シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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生命科学特殊論文研修Ⅵ | 2024 | 後期 | 他 | 理工学研究科博士課程後期課程 | 諏訪 裕一 | スワ ユウイチ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-BI6-9A07
履修条件・関連科目等
博士課程後期課程の3年間に開講される関連する6科目、「生命科学特殊論文研修Ⅰ」~「生命科学特殊論文研修Ⅵ」のすべてを一貫して履修することを前提とする。原則、これらの6科目は同じ研究室で履修する。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
地球上での物質循環は微生物の機能に大きく依存している。われわれは、とりわけ、地球化学的な窒素循環を担う好気性アンモニア酸化細菌とアンモニア酸化アーキア、および亜硝酸酸化細菌を主な対象に、生態系での硝化を説明できる細菌株を取得し、その生理学とゲノム科学を検討している。これに関する課題について3年間の研究を行う。
教員から提案された研究課題について、学生が主体的に研究活動を行う、アクティブ・ラーニング科目である。研究活動には、研究計画の策定、文献調査、実験に必要な方法を習得するための訓練、実験の準備、その実施、結果の記録と解析および評価、その解釈と意義づけ、そのまとめと発表、これらを実施するための討議などが含まれる。学生はこれら一連の事項を継続的に行う。研究の進捗は、随時、指導教員と共有し、進捗に必要な情報を割り出し、障害があれば、教員を含む共同研究者とで共同で解決する。最終的には、研究を博士論文としてまとめ、提出する。
新規性のある成果を得ることを目標にする。新規な成果が得られた場合、学術集会および学術雑誌上で公表する。これも学生が主体となって実施し、指導教員はそれを全面的に援助する。
科目目的
生命科学における特定の研究テーマについて、「授業の概要」に具体的に記した一連の研究活動のすべてを、学生自らが主体的に学び、教員の指導のもとで実施する。「生命科学特殊論文研修Ⅰ」~「生命科学特殊論文研修Ⅵ」をとおして、次項「到達目標」の1)~6)を行い、科学的な発見を成し遂げ、それを科学的に解釈し、公表する。
到達目標
一連の研究を学生自らが実施することをとおして、社会一般で要求される素養と大学院修了生に相応しいとしての知的な能力を得る。
1)教員が学生に課した課題(問い)を学生自らが研究することを前提に完璧に理解し、課題を解明に適した材料と方法を選び出す。課題と、材料と方法とが整合していることを論理的に説明する。
2)文献調査を徹底して行い、研究の新規性と作業仮説の妥当性を立証し、それを「研究計画書」としてまとめる。
3)課題を解明するための実験を自ら準備し、実施し、結果をまとめ、それを論理的に解釈する。
4)既知の知見と相対化し、新規性を明確にする。主体的に学術集会および学術雑誌上で公表する準備を行う。
5)得られた成果をもとに、研究の展開を考える。2)~4)を繰り返す。
6)研究成果を博士論文にまとめる。
本科目では、おもに博士論文の執筆に注力する(6)の実施)。博士論文の完成に必要な実験を並行して実施する。
授業計画と内容
本科目では、学生が主体的に学び、研究を実施する。本科目で研究を実施する場合でも、最終的に3年間の研究内容をまとめ、博士論文として提出することを念頭に履修する。
教員から提案された課題を実施するうえで、より具体的な「問い」(study question)を見出すこと、および、その解を見出す道筋(仮説や研究計画)を提案することが必要になる。これを主体的に行い、仮説を実験的に証明する。その経過をまとめ、論理的に説明(発表)する。この科目では、文献調査、適切な実験の技法や材料の選定、結果のとりまとめと解釈において、教員を含む研究室内外の共同研究者や同輩と十分にコミュニケーションを持ち、討議することが求めされる。実験の安全確保も求められる。
研究期間中、研究室で定期的に実施されるセミナーや研究進捗報告会への参加が義務付けられ、研究に関係する文献の紹介や研究の進捗の報告を行う。また、セミナーでは率先して議論する。また、随時、教員や共同研究者との議論し、研究の進捗だけでなく、研究上の問題点や、研究の障害となる事項を共有し、すべての解決にあたる。
以下、授業計画の例を記載する。
日程は研究室学生と調整して決め、各回1コマの研究指導とする。進捗により変更の可能性もある。
第1回 イントロダクション、特殊論文研修Ⅵについて
第2回 研究成果の原著論文の作成①
第3回 研究成果の原著論文の作成②
第4回 研究成果の原著論文の作成③
第5回 原著論文の発表・討論①
第6回 原著論文の発表・討論②
第7回 原著論文の講評①
第8回 原著論文の講評②
第9回 博士学位論文の作成①
第10回 博士学位論文の作成②
第11回 博士学位論文の作成③
第12回 博士学位論文の添削指導①
第13回 博士学位論文の添削指導②
第14回 博士学位論文の完成
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
たとえば、次の事柄が考えられる。
・研究の遂行上必要な文献の調査。
・実験実施前に完備すべき手順書(プロトコル)の準備。特に指導教員との議論後の詳細な改訂など。
・取得したデータのとりまとめ。データは実験後に迅速にとりまとめる必要がある。
・関連する研究会や学会への見学や積極的な参加。指導教員からこれが指示・推奨されることがある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・学位論文の作成等に対して専門分野に関する必要な研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 最終的に博士論文を提出し、1名の主査と複数の副査からなる審査委員会による審査を受け、合格点を得ること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
特定の時間帯を設けず、学生が必要なときは常時、それに対応する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
例えば、文献検索やゲノム解析ではICTを最大限活用する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
指導教員が適宜指示することがあります。
その他特記事項
留学など、一般的な履修形態と異なる場合、この科目の履修に当たっては、担当の教員と十分に相談すること。