シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際金融論2 | 2024 | 秋学期 | 金4 | 法学部 | 江川 由紀雄 | エガワ ユキオ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-FN3-004L
履修条件・関連科目等
「金融」と「国際」に好奇心を持つ学生諸君の履修を歓迎する。「国際金融論2」は、「国際金融論1」の発展編なので、「国際金融論1」を先に受講することが望ましいものの、必須ではない。(「国際金融論1」を履修してない者の履修も歓迎する。)
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
金融機関に勤めたり、資産運用に携わると、否が応でも国内外の資本市場の状況や為替レートの動向について自分の問題として直面することになります。身近なところに「国際」があります。
中央銀行とはどのような存在なのでしょうか。
これから社会人としてお金を稼ぎ、老後に備えるために、諸君は今後数十年間にわたり、どのようなことを考えて行動するのがよいでしょうか。
この授業はそういうことを考えてみたり考えるための材料を仕入れる機会になります。
「金融」と「国際」というキーワードに惹かれる諸君は、気軽に受講してください。
科目目的
現代の日本と世界の金融システムについて理解を深める。
金融や資産運用に関係する職業に就く者にとって、知っておくべき知識を学ぶ。
一次資料を自ら探し出し整理する「文献調査」の手順を学ぶ。
身近な現実に発生する様々な事象を金融の観点から考えられるようになる。
到達目標
一次資料を自ら取得し加工・分析し、解釈するスキルを身に着ける。
社会人としての常識レベルの金融関係の知識と基礎的なスキルを身に着ける。
金融に関係する時事問題について自分で考えられるようになる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション:授業概要の説明と学び方
第2回 国境を越える金融取引:身近にある具体事例
第3回 通貨:外国為替取引の実際
第4回 中央銀行(1):中央銀行とは、中央銀行の役割
第5回 中央銀行(2):主要国中央銀行の特徴とその金融政策
第6回 IMF(国際通貨基金):ブレトンウッズ協定、沿革と役割の変遷
第7回 国際開発金融機関(MDBs)と住宅金融:公的機関の金融取引への関与
第8回 システミックリスク:インターコネクテッドネス
第9回 金融危機:1997年~98年・2008年前後・2010年前後に発生した事象の考察
第10回 資本市場:米国とその他の国の資本市場の比較
第11回 金融取引の諸形態:出資と貸借、相対と市場、証券化
第12回 金融規制の進展:バーゼル銀行監督委員会、G20体制
第13回 時事的問題: 金融関連の近時の動向とそれが意味するもの
第14回 総括・まとめ:金融問題の考え方、仕事と生活に役立つ知恵について
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中に国際機関や中央銀行など、現存する具体的な組織・機関について触れる機会が多くなる。そうした組織や機関は、ほぼ例外なく、インターネットで誰もがアクセスできるウェブサイトを通じて様々な情報を公開している。ウェブサイト(ホームページ)を自分で探し出し、掲載されている資料やデータに適宜自ら目を通してみるようにしたい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 複数のテーマの中からひとつを選び小論文形式等によるレポートの提出を求める。自分で調べて自分で考えた形跡を最も重視して評価する。 |
平常点 | 50 | 授業への積極的な参加態度を評価する。オンライン授業として実施する期間にあっては、「スレッド」への投稿状況を出欠および参加態度の判断材料として用いる。授業中に理解度を試すためにクイズを出題することがある。その成果も平常点に加味する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業中または manaba の「スレッド」を用いたコメントやレポート内容に特筆するべき優れた点が見られる者については、成績評価を行う上で、特別加算を行うことがあり得る。その場合は、レポート50%・平常点50%の評価割合がやや崩れることになる。(特筆するべき優れた点が見られる場合は、平常点またはレポート採点において、満点を上回る点数を付与したうえで総合評価するため。)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
オンライン授業として実施する期間にあっては、授業中に提示するテーマについて受講生が自ら調べた結果などを manaba の「掲示板」を使って発表してもらうことがある。対面授業として実施する期間にあっては、同様の発表(プレゼンテーション)を教室で行ってもらうことがある。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
オンライン授業として実施する期間にあっては、主に manaba の機能を用いて受講生との双方向のコミュニケーションを図る。
対面授業として実施する期間にあっては、教室での授業実施中には特段ICTの利用は行わないものの、manaba に関連資料・参考資料を随時掲載すると共に、授業時間外に manaba で質問を受け付ける。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1986年から2019年までの間の外資系および日系金融機関ならびに日本銀行などにおける勤務経験
2010年以降の一般社団法人流動化・証券化協議会(証券化関係者の業界団体)における活動支援経験
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
担当教員が金融実務と金融市場に深く関係する仕事に長年にわたり携わった経験を踏まえ、実務者から見える現実の観察という視点を採り入れる。現実に起きていることに重点を置く。
テキスト・参考文献等
授業中にレジュメその他の講義資料(英文のみのものも含まれる)を配布する。
各回授業終了後にレジュメは manaba に掲載する。
インターネットで無料公開されているものを中心に参考文献をレジュメに掲載する他、受講生に読んでもらいたいものについては授業中に解説する。
その他特記事項
授業は日本語で行うが、参照するデータの出所や参考文献には英文のものが多く含まれる。
■授業の工夫■この科目は講義を中心として行いますが、受講生の積極的な参加を目的として、授業中に頻繁に受講生の発言を求めます。(資料配信型のオンライン授業として実施する場合は、発言に代えて、manaba のスレッドへの投稿を求めます。)