シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英米法研究2(契約法) | 2024 | 春学期 | 木5 | 法学部 | 北井 辰弥 | キタイ タツヤ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-AA3-005L
履修条件・関連科目等
私の英米法概論1-2(英米法の基礎)を履修していることが望ましい
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
英米法の中核科目である契約法は、イギリスでもアメリカでも、法学生ならばまず最初に学ぶ科目であると考えられています。日本人ならまず法学を学ぶなら憲法が先だというかもしれません。この違いはどこからくるのでしょうか。この講義では、ただ契約の個別のルールの技術的側面を解説するだけでなく、なぜ、英米の社会では契約が重要なのか、契約法の諸原則のどこに英米固有の文化的特徴が隠されているのかというところまで、できるだけ踏み込んでいきたいと思います。なお、イギリス法を中心に解説はおこなわれますが、アメリカおよび日本の判例にもできるだけ毎回言及し、比較契約法という視点で英米法契約法をながめていきたいとおもいます。
科目目的
英米契約法の基本原則を理解する。
到達目標
英米契約法の基本原則を理解し,日本法上の問題を英米法の観点により分析できるようになる
授業計画と内容
1 英米契約法を学ぶ意義
2 英米法における法と契約
3 法律関係形成意思
4 約因 前半
5 約因 後半
6 申込と承諾 前半
7 申込と承諾 後半
8 錯誤
9 不実表示
10 契約条項
11 黙示条項と制定法
12 免責条項
13 契約の終了
14 救済方法
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
日本法の関連部分を調べたり、配布されたレジュメの英文を読むことが必要になります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 期末テスト(全範囲を理解しているか) |
平常点 | 30 | リアクションペーパー(個別の授業を理解しているか) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定しませんが、新井正男編『英米法原理』(目下絶版)は有益です。参考文献としては、幡新大美『イギリス債権法』と島田真琴『イギリス取引法入門』を推薦します。
その他特記事項
配布資料の英語の比率を毎年あげています。履修者も少ないので、判例の抜粋などの英文を読み,法律英語にしたしむ機会も設けるつもりです。