シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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会社法1 | 2024 | 春学期複数 | 他 | 法学部 | 宮本 航平 | ミヤモト コウヘイ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JU-SO3-003L
履修条件・関連科目等
民法の財産法分野の科目を履修してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この講義では、会社法のうち「企業統治(コーポレート・ガバナンス)」と呼ばれる分野について学ぶことができます。会社は色々な人々が集まって色々な資源を持ち寄って事業活動を行うための道具です。その集まり方、持ち寄り方は工夫を凝らされたもので、事業をうまく進めるために有利な点がたくさんあります。他方で、その集まり方、持ち寄り方のせいで、様々な問題も発生します。会社という道具の利点と問題点、その克服の仕方を理解することが重要なポイントです。
法学部の会社法の講義は、「会社法1」と「会社法2」に分かれています。「会社法1」は企業統治(コーポレート・ガバナンス)に関する問題を取り扱い、「会社法2」は企業金融(コーポレート・ファイナンス)と企業再編に関する問題を取り扱います。使い途のないお金を持っている人がそのお金を会社に拠出する局面が「会社法2」が扱う問題で、そうやって拠出された資金を利用して事業活動を行う局面が「会社法1」が扱う問題であると、ひとまず理解してください。
科目目的
会社という道具の利点と問題点、問題を解決するために行われてきた努力を理解することが目的です。
到達目標
例えばニュースなどで会社の運営に関する事例が紹介されているのを目にした時に、「そういえばあれは授業で勉強したな」と思い出すことができること、「どういう問題があってどういう解決ができるだろう」と疑問を持つこと、「その説明は間違ってるんじゃないか」と見抜くことができるようになることです。
授業計画と内容
1.イントロダクション・会社法が扱う問題
2.会社法がめざすもの
3. 会社法の基礎ー法人、株主有限責任、債権者の保護
4. 会社法の基礎ー株式、経営者の地位、経営の監督と監視
5. 株式会社の経営機構と株式会社の経営監視機構
6. 取締役ー権限と選任、解任
7. 取締役ー代表取締役の権限
8. 取締役ー報酬の規制
9. 取締役会ー役割と権限
10. 取締役会ー運営
11. 取締役会ー決議
12. 取締役の義務
13. 取締役の責任ー経営判断原則
14. 取締役の責任ー法令違反行為
15. 取締役の責任ー監視義務と内部統制構築義務
16. 取締役の責任ー利益相反に関する規制
17. 株主代表訴訟
18. 取締役の第三者に対する責任
19. 株主総会ー役割と権限
20. 株主総会ー招集
21. 株主総会ー議事と決議
22. 株主総会ー決議の瑕疵
23. 監査役と監査役会
24. 会計参与と会計監査人
25. 監査等委員会設置会社と指名委員会等設置会社
26. モニタリング・モデルとその展望
27. 会社法の役割とその展望
28. まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
配信するスライドの中で、皆さんに読んでいただきたいテキストやその他の資料をお示しし、また、取り組んでいただきたい課題を提示しています。課題への回答は、manabaのアンケート機能を使って提出していただくことができるようにします。スライドをガイドにして、テキストやその他の資料を読むこと、課題に取り組むことをあわせて、授業時間と授業外の学習時間を構成するようになっています。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | レポート作成の作法にしたがって作成し、課題に対する理解を示すことができているかどうかを評価します。 |
平常点 | 70 | 毎回の課題への回答を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは伊藤靖史ほか『会社法〔第5版〕』(有斐閣、2021年)です。
その他、講義で用いる資料を事前に指定あるいは配布します。
その他特記事項
■授業の工夫■
配信するスライドの中で、皆さんに読んでいただきたいテキストやその他の資料をお示しし、また、取り組んでいただきたい課題を提示しています。課題への回答は、manabaのアンケート機能を使って提出していただくことができるようにします。スライドでは、配布した資料のどこが理解すべきポイントで、どのように理解すべきかを解説します。それにより、一人で学習する能力を伸ばすことを促します。
講義の進行にあわせて、レポート課題を用意し、参加学生の任意による提出を受け付けます。レポート課題については、後日講評を実施し、勉強の成果を表現する方法について理解を促します。レポートのクオリティは成績評価にも反映させます。