シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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実定法基礎演習B | 2024 | 秋学期 | 火3 | 法学部 | 飯田 稔 | イイダ ミノル | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-LA2-005S
履修条件・関連科目等
憲法1(人権)を履修済みであること、および、憲法2(統治)を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
毎回課題を設定し、全員に事前の学習を求める。テキストを読み、レポートを作成して、予め自分の意見をまとめておいてもらう。テーマにつき共通の理解を持った学生が授業に臨むのであるから、そこでの議論も活発に行なわれるはずである。
テーマは、憲法学(人権総論・憲法訴訟論)の基本的論点に関するものが中心となる。将来、大学院で憲法学を専攻したり、ロー・スクールに進学したりする学生にとって、基礎固めの場ともいうべき有意義な演習となるであろう。
科目目的
憲法学の標準的教科書の1つを手がかりに、その読解を通じて、法的思考力の習得や表現力の養成に努める。秋学期は、人権論(総論)と憲法訴訟論を取り上げる。
ゼミ員すべてが共通のテキストを用い、これを熟読した上で授業に臨んでもらう。各人の自学自習を前提に、担当者が設定した課題に答え、また、ゼミ員相互で質疑応答を行いながら、憲法学への理解を深めていく。もちろん、学生にとって理解しにくいところがあれば、担当者の側で解説を加える。
テキストの読解だけでなく、可能な限り、法律学的文章の作成についても指導する。どのような学問にも言えることだが、法律学もまた、問題の設定およびその解決について独自の枠組みを持っている。他者の見解を正確に理解するとともに、自らの主張を他者に的確に伝え得る能力を習得して初めて、法学徒の一員たる資格が認められるのである。
到達目標
学生は、憲法学(とりわけ人権総論と憲法訴訟論)について、判例や学説等の基礎的知識を習得し、法律学的文章の作成に習熟することができる。
授業計画と内容
1.オリエンテーション:演習の方針と進め方
2.法の下の平等
3.幸福追求権
4.人権の享有主体
5.特別の法律関係における人権
6.人権の私人間効力
7.裁判所と司法権
8.司法権行使の要件
9.司法権の限界
10.違憲審査権の本質
11.違憲審査の対象
12.違憲審査の手続
13.憲法判断の手法
14.違憲判決の効力
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
初回に全課題を指示するので、各回の演習に先立って、テキスト及び参考書の関連部分を熟読し、レポートを作成しておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 毎回指定する課題について作成されたレポートにより評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法(第八版)』(岩波書店、2023)
高橋和之・長谷部恭男・石川健治編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ(第7版)』(有斐閣、2019)
そのほかの参考書は、開講時に指示する。また、授業において随時指摘する。