シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A1/専門演習B1 | 2024 | 春学期 | 火4 | 法学部 | 洞澤 秀雄 | ホラサワ ヒデオ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-015S
履修条件・関連科目等
環境法1・2をすでに履修しているか又は並行して履修する予定であること。
また、憲法、行政法総論、行政救済法、地方自治法を履修するのが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「環境法ゼミ:環境・都市から考える行政と法」と題して、環境問題に対応する環境法、加えて都市問題に対応する都市法を素材として、行政と法のあり方について具体的に学んでゆく。
環境問題、およびそれと関連した都市問題については、様々な形で法的対応がなされ、国や自治体などの行政による政策が展開されている。しかしひとくちに「環境」と言っても、大気汚染、廃棄物、リサイクル、温暖化など問題は多様であり、それぞれの法や行政のありかたもかなり異なっている(都市についても同様)。それゆえ、個別の環境法や都市法を具体的に検討することで、行政と法の多様なあり方を学んでゆく。
なお、環境法や都市法の分野は、行政法の裁量論、原告適格や処分性などにおける重要な論点が明瞭に表れる分野でもあるため、行政法についても学ぶ機会となることも狙いとしている。
※主として公務員志望の学生を募集したため、公務員として働くことも意識しながら演習を進める予定である。
科目目的
環境問題・都市問題とそれに係る環境法・都市法を素材として、環境・都市における課題を認識するとともに、それに対する法と行政のあり方について学んでゆくことを目的とする。加えて、環境法・都市法が行政法の主要な個別法領域であるため、行政法の学びにも寄与することも目的とする。
また、報告と議論を通じて、ディブロマ・ポリシーにおける「問題解決能力」を養い、「批判的・創造的態度」を身に着けられるようにしてゆくことも目的である。
到達目標
1) 環境・都市における現代的課題を理解する。
2) 環境法・都市法における主要な法制度や判例について理解をし、現代的課題と連関させて説明することができる。
3) 環境・都市分野において自らの関心のある課題について、分析・考察して、報告やプレゼンをすることができる。
授業計画と内容
春学期:環境・都市分野における法の全体像を理解してもらったうえで、この分野での主要な個別法について、グループで報告をしてもらう。その後、各自の関心に応じて、環境・都市問題に関わる法的テーマに関する個別報告をしてもらう。
また、自己表現力を養うために、自分の関心に基づくスピーチもしてもらう。
※秋学期にも同様に、グループ報告と個人報告、スピーチを行うが、グループ報告では判例を扱い、また、個別報告では春学期の各自のテーマをより深めた報告をしてもらう。
第1回 ガイダンス
第2回 環境法・都市法の全体像、各自の関心
第3回 環境法・都市法における訴訟とその特徴
第4回 公務員の仕事と環境法・都市法
第5回 個別法についてのAグループ報告
第6回 個別法についてのBグループ報告
第7回 個別法についてのCグループ報告
第8回 個別法についてのDグループ報告
第9回 グループディスカッション
第10回 各自の関心に応じた個別報告(グループA)
第11回 各自の関心に応じた個別報告(グループB)
第12回 各自の関心に応じた個別報告(グループC)
第13回 各自の関心に応じた個別報告(グループD)
第14回 各自の関心に応じた個別報告(グループE)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
報告を担当する場合には、入念に準備をし、1週間前の時点で事前に暫定版を見せること。それに対して修正等のコメントをするため、修正等をした完成版を用意して、報告を行うこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 40 | 授業への積極的な参加、発言内容などを評価する。 |
その他 | 60 | スピーチや発表において、取り組む姿勢とその内容を評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
「環境法1」の授業で利用するテキストと同じもの。
交告尚史・臼杵知史ほか『環境法入門〔第4版〕』(有斐閣、2020年)
その他の資料は配布する。