シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金融論2 | 2024 | 秋学期 | 金3 | 法学部 | 江川 由紀雄 | エガワ ユキオ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-FN3-002L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
金融の初学者としての基礎知識を身に着けます。主に「金融論1」で触れなかった題材を扱います。そのうえで、現代の日本および他の先進国におけるお金をやりとりする市場の実態や金融機関に対する規制の動向など現実に起きている事象に踏み込みます。時事問題を題材にすることもあります。現実をよく観察することと自分で調べて自分の頭でとことん考えることに重点を置く方針で授業を運営します。
専攻分野や希望する進路に関係なく、少しでも「金融」というキーワードに惹かれる諸君は、気軽に受講してください。
科目目的
金融システムについて理解を深める。
金融や資産運用に関係する職業に就く者が知っておきたい知識を学ぶ。
身近な現実に発生する様々な事象を金融の観点から考えられるようになる。
到達目標
一次資料を自ら取得し加工・分析し、解釈するスキルを身に着ける。
常識レベルの金融関係の知識と基礎的なスキルを身に着ける。
金融に関係する時事問題について自分で考えられるようになる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション:授業概要の説明と学び方
第2回 「円」の歴史と現状:通貨条例で制定された「円」と今日の「円」の関係
第3回 通貨:マネタリーベースとマネーストック、信用創造の仕組み
第4回 日本の中央銀行:日本銀行の組織と業務
第5回 金融機関に対する規制と金融監督:現代日本における規制と監督の実情
第6回 資本市場の実態:現代日本における市場規模・動向の把握
第7回 投資理論:資本支出予算・貨幣の時間価値、現在価値と将来価値、計算方法
第8回 証券投資:投資のリターンとリスク、機関投資家の資産運用手法
第9回 企業財務:資本政策、株式の上場、配当と自社株買い
第10回 情報通信技術と金融取引:デジタル化する金融関連サービスの現状
第11回 金融危機:1990年代後半の日本で起きたこと
第12回 金融と人々の生活:年金制度と個人の資産運用
第13回 時事的問題: 金融関連の近時の動向とそれが意味するもの
第14回 総括・まとめ:金融問題の考え方、仕事と生活に役立つ知恵について
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎日金融関係のニュースを5本は読むようにしよう。授業中に言及する組織や機関のウェブサイト(ホームページ)を自分で探し出し、掲載されている情報(広報資料、統計データなど)に自ら目を通してみるようにしたい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | 複数のテーマの中からひとつを選び小論文形式等によるレポートの提出を求める。自分で調べて自分で考えた形跡を最も重視して評価する。 |
平常点 | 50 | 授業への積極的な参加態度を評価する。「スレッド」への投稿も授業への積極的な参加態度の評価に加味する。授業中に受講生の理解度を試すクイズを実施することがある。その成果も平常点に加味する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業中の発言または manaba の「スレッド」への投稿、期末レポート課題の内容に特筆するべき優れた点が見られる者については、成績評価を行う上で、特別加算を行うことがる。その場合は、レポート50%・平常点50%の評価割合がやや崩れることになる。(特筆するべき優れた点が見られる場合は、平常点またはレポート採点において、満点を上回る点数を付与したうえで総合評価するため。)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1986年~2019年の日米両国における金融機関等での勤務経験。勤務先には複数の証券会社、銀行、格付会社、日本銀行を含む。
2010年以降の一般社団法人流動化・証券化協議会(金銭債権の流動化・証券化に携わる企業等の業界団体)の活動への参与。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
理論ばかりではなく現実・実際を重視したコンテンツを授業に多く盛り込む。
テキスト・参考文献等
授業中にレジュメその他の講義資料(英文のみのものも含まれる)を配布する。
各回授業終了後にレジュメは manaba に掲載する。
インターネットで無料公開されているものを中心に参考文献をレジュメに掲載する他、受講生に読んでもらいたいものについては授業中に解説する。