シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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美術A1 | 2024 | 春学期 | 金2 | 法学部 | 庵原 理絵子 | イハラ リエコ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HO1-017L
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
縄文から室町時代まで、時代ごとの代表的な作品を取り上げながら日本美術の流れを概観する。歴史的文脈をふまえ、制作当時の状況を想像しながら鑑賞することで美術はもっと身近なものとなり、作品に対する理解もより深まるだろう。特に古代から中世までの美術は宗教と深い繋がりを持つため、現代の日本に暮らす我々にはなじみのないものとして映るかもしれない。しかし制作背景を知れば人々が作品に込めた切実なる祈りや思いが見えてくる。また古美術の多くは為政者や権力者の注文によって制作された。作り手たちはそれに応えるためどのように表現しようと模索したのか、他の作品と比較しその特徴を探る。
科目目的
・日本美術の大まかな流れを把握し、美術作品を鑑賞するための基礎知識を習得する。
・造形作品に対するさまざまな研究方法を学び、日本美術史という学問の輪郭をつかむ 。
到達目標
・作品がもつ面白さや魅力を自分の目で見て探り、制作背景を想像する力を養う。
・人々の生活や社会の状況、信仰などからうみだされた美術を知ることで、日本の歴史や文化を多面的に説明できるようになる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンスー「作品」をとりまく環境
第2回 縄文時代 生活と造形
第3回 弥生・古墳時代 力と美術
第4回 飛鳥時代 仏像の見かた
第5回 奈良時代(1) 寺院造営の拡大
第6回 平安時代(1) 密教の広まり
第7回 平安時代(2) 浄土への信仰
第8回 平安時代(3) 六道の絵画
第9回 平安時代(4) 絵巻の見かた
第10回 平安時代〜鎌倉時代 絵巻の多様性
第11回 鎌倉時代 神と仏の美術
第12回 鎌倉時代〜室町時代 武家の台頭
第13回 室町時代(1) 禅宗文化と唐物
第14回 室町時代(2) 水墨画
内容は進捗状況やその時開催されている展覧会に応じて変更する可能性がある。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・毎回の授業内もしくは終了後にリアクション・ペーパーを提出する。提出にはレスポンの使用を予定。
・小課題では作品観賞にもとづき課題に従って解答する。
・美術の専門用語は授業で説明するが、日本史に関する基本的な知識は高校の教科書等で復習する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 講義内容をふまえて作品の造形的特色や歴史的背景を説明し、自分の意見を述べられるかどうかを重視する。 |
平常点 | 30 | リアクション・ペーパーの内容および提出回数。単位取得には14回講義のうち3分の2以上の提出が必要。 |
その他 | 30 | 小課題(3回〜4回分を予定)の提出。観賞にもとづいて造形の分析を行う。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
特になし。
【参考文献】
辻惟雄監修『増補新装 カラー版日本美術史』美術出版社 2003年
山下裕二、高岸輝監修『日本美術史』美術出版社 2014年
古田亮編著『教養の日本美術史』ミネルヴァ書房 2019年
『日本美術全集』全20巻 小学館 2012〜2016年
その他特記事項
■授業の工夫■
・理解度の調査を目的に毎回リアクション・ペーパーを配布し、寄せられた質問に対しては次回以降の授業でフィードバックし可能な限り受講生同士で共有できるようにする。
・小課題では造形の分析を中心に能動的に鑑賞することを訓練する。