シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 英語読解 | 2026 | 通年 | 火4 | 文学部 | 高野 浩之 | タカノ ヒロユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-EN1-SE11
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業のテーマは以下の二つです。
1.英語のテクストを文法的に正確に読み解くこと。
単語のニュアンス、文の構造、関係詞や副詞のかかり方、不定詞の用法などを明らかにし、
テクストを丁寧に読み進めます。
2.1に基づいて、現代哲学の主要潮流のひとつ現象学のテーマを知ること。
テクストは、21世紀現在の現象学研究において世界的に知られるDan Zahaviによる最新の現象学入門書 Phenomenology: the basics, 2nd edition, London: Routledge, 2025の第1部(同著は全3部構成)を用います。
授業では、一文ずつ英語を読んでから、日本語訳文を発表してもらいます。予習で分からないことや質問したいことがあったら遠慮なく言ってください。
事前に予習を範囲を決めて、必ずその範囲までは予習してきてください。訳読担当者を決めることはせずに、その場で指名して訳読をお願いすることにいたします。ですから、訳読指名したさいに「予習していないので、できません」ということのないようにしてください。しっかりとした予習は必須です。
たとえば、難しくて予習のときに訳せなかった文があったら、心配せずにどこが難しかったのかを訳読発表のときに言ってください。分からないことにぶつかったら、何が分からないのかをハッキリとさせて授業に臨むようにしてください。そうすれば、こちらで読み方のアドバイスをすることができますから。
科目目的
・英語で書かれた哲学に関する文章を、文法的に正確に読めるようになること。
・外国語文献を読みながら哲学的問題について考え、議論する基礎を身につけること。
・丁寧にテキストを読み解き、ものごとを徹底的に考察する現象学的な思考態度ないし分析方法をまずは知ること。
到達目標
・英語の基本的な文法事項に基づいて、文章が読解できるようになること。
・外国語で書かれた文献を読み、内容を正確に読み取れるようになること。
・哲学(とくに現象学)の基本的な問題について、内容と自分の考えを説明できるようになること。
・現象学の基本的な考察姿勢を習得すること。(ただし、「習得する」には時間がかかるので、本授業では現象学の基本的な概念や方法がどのようなものか、まずは「知ること」を目標としましょう)
授業計画と内容
【前期】
1. 授業方針の説明 ガイダンス
2. Introduction (pp. 1-3)
3. Introduction, Dramatis Personae, E. Husserl and M. Scheler (pp. 3-5)
4. Introduction, Dramatis Personae, M. Heidegge and E. Stein (pp. 5-7)
5. Introduction, Dramatis Personae, J-P. Sartre, M. Merleau-Ponty and E. Levinas (pp. 7-10)
6. Part 1 Fundational Issues, Chap. 1 the Phenomena (pp. 11-15)
7. Chap. 1 the Phenomena (pp. 15-17)
8. Chap. 1 the Phenomena (pp. 17-19)
9. Chap. 2 Intentionality (pp. 20-22)
10. Chap. 2 Intentionality (pp. 22-24)
11. Chap. 2 Intentionality (pp. 24-27)
12. Chap. 2 Intentionality (pp. 27-29)
13. Chap. 2 Intentionality (pp. 29-32)
14. Chap. 2 Intentionality (pp. 32-34)
【後期】
15. Chap. 3 Methodological Considerations (pp. 36-39)
16. Chap. 3 Methodological Considerations (pp. 39-41)
17. Chap. 3 Methodological Considerations (pp. 42-44)
18. Chap. 3 Methodological Considerations (pp. 44-46)
19. Chap. 4 Science and the Lifeworld (pp. 49-52)
20. Chap. 4 Science and the Lifeworld (pp. 52-55)
21. Chap. 4 Science and the Lifeworld (pp. 55-57)
22. Chap. 4 Science and the Lifeworld (pp. 57-60)
23. Chap. 5 Digging Deeper: From surface to depth Phenomenology (pp. 62-65)
24. Chap. 5 Digging Deeper: From surface to depth Phenomenology (pp. 65-67)
25. Chap. 5 Digging Deeper: From surface to depth Phenomenology (pp. 67-69)
26. Chap. 6 Merleau-Ponty's Preface to Phenomenology of Perception (pp. 71-73)
27. Chap. 6 Merleau-Ponty's Preface to Phenomenology of Perception (pp. 73-76)
28. 総括
※上の予定は、受講者の理解・議論の進行・受講者からの要望等によって変更になる可能性があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
哲学のテキストを読む授業を受講するには、なによりも予習が必須です。分からない単語を調べ、文構造、とくに文型を把握してください。とくに、接続詞、副詞、指示代名詞、関係代名詞など、文法事項をしっかりと調べたうえで、訳文を作ってください。知っている単語でも、念のため辞書にあたり、より適切な用法がないかを調べることも重要です。そうした訳文作成は、本文の内容理解(議論の流れの把握、段落ごとの接続の確認、論証・具体例の検討など)に努めるという目的意識のもとで行うようにしましょう。
辞書と文法書とにらめっこになる必要があります。なお、翻訳アプリやAIはとくに近年大変な進歩を遂げていますが、だからといって訳読の「答え」を出してくれるのではありません。予習は、辞書や文法書を助けに「自力で」行ってください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| レポート | 70 | 出席者には訳読を担当してもらいます。この訳読の発表をレポートとみなします。 ①単語の意味や文法事項をとれているか、②文章の哲学的な内容を整合的に理解しているか、という点をチェックします。 |
| 平常点 | 30 | 授業内での発言、発表、取り組みの様子を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席数が全体の3分の2を下回る場合は、レポートや平常点にかかわらず、単位取得を認めません。
本授業では、毎回の授業への参加姿勢を評価します。テストだけ受験して、それなりの点数を取るというのでは、哲学テキストの読解に習熟することには繋がらないからです。継続的に授業に出席し、毎回の予習を大切にしてください。予習で疑問に思ったこと、分からなかったポイントなどを授業時にたくさん質問してください。そうして学生と教員で協働で授業をつくっていくことこそが、大学での授業というものでしょう。ですから、毎回の授業への参加の積極的姿勢を評価基準として重視します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
必要に応じて、manaba等を活用することがあります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
Dan Zahavi, Phenomenology: the basics, 2nd edition, London: Routledge, 2025.
テクストは初回授業時に配布します。
現象学の入門書は以下のものがお薦めです。
・木田元『現象学』、東京、岩波書店、岩波新書(青版)763、2008年。
・谷徹『これが現象学だ』、東京、講談社、講談社現代新書1635、2009年。
・斎藤慶典『フッサール 起源への哲学』、東京、講談社、講談社選書メチエ240、2002年。
・鈴木崇志『フッサール入門』、東京、筑摩書房、ちくま新書1846、2025年。
・植村玄輝、八重樫徹、吉川孝編著/富山豊、森功次著『ワードマップ 現代現象学 経験から始める哲学入門』、東京、新曜社、2019年。
その他特記事項
授業内容に関わる質問や議論は歓迎します。
履修者全員が授業前に内容の予習をしておいてください。