シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会保障法1 | 2024 | 春学期 | 月2 | 法学部 | 伊奈川 秀和 | イナガワ ヒデカズ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-SO3-012L
履修条件・関連科目等
社会保障に関して旺盛な知識欲を持っていること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
21世紀最大の課題である社会保障を法的側面から理解する。
科目目的
福祉国家である現代社会に不可欠な制度であり、かつ、社会生活に最も身近な法であるにもかかわらず、膨大な体系をなすが故に理解が難しい社会保障について、法学的視点から説き起こすことにより、受講生の社会保障に対する理解を深める。言ってみれば、人生を通じて遭遇するであろう社会保障法の深くて広い森に分け入り、人生を歩むための地図と羅針盤を提供することを目的とする。このため、実定法の中でも法令数及び条文数の多い社会保障法を逐条的に解説するのではなく、そのポイントとなる木の幹の部分の理解に重点を置く。
到達目標
受講者は、
1.社会人としての基礎力となる社会保障に関する知識を習得する。
2。社会保障を通じて法的思考力を高める。
3.社会保障の根底にある価値観を理解する。
授業計画と内容
1.オリエンテーション
2.社会保障の概観
3.社会保障法総論(1)社会保障の規範的基礎
4.社会保障法総論(2)社会保障の対象
5.社会保障法総論(3)社会保障の方式等
6.社会保険法総論(1)社会保険の基本構造
7.社会保険法総論(2)社会保険の適用・徴収
8.社会保険法総論(3)社会保険の給付
9.社会保険法各論(1)医療保険(給付等)
10.社会保険法各論(2)医療保険(医療提供組織)
11.社会保険法各論(3)年金保険(老齢年金)
12.社会保険法各論(4)年金保険(障害年金・遺族年金等)
13.社会保険法各論(5)労働保険(労災保険)
14.社会保険法各論(6)労働保険(雇用保険) 、振り返り
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
事前にテキストの該当部分及び引用判例に目を通してくること。事後は、manaba等の配付資料も合わせて復習を行うこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 教科書及び配布資料の内容に則して出題し、授業の理解度を測定する。 |
平常点 | 40 | 出欠の他、基本的に毎回の確認テスト(manabaの小テスト)を実施し、日頃の学習の到達度を確認する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを活用した参加型の授業
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
厚生労働省に勤務し,社会保障の実務を経験。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務に即したリアリティのある講義を実施。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
伊奈川秀和 『概観社会保障法総論/社会保険法[第3版]』 信山社 2023年 3,740円
【参考書】
伊奈川秀和 『社会保障の原理と政策ーアドミニストレーションと社会福祉ー』 法律文化社 2021年 ¥3200
岩村正彦編 『社会保障判例百選[第5版]』 有斐閣 2016年 ¥2,500
その他特記事項
■授業の工夫■
この科目は講義形式であるが、実務や社会の現実を踏まえたリアリティのある講義を行う。また、受講生の理解度、関心等を確認するため、受講生からの質問等を受付け、それを講義に反映していく予定である。