シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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実定法基礎演習A | 2024 | 春学期 | 金3 | 法学部 | 太田 航平 | オオタ コウヘイ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-LA2-004S
履修条件・関連科目等
憲法1(人権)【法・政】または憲法【国企】を履修し、単位を取得していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、全国の多くの法学部生に読まれている憲法の教科書を精読します。
詳しい進め方は第1回の授業でお知らせしますが、基本的な進め方は以下のとおりです。
(1)授業前
:直前の授業で指定された教科書の該当ページを読んでくる。その際、ただページを眺めるのではなく、一言一句理解できているかどうか確かめながら読む。その際、わからない言葉が出てきた場合、1年次に使用した教科書等で調べておく。
(2)授業内
:授業では、皆で教科書を輪読しながら、教員のほうで輪読した内容について適宜質問をしていく。
この(1)と(2)の作業を繰り返しながら憲法についての深い理解の獲得を目指す。
科目目的
先述のとおり、憲法についての深い理解を身につけることが目的です。ここでいう「理解する」とは「他人に自分の言葉で説明できる」ということです。難しい言葉を難しい言葉で説明することは難しくありません。むしろ、難しい言葉をわかりやすい言葉で説明することは非常に難しいです(たとえば、幸福追求権の保障内容に関する学説である人格的利益説のいう「人格的生存に不可欠」を「人格的生存」という言葉を使わずに説明してみてください)。なぜなら、自分の言葉で説明することは説明する内容を深く理解していることが前提になるからです。
本授業では、先述の(1)と(2)を繰り返すことで、憲法に関する深い理解をもってもらうのが目的です。
到達目標
憲法に関する難しい概念等について、自分の言葉で説明できるようになる。
授業計画と内容
※以下の計画はあくまで予定です。実際の進捗状況によって前後します。
1回 ガイダンスー授業の進め方、憲法の基本的な復習
2回 人権の基礎(テキスト82-87頁※以下ページ数のみ)
3回 基本的人権の限界(101-109)
4回 表現の自由の意味・内容(前半)(189-194)
5回 表現の自由の意味・内容(後半)(191-211)
6回 表現の自由の限界(前半)(211-217)
7回 表現の自由の限界(後半)(217-232)
8回 職業選択の自由(245‐252)
9回 財産権(255‐263)
10回 生存権(290-296)
11回 信教の自由(164‐170)
12回 政教分離の原則(171-181)
13回 思想・良心の自由(160-164)
14回 公務員の政治活動の自由・労働基本権(299‐307)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | ・授業内での質問に対する回答等から、理解度をはかって評価します。 ・出席は前提です。 ・無断欠席をした場合や、5回以上欠席した者は、評価対象外(E評価)となります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
いわゆるテキストの輪読です。イメージとしては、英語の授業で音読させてから訳を尋ねるといったイメージで、教科書の内容についての質問をしていきます。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba等で、資料等をアップしていきます。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法 第8版』(岩波書店、2023)※必ず最新版を買ってください。
【参考書】
長谷部恭男ほか編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ 第7版』(別冊ジュリスト、2019)
その他特記事項
授業は演習であり、毎回質疑応答を行いますので予習も必須です。
その覚悟で受講してください。