シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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導入演習 A | 2024 | 春学期 | 水1 | 法学部 | 谷井 悟司 | タニイ サトシ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-AD1-001S
履修条件・関連科目等
形式的な履修条件は指定しない。法学部での「学び方」を知りたい・身につけたいと考えている学生の履修を歓迎する。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では、刑事法や生命倫理にかかわるテーマを素材として、法学部での「学び方」を学び、体得する。具体的には、これらのテーマについて、各自が文献や資料を調査し、読み解き、考えた上で、自らの理解や意見を報告やレポートという形で表現し、また、ディスカッションやディベートを通じて互いに議論することを、半年かけて実践していく。
科目目的
本演習科目は、法学部の1年次配当の演習科目として位置づけられていることから、これから大学生活を送る上で必要となる基礎体力作り(調べる・考える・表現する・議論するトレーニング)を行うことを目的としている。
到達目標
本演習科目では、文献や資料を調査する能力、それらを読解する能力、論理的に思考する能力、問題を発見・分析・解決する能力、そして、文書表現・プレゼンテーション能力の体得を目標とする。
授業計画と内容
1.ガイダンス
2.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関する報告①(例:死刑制度)
3.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関する報告②(例:性犯罪)
4.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関する報告③(例:安楽死・尊厳死)
5.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関する報告④(例:脳死と臓器移植)
6.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関する報告⑤(例:人工妊娠中絶)
7.レポートの作成方法に関する説明
8.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関するディベート①(例:死刑制度)
9.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関するディベート②(例:性犯罪)
10.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関するディベート③(例:安楽死・尊厳死)
11.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関するディベート④(例:脳死と臓器移植)
12.刑事法/生命倫理にかかわるテーマに関するディベート⑤(例:人工妊娠中絶)
13.レポート報告会①(刑事法にかかわるテーマ選択者)
14.レポート報告会②(生命倫理にかかわるテーマ選択者)
※2~6回については、プレゼンテーション(報告)、グループワーク(少人数での議論)、ディスカッション(全体での議論)を行う。また、8~12回については、履修者をいくつかのグループに分けた上で、グループ対抗のディベートを行う。
最終的に、報告やディベートを担当したテーマについて、レポートを作成・提出してもらうことを予定している。
なお、刑事法や生命倫理にかかわるものであれば、履修者の問題関心に応じて、取り扱う具体的なテーマは柔軟に変更・対応する。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
[テーマ報告授業回の場合]
報告担当者は、報告の準備を行うこと。また、各回のテーマに関する基本的な文献をその都度提示するので、報告担当者以外の履修者も当該文献に目を通した上で、ゼミに参加すること。
[ディベート授業回の場合]
ディベート担当グループは、ディベートの準備を行うこと。また、担当グループ以外のグループは、ゼミ当日、司会および採点役に回ってもらうので、各回のテーマについて予習をしておくこと。
[レポートについて]
導入演習の総仕上げとして、各自、報告・ディベートテーマについて、レポートを作成・提出すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 提出されたレポートの完成度を、形式面と内容面の双方を基準に評価する。 |
平常点 | 60 | 報告・ディベートへの取り組み、および、毎回の授業への参加姿勢を基準とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:特に指定しない。必要な文献については、その都度提示する。
参考文献:法学部での「学び方」を学ぶにあたり参考になりうるものとして、例えば以下の書籍が挙げられる。
①横田明美『カフェパウゼで法学を――対話で見つける〈学び方〉』(弘文堂、2018年)
②横田明美・小谷昌子・堀田周吾『法学学習Q&A』(有斐閣、2019年)
③田髙寛貴・原田昌和・秋山靖浩『リーガル・リサーチ&リポート〔第2版〕』(有斐閣、2019年)
④井田良・佐渡島紗織・山野目章夫『法を学ぶ人のための文章作法〔第2版〕』(有斐閣、2019年)
⑤松本茂・河野哲也『大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法〔改訂第2版〕』(玉川大学出版、2015年)
その他特記事項
■授業の工夫■この科目では、半年かけて、文献や資料の調査・収集・読み込み、担当者による報告をもとにした履修者同士のディスカッションに加えて、ディベートやレポート作成などにも取り組むことで、法学部での「学び方」の体得を促し、2年次以降のより専門的な学習に耐えうる基礎体力作りを図る。