シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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導入演習 A | 2024 | 春学期 | 水1 | 法学部 | 西村 清貴 | ニシムラ キヨタカ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-AD1-001S
履修条件・関連科目等
なし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業の前半部分においては、テキスト(比較的最近出版された、法、社会、経済、政治、哲学等に関する文献)のあらかじめ分担された箇所を各担当者が要約し、論点や疑問点を提示する。
本授業の後半部分においては、各受講者に実際にレポートを執筆してもらい、報告していただく(レポートはmanabaにて事前に教員および受講者に共有してもらう。当該レポートに基づいて40分ほどのプレゼン報告をしてもらう)。テーマは、法、国家、社会等に関するものであれば自由に選んでもらってかまわない。
科目目的
レポート(あるいは論文)の執筆は、単に自身の主観的な思いや感情を表現するエッセイや感想文の執筆とは全く異なった作業である。レポート執筆のためには、適切な論点設定と、論理立てて行われた立論、さらに自身の主張を裏付ける文献(データ等)の収集と適切な引用・参照が必要である。本科目では、テキストを精確に読み、まとめる能力とあわせて、以上のような意味でレポートを作成する能力を身につけることを目的とする。
到達目標
上記科目目的を踏まえて、以下の諸能力を身につけることを目的とする。
(1)指定したテキストや参考文献の読解を通じて、社会や政治、経済、法等について基礎的な知識を身につける。
(2)レジュメ作成を通じて、テキストの正確な読解、要旨の整理を行う能力を身につけるとともに、他者に対して、テキストについて自分が賛同できる点、できない点、疑問点等をわかりやすく提示する能力を身につける。
(3)論点の提示・整理、文献の収集および適切な引用・参照、論理的な立論を行う能力等、レポート執筆に必要な能力を身につける。
(4)報告を聞く側の場合、報告者に対し、適切に疑問点、コメントを提示する能力を身につける。
授業計画と内容
1 ガイダンス、自己紹介、今後の予定の設定等
2 テキスト報告第1回:序論 入学すること、第1章 勝者と敗者
3 テキスト報告第2回:第2章 「偉大なのは善良だから」―能力の道徳の簡単な歴史、第3章 出世のレトリック
4 テキスト報告第3回:第4章 学歴偏重主義―何より受け入れがたい偏見、第5章 成功の倫理学
5 テキスト報告第4回:第6章 選別装置
6 テキスト報告第5回:第7章 労働を承認する
7 テキスト報告第6回:結論―能力と共通善
8 レポートプレゼンテーション(1)教育格差の是正について
9 レポートプレゼンテーション(2):企業の人権侵害について
10 レポートプレゼンテーション(3):女性保護について
11 レポートプレゼンテーション(4):途上国に対する経済支援について
12 レポートプレゼンテーション(5):アイヌ問題遺骨問題について
13 レポートプレゼンテーション(6):夫婦別姓の導入について
14 全体のまとめ
※レポートプレゼンテーションにおいて記載したテーマは過年度の導入演習における実例である。実際には、各受講者が自由に選択してもらってかまわない。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストや参考文献の読み込み、レジュメ・レポート作成
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 20 | ゼミにおける議論への主体的参加の態度 |
その他 | 80 | 報告、レポートの完成度 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
マイケル・サンデル『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(早川文庫、2023年)、ISBN-13: :978-4150506025
※本書については、単行本サイズの物と文庫版の物があるが、文庫版を利用する。
その他特記事項
■授業の工夫■
本演習では、文献を正確に読む能力およびレポートを執筆する能力を身につけるために文献購読とレポート執筆を行う。
自身が担当するテキストの要約文書(レジュメ)およびレポートについては、事前にmanabaを用いて、ほかの受講者および担当教員に共有していただく。自身が担当ではない回についても、受講者はこれらの文書をあらかじめ確認し、授業内で適切なコメントができるよう準備していただきたい。