シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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外書講読(基礎)1 | 2024 | 春学期 | 月4 | 法学部 | 小室 夕里 | コムロ ユリ | 1・2年次配当 | 2 |
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
OECD が5年以上に渡るリサーチ結果をまとめた報告書 ‘Equal Access to Justice for Inclusive Growth: Putting People at the Centre’ (包括的な成長のための司法への平等なアクセス:人々を中心に据えて)を読みます。春学期は第1章〜第3章を扱います。担当者は言語学を専門とする英語教員で法律の専門家ではありませんので、英語力と調べる力があれば理解できる範囲でのテクストの読解となります。
テキストの予習に基づき、著者のメッセージを理解できているかどうかー英語をただ日本語に置き換えて分かったような気にならずにーを確認していきます。自分の言葉で内容を説明できるか、適切な例を示すことができるか、が重要です。語学の授業ではなく演習と同じ位置付けにある科目です。
科目目的
英語で専門的な文献を読むための基礎を作ります。特に、語彙の面において、一般的に用いられる法律用語と類される語彙を習得すること、既知の単語が法律のコンテクストで使用された場合に専門的な意味を持つことに対する意識を定着させること、助けとなる辞書(どの辞書でも良いわけではない)や参考図書の知識を身に付けることを狙いとします。また、英語ー日本語間に定訳が存在するものに関しては、英日翻訳が出来るようにします。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とします。
・より専門的な英語のテクストを読むための語彙力をつけ、アカデミックな文章のスタイルに慣れること。
・テクストの内容を理解するために必要な背景知識を(ある程度)収集できること。
・英語で書かれたテクストの内容を理解し、そこから自らの考えを発展させること。
授業計画と内容
第1週 オリエンテーション;Excutive summary
第2週 Chapter 1. People-centred justice services: An actionable policy for inclusive growth
第3週 Chapter 2. Understanding the links between access to justice, inclusive growth and people’s well-being
Inequality and access to justice
第4週 The dynamics of unmet legal needs (Shift to focus on “everyday” legal problems)
第5週 (Unmet legal needs tend to reinforce disadvantage
第6週 Towards understanding the impacts of access to justice and unmet legal needs (Unmet legal needs: direct and indirect costs)
第7週 (Exploring the effects of meeting legal needs)
第8週 Key findings
第9週 Chapter 3. Identifying and measuring legal and justice needs
Introducing the four-stage planning process for people-centered legal and justice services
第10週 Getting started: Identifying and measuring legal need
第11週 (Administrative data)
第12週 Legal needs surveys
第13週 Key findings
第14週 まとめ
*履修者の数やレベル等に応じて、予定が変わることがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習が大前提で授業が進められます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 筆記試験 |
平常点 | 60 | ・予習状況 ・授業における積極的な取り組み(グループワーク含む) ・リアクションペーパー |
成績評価の方法・基準(備考)
欠席は3回以内が単位取得のための条件。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
OECD iLibrary
‘Equal Access to Justice for Inclusive Growth: Putting People at the Centre’
下記 URL から第1回の授業の前に必ず入手を済ませておいてください。
https://www.oecd-ilibrary.org/sites/597f5b7f-en/1/2/1/index.html?itemId=/content/publication/597f5b7f-en&_csp_=67307576eea7cf85ba9867047256bcbf&itemIGO=oecd&itemContentType=book
*インターネットの不具合があっても学習ができるようにハードコピーも必ず用意してください。
その他特記事項
英語で専門的な文献を読めるようになりたいと強く願う人の最初の一歩。法律の知識は前提としませんが、テクストを読み解くために必要な知識を興味をもって調べること、英語の文法・語法の基礎がある程度身についていることが必要です。目安として、TOEIC500は最低ラインとして求めたい。
◾️授業の工夫◾️
授業前と後でテクスト理解がどのように異なったかを可視化するような課題設定をしています。