シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅰ | 2025 | 春学期 | 火5 | 商学部 | 曾 文莉 | ソ ブンリー | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-11XS
履修条件・関連科目等
2年次配当の事前登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕 「銀幕に映る台湾:社会・文化・国際関係」
台湾が日本の植民地となったのは 1895 年、ちょうど映画が誕生した年だった。映画は日本統治時期に日本人によって台湾に導入された。その後、台湾で映画は日本政府や中国国民党政府の審査を経て、100 年以上発展を続け、最終的に自由な制作が可能になった。この科目は重要な台湾映画を通じて、台湾の歴史、社会、文化、日本や中国との関係を紹介し、ディスカッションを行います。
(春学期)
春学期は歴史をテーマに、時間の流れに沿って、すなわち原住民時代、大航海時代、漢人時代、日本統治時代、戒厳期、民主化時期を経て現代まで紹介します。主なディスカッションは、台湾と各国との関係に焦点を当てます。
(秋学期)
秋学期は文化をテーマに紹介を行います。主に、各国の影響を受け、台湾化された文化の相違点と、台湾における特有の文化現象を紹介し、問題提起してディスカッションを行います。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としています。
単に台湾を知ることにとどまらず、それを踏まえた上で、質問を投げかけ、問題発見能力を養い、中立的に思考し、批判的かつ反省的に考察する能力を身につけることです。
到達目標
1、台湾の歴史、社会、文化に対する理解を深めること。
2、台湾と日本、中国との関係についての理解を深めると。
3、映画を含むあらゆるテキストを読む際に、問題意識を持ち、問題発見能力を養うこと。
授業計画と内容
授業の進行方法としては、毎回の授業で、その回のテーマに関連する映画(またはテレビ作品)を紹介し、これらの作品を通じて台湾を理解していきます。毎回の課題は、簡単な感想を書くか、または質問を提出してディスカッションを行います。(※変更の可能性があります)
(春学期)
第1回: ガイダンス、台湾に関する簡単な紹介
第2回: 台湾映画の発展について
第3回: 日本人が来る前の台湾―《斯卡羅》(2021)、《过台湾》(2022)
第4回: 日本に割譲された台湾―《一八九五》(2008)、《台灣·一八九五》(2010)
第5回: 日本人が来た後の台湾①―《KANO》 (2014)、《海角七號》(2008)
第6回: 日本人が来た後の台湾②―《風中緋櫻:霧社事件(2003)、《賽德克·巴萊》(2011)
第7回: 日本人が来た後の台湾③―《稻草人》(1987)、《無言的山丘》(1992)
第8回: 日本人が来た後の台湾④―《密密相思林》(1977)、《春寒》(1979)
第9回: 中国人が来た後の台湾①―《風中家族》(2014)、《一把青》(2015)
第10回: 中国人が来た後の台湾②―《牯嶺街少年殺人事件》 (1991)、《超級大國民》 (1995)
第11回: 中国人が来た後の台湾③―《悲情城市》(1989)、《天馬茶房》(2003)
第12回: 台湾人の台湾?①―《原鄉人》(1980)、《童年往事》(1985)
第13回: 台湾人の台湾?②―《多桑》(1994)、《插天山之歌》(2006)
第14回: まとめー台湾のアイデンティティーについて
(秋学期)
第1回: 夏休みの課題報告
第2回: 声を出す原住民族―《太陽的孩子》(2015)、《只要我長大》(2016)、《阿莉芙》(2017)、《哈勇家》(2022)、《八尺門的辯護人》(2023)
第3回: 中国、日本との葛藤―《牆之魘》(2008)、『蝴蝶』(2008)、《返校》(2019)、《聽海湧》(2024)
第4回:あるようでない日本―《艋舺》(2010)《那些年、我們一起追的女孩》(2011)
第5回: 真実な台湾社会―《幸福路上》(2018)、《人選之人-造浪者》(2023)
第6回:特有な寺廟文化―《忠仔》(1997)、《陣頭》(2012)、《通靈少女》(2017)、《環南時候》(2024)
第7回:見えない民間信仰―《看不見的台灣》(2018)、《關於我和鬼變成家人的那件事》(2023)
第8回: 告別とはどんなもの―《父後七日》(2010)、《孤味》(2020)
第9回: 貧困層のブラックコメディ―《大佛普拉斯》(2017)、《做工的人》(2020)
第10回: 台湾におけるLGBTQ ―《誰先愛上他的》(2018)、《親愛的房客》(2020)、《刻在你心底的名字》(2020)
第11回:病んだのが誰?―《我們與惡的距離》(2019)、《陽光普照》(2019)、《該死的阿修羅》(2022)
第12回: 台湾女性が主人公になったら―《你的孩子不是你的孩子》(2018)、《俗女養成記》(2019)
第13回: 子供が見る社会の面目―《一一》(2000)、《小曉》(2023)、《老狐狸》(2023)
第14回:まとめー現在台湾の社会問題について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業中の課題提出、ディスカッション、積極的な参加態度により評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
指定しない。各回レジュメをmanabaに掲載します。
〔参考⽂献〕
参考⽂献等がある場合はその都度授業で紹介します。
その他特記事項
〔募集⼈数〕
15名程度
〔募集⽅法〕
志望動機(エントリー時にC plusで⼊⼒)
〔国外実態調査〕
実施しません。
〔ソフトウェアの利用〕
なし
〔その他〕
中国語の映画が授業のメインになるので、基礎的な中国語ができることを望ましいです。