シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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外書講読(政治学)A1(英) | 2024 | 春学期 | 火1 | 法学部 | 昼神 洋史 | ヒルガミ ヒロシ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-020S
履修条件・関連科目等
第二次世界大戦後の日本の政治・経済・文化などについて総合的に取り上げる予定なので、政治史・経済史・文化史など幅広い分野について履修するようにしてください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
皆さんは、"戦後日本"という言葉を聞いて、まず何を考えますか?おそらく、大半の人はピンとこないのではないでしょうか。"戦後"という言葉自体、何か古めかしく感じられることでしょう。あるいは、自分の感覚とズレていると思うことでしょう。しかし、この"ズレ"は、とても大切です。なぜなら、"なぜ古めかしく感じるのか"をつねに意識することは、"戦後日本"を相対化するための第一歩となるからです。
この科目では、上で述べた"ズレ"の感覚を、できる限り"思考の道具"に近づけることによって、日本の国家目標に関する理解を深めたいと思います。
授業は、次のような形で進めます。
・毎週、テキストを2〜3頁ずつ進みます。
・指定した範囲について、皆さんにあらかじめ訳文を準備しておいてもらい、授業当日、アトランダムに
発表者を指名します。こちらで指定した範囲について、自分の訳を発表してもらいます。文章化してく
るか、その場で訳すかは、各人で選択してください(どちらでも構いません)。
・約した範囲の内容に関して、様々な観点から考察を加えます。
科目目的
この科目は、第二次世界大戦後における日本の国家目標を幅広い観点から考えることを通じて、学生の皆さんが「学位授与の方針」で示されている「自立した地球市民として必要な批判的・創造的考え方ができる」能力を修得することを目的としています。
到達目標
明治時代以降の日本の国家目標の変遷を考察することを通じて、皆さんが国際社会における日本の役割や課題を探り、今後の日本の国家目標を構想できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
第1回 授業のアウトライン
第2回 戦前の国家目標―(1)明治憲法体制の成立
第3回 戦前の国家目標―(2)1930年代以降
第4回 戦後改革―(1)GHQの占領政策
第5回 戦後改革―(2)占領政策の転換
第6回 日本国憲法第9条をめぐる動向
第7回 冷戦と日米安全保障条約
第8回 55年体制の成立とその政治的意味
第9回 「経済大国」化と政治の動向
第10回 「経済大国」化と外交の動向
第11回 55年体制の崩壊とその政治的意味
第12回 冷戦終結後の国家目標―(1)安全保障体制
第13回 冷戦終結後の国家目標―(2)憲法改正
第14回 授業のまとめ:将来の国家目標を考える
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の進度に合わせて、以下の文献に取り組んでください。
・中村政則『戦後史』(岩波新書)
・原彬久『戦後日本を問い直す』(ちくま新書)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | テキストで取り上げられている戦後日本の国家像について、基本的な知識を習得できたかどうかを評価します。 |
平常点 | 40 | 授業への参加、貢献度、受講態度(意見表明など)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
★「レポート」について
・テキストの要約を、3回、提出してもらいます。要約範囲・分量については、その都度、指定します。
★評価の前提条件について
・出席回数が10回を下回る場合は、原則として単位認定の対象とはなりません。
・レポート提出が全3回中、1回にとどまる場合は、単位認定の対象とはなりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】英語文献の中から、戦後日本の政治・経済・文化・思想などに関する論文を選び、開講時に配布します。
【参考文献】
・原彬久『戦後日本を問い直す』(ちくま新書)
・加藤典洋『戦後入門』(ちくま新書)
その他特記事項
・戦後日本の国家像について、自分なりの見解をまとめておいてください。
・連絡の必要がある場合は、下記のアドレスへメールしてください。
beard-h@jcom.zaq.ne.jp