シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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哲学史2 | 2024 | 秋学期 | 月2 | 法学部 | 黒崎 剛 | クロサキ ツヨシ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-PE1-002L
履修条件・関連科目等
関心さえあれば、受講に当たって特に条件はない。逆に言えば、それなりの関心を持っているということが受講条件となる。ただし、「哲学史1」を受講していればよりよく理解できるはずである。関連科目としては、黒崎の「哲学」を別の学年次でも受講してもらえると、理解が深まる。また、この授業では倫理に関わることは扱わないので、別に「倫理学」に関する授業の受講を勧める。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ここではヨーロッパの近代哲学を扱う。哲学者で言えば、デカルトからマルクスまでである。現代思想は扱わないが、ヨーロッパの哲学・思想はほぼこの期間に完成され、その後の現代に至る思想はその基礎の上に展開されたもの、その発展形なので、この時期の哲学をしっかり学ばないと、そもそも現代思想も理解できないと考えてほしい。
科目目的
「哲学」とは、人間が自然・社会・人間について、つまり自分の存在の前提・自分たちが作り出したもの・そして自分自身について根源的に理解しようとする試みのことをいう。しかし「根源的に理解する」ということはいったいどのように考えることなのか、明瞭なわけではない。そこで、それを理解するために、近代哲学を概説し、「思考と存在との関係」を中心テーマに据え、受講者が自分自身で考えることができるようにする。
到達目標
西洋の「近代」とは何であるのか、思想の方面から理解すること。
授業計画と内容
第1回:序論――近代哲学は何を問題としてきたのか/「思考」と「存在」との同一性という課題
第2回:自我と実体――近代哲学の始まりとしてのデカルト思想
第3回:全体と個体――スピノザとライプニッツの実体論
第4回:主観と客観――イギリス経験論(ロック・バークリ・ヒューム)
第5回:思考と物自体(1)――カントの思考論
第6回:思考と物自体(2)――カントの不可知論と理念論
第7回:理論と実践――カントの道徳哲学と判断力批判/理論的思考の限界を超えるもの
第8回:思考と存在(1)――ヘーゲルの意識論1/理性的認識はいかにして可能か
第9回:思考と存在(2)――ヘーゲルの意識論2/人間は「絶対知」に行き着けるか
第10回:特殊と普遍――ヘーゲルの弁証法論理/近代哲学の集大成
第11回:人間と労働――マルクスの人間論
第12回:労働と資本(1)――マルクスの資本主義論1/商品・貨幣・資本
第13回:労働と資本(2)――マルクスの資本主義論2/近代社会の構造的成立
第14回:4.近代哲学の成果と20世紀の思想
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
事前にレジュメがmanabaに掲載してある場合、あるいは前回授業時に配布してある場合には、それに目を通しておき、当日の話の要点がどこにあるのか、見通しをつけておくこと。興味をもった対象については、授業の後で関連する図書を探し、読んでみること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 講義の内容と理解し自分の言葉で説明できるかどうか。 |
平常点 | 30 | 出席と受講態度 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
PC等は、オンライン授業になった場合にのみ使用する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストとしてレジュメと資料を配布する。参考書・参考資料等は授業中に適宜紹介する。