シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A1/専門演習B1 | 2024 | 春学期 | 月4 | 法学部 | 山田 創一 | ヤマダ ソウイチ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-015S
履修条件・関連科目等
民法に興味があり、学ぼうとする意欲のある学生であることが必要である。
進路は、ロースクールや司法書士や公務員や民間志望であることは問わない。
民法の講義科目は、選択科目であっても、できる限り履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
民法の財産法に関する重要問題を、4~5人ほどの担当者に発表してもらった後に、
みんなで活発に討議する形式で実施していくこととする。
また、コロナが終息していれば、2泊3日の夏合宿を実施する。
演習ではいろいろな事例問題を解きながら、財産法における重要な論点を取り上げ、
議論を通じて問題点を検討することとしたい。
科目目的
1年間のゼミを通じて、問題を分析し民法を用いて問題を解決するリーガル・マイ
ンドを養成する。
そして、民法の基本的な制度と条文解釈及び基本判例を確認し、事例に応用するこ
とができるようにする。
レジュメを作成し、報告をしたり、他人と議論したりすることを通じて、上辺だけ
の知識でなく、しっかり理解し応用できる実力を養成することを目標とする。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とします。
① 民法の基本的な制度と条文解釈及び基本判例について理解し、他者に対しても説明できるようになること。
② 事例問題を通じて、基礎的知識を用い問題を解決することができるようになること。
② 演習形式で、法解釈の応用力が養成され、複雑な問題解決にも対処できるようになること。
授業計画と内容
まず、グループ分けを行い、いくつかの班に分けた上で、班ごとに報告をしてもら
う。報告担当グループは、事前にレジュメと答案を作成し、発表当日にゼミ員に配布
し、それに沿って報告してもらう。その後、報告内容をもとに、全員で議論を行う。
第1回 グループ分け・報告グループの順番の決定
第2回 民法94条2項類推適用とその限界
第3回 民法177条の第三者の範囲
第4回 債務不履行における損害賠償の範囲
第5回 売買の危険負担
第6回 無権代理と相続
第7回 抵当権の効力の及ぶ範囲
第8回 種類債務の履行の提供と受領遅滞
第9回 売買目的物の種類・品質に関する契約不適合責任
第10回 代理権の濫用
第11回 取得時効と登記
第12回 履行補助者の行為と債務不履行を理由とする損害賠償
第13回 過失相殺
第14回 時効利益の放棄・喪失
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 授業への参加、質問、意見の表明 |
その他 | 50 | レジュメの作成、参考答案の作成、報告、質問への回答 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
弁護士
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
弁護士の経験を有する担当教員が、実務経験を踏まえて民法について演習の講義を行っています。
テキスト・参考文献等
千葉恵美子=潮見佳男=片山直也『Law Practice 民法Ⅰ総則・物権編 第5版』商事法務(2022年)
千葉恵美子=潮見佳男=片山直也『Law Practice 民法Ⅱ債権編 第5版』商事法務(2022年)
森田宏樹監修 丸山絵美子=吉永一行=伊藤栄寿=三枝健治『ケースで考える債権法改正』有斐閣(2022年)
受講者の希望により他の演習書を用いる場合もある。
その他特記事項
ゼミは、法律に関する実力を養成する場であるとともに、人間関係を育む場である
ことに鑑みて、出席を重視する。また、合宿も、原則として全員に参加してもらう。
ゼミの思い出は、大学生活の財産である。同期のメンバーや先輩・後輩・教員との交
流を通じて人間的に成長していってほしい。また、3年生は、ゼミの場で、自分の進
路(ロースクール・司法書士・公務員・民間企業など)に関し、4年生からたくさんの
ことを学ぶことができるであろう。