シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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法情報学 | 2024 | 春学期複数 | 金3,金4 | 法学部 | 櫻井 成一朗 | サクライ セイイチロウ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JU-NF3-004L
履修条件・関連科目等
パソコンに習熟していることが望ましいですが、パソコンに慣れていなくても学習に支障はありません。対面授業に参加する場合には、パソコンやタブレット端末等を持参する事が望ましいです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
21世紀はAI社会を迎えつつあり、社会の隅々にまでAIが浸透している中で、法分野も例外ではありません。米国では既に法律家の行う法実務にリーガルテックが用いられ、AIが採用される場合もあり、司法におけるAIの導入も検討されております。本授業では、法的思考あるいは法的推論とは何かを主たるテーマとして、法的思考あるいは法的推論をコンピュータ上で実現するための古典的AI技術について学ぶとともに、最新のAI技術である深層学習(ディープラーニング)を取りあげ、深層学習の自然言語処理への応用さらには法情報学への応用について学びます。
科目目的
現代のAI社会における先端的AI技術を学びながら、法的思考や法的推論をAIによる実現の検討を通じて、現実の法的思考や法的推論の理解を深めることを目的とします。
到達目標
AI社会におけるAI技術を理解するとともに、AIの限界を知り、AI技術を法に応用する可能性を検討できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
第1回 AI入門
第2回 深層学習の基礎
第3回 自然言語処理の基礎
第4回 自然言語処理の応用
第5回 AIと法
第6回 リーガルテックとDX
第7回 AIのための推論
第8回 AIのための知識表現
第9回 人工知能用プログラミング入門
第10回 人工知能用プログラミング応用
第11回 非単調推論の基礎
第12回 非単調推論の応用
第13回 仮説推論
第14回 判例と非単調推論
第15回 法の支配と法的思考(講義)
第16回 法の支配と法的思考(演習)
第17回 法的三段論法モデルの問題点(講義)
第18回 法的三段論法モデルの問題点(演習)
第19回 要件事実論と法律要件・効果図式(講義)
第20回 要件事実論と法律要件・効果図式(演習)
第21回 三段論法を超える法的推論モデル(講義)
第22回 三段論法を超える法的推論モデル(演習)
第23回 法的思考の論理とスンマ/システム(講義)
第24回 法的思考の論理とスンマ/システム(演習)
第25回 関数表現としての法的ルール(講義)
第26回 関数表現としての法的ルール(演習)
第27回 法的議論における発見の論理(講義)
第28回 法的議論における発見の論理(演習)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
適宜授業内で指示しますが、テキストについては該当箇所を事前に予習してきてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 法律とAIについて、根拠を示しつつ、自らの意見を論理的に示せることを評価する。 |
平常点 | 50 | 授業への積極的参加(質問や応答)を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
オンライン授業に参加する場合には、PCやタブレットを積極的に活用します。また、面接授業により参加する場合にも、(可能であればヘッドセット付)PCを持参することが望ましい。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
高橋文彦 『 法的思考と論理』 成文堂 ¥5,000
【参考文献】
実用Common Lisp
Peter Norvig著 杉本宣男訳 翔泳社 ¥9,200(税別)
その他特記事項
教材についてはネットにより配信する予定である。