シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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NPO・NGO論 | 2024 | 秋学期 | 水2 | 法学部 | 浅野 大輔、井口 暁、兼子 佳恵、田所 喬、古野 香織、松本 真理子、吉澤 武志、渡辺 直子 | アサノ ダイスケ、イグチ サトシ、カネコ ヨシエ、タドコロ タカシ、フルノ カオリ、マツモト マリコ、ヨシザワ タケシ、ワタナベ ナオコ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-012L
履修条件・関連科目等
履修条件はとくにないが、政治学科地域創造コース学生の受講を勧める。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
NPO・NGO・NPI(Non Profit Institutions)は日本の政治・社会を語る上で欠かせない存在となった。高齢社会・福祉・環境・災害などの問題群を筆頭に課題先進国とも言われる日本において公行政が対応しきれない領域が拡大し、日本における(行政・企業以外の)「第3セクター」として社会課題を発見し機動的に解決に向けて動くNPO・NGOに寄せられる期待は高まるばかりである。その理論的基礎とともに、現場で課題解決に奮闘する業界リーダーの生の声に触れ、当事者として諸課題を考え、この業界のダイナミズムに触れるための機会として本講義を提供する。
科目目的
1998年にNPO法が施行されてから25年、NPO・NGO・NPI:Non Profit Institutionsは日本の政治・社会を語る上で欠かせない存在となった。高齢社会・福祉・環境・災害などの問題群を筆頭に課題先進国とも言われる日本において公行政が対応しきれない領域が拡大し、日本における「第3セクター」を代表する存在としてのNPO・NGOに寄せられる期待は高まるばかりである。その理論的基礎とともに、現場で課題解決に奮闘する業界リーダーの生の声に触れ、当事者として諸課題を考え、この業界のダイナミズムに触れるための機会として本講義を提供する。NPONGO業界といっても、教育・福祉から震災復興・国際協力まで、非常に幅広いので、各回ごとに理解してほしいテーマは異なる。全体の受講後は、NPO・NGO・NPIに関する主要な論点、理念、テーマと現場の実情について理解し、学生各自の評価基準を持てるようになることが目標である。
到達目標
全体の受講後は、NPO・NGO・NPIに関する主要な論点、理念、テーマと現場の実情について理解し、学生各自の評価基準を持てるようになることが目標である。
授業計画と内容
第1講 ガイダンス 井口
第2講 事例1: フュージョン長池 田所喬
第3講 事例1の検討 NPO運営の匙加減(シミュレーションゲーム)
第4講 事例2: カタリバ 松本真理子・古野香織
第5講 事例2の検討 課題解決をデザインする
第6講 事例3: 社会福祉法人夢ふうせん 浅野大輔
第7講 事例3の検討 障がい者の防災について考える
第8講 事例4: 石巻復興支援ネットワーク 兼子佳恵
第9講 事例4の展開 防災・減災について考える
第10講 事例5: 日本国際ボランティアセンター 渡辺直子
第11講 事例5からの展開: アドボカシーと国際協力
第12講 事例6: 筆甫地区振興連絡協議会 吉澤武志
第13講 事例6からの展開
第14講 まとめ 井口
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
前項目に記述したように、各ゲスト講演前に指定文献や映像を読み、各事例の概要について把握するとともに、積極的に発言・質問できるよう、疑問点を各自整理しておく必要がある。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 35 | 論理性、日本語としての明晰さ、エビデンスを豊富に提示できているか、先行研究を適切に踏まえた問題・仮説設定ができているか、等で評価する。 |
平常点 | 65 | 5回ほど実施する小テストの成績、授業後のリアクション・ペーパー内容、授業時間内での発言などの貢献度によって評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
講師は以下のように第一線で活躍するNPOリーダーとしての立場から任用されている。
田所喬(2016年よりNPO法人フュージョン長池・理事長。同法人は2016年度「内閣府ふるさとづくり大賞」受賞)
金森俊一(2018年より認定NPO法人カタリバ・東北事業責任者)
松本真理子 (2017年より認定NPO法人カタリバ・広報ファンドレイジング部)
兼子佳恵(一般社団法人りとりーと代表、NPO石巻復興支援ネットワーク前代表理事。同NPOは2018年度「内閣府ふるさとづくり大賞」受賞)
渡辺直子 (認定NPO法人日本国際ボランティアセンターJVC理事・地域開発グループマネージャー)
吉澤武志 (宮城県丸森町・筆甫地区振興連絡協議会・事務局長)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
第一線で活躍するNPOリーダーとして、その現場経験をお話しいただく。
テキスト・参考文献等
毎回、レジュメまたはpptを提示・配布する。
■各ゲストごとに指定される予習文献(以下は例示であり、変更の可能性がある)
□フュージョン: 富永一夫『人間里山主義』飲食文化研究所 ISBN978-4-9905-4389-1
□カタリバ: 「ピープル コラボ・スクールから日本の未来を育てる: 被災地の子どもたちの創造力と意欲に火をつけたい 特定非営利活動法人NPOカタリバ代表理事 今村久美さん」『月刊地域保健』44(3), 72-79, 2013年03月
その他特記事項
ワークショップ形式を取り入れ、能動的に学習できるよう授業デザインを工夫する。また、事前予習の成果を確認するため、manabaの機能を利用した小テストを実施する。