シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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政治過程論1 | 2024 | 春学期 | 水5 | 法学部 | 菅原 琢 | スガワラ タク | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-PS3-010L
履修条件・関連科目等
履修条件はありません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
政治過程論は、現実政治の個々の過程を実証的に分析する学問です。政治過程論1では、現代日本の選挙と政治を取り上げます。今回の講義では、現代日本の政治がどのような特徴を持つのか、どのように理解すればよいのか、制度と歴史の2つの側面から学んでいきます。
科目目的
政治過程論は、政治学の応用分野のように見えて、政治学の知見を発掘する現場と言えます。眼前の現実政治について、あるがままを見て感想を抱くのではなく、なぜそのような結果になるのか、背景を探り、ときに改善のヒントを見出す作業です。そしてこの作業は、決して学者に独占されるものではなく、現実政治の傍観者であり、参加者であり、受益者(被害者)でもあるみなさんも、不可避的に行わざるを得ないものです。
現代日本政治の根幹となっている選挙や国会などの民主主義の諸相の実態を知り、これらの分析と議論を理解していくことで、「個人の感想」レベルを超えた政治を観察する力を養うことが、本講義の目的です。
到達目標
現実の日本政治について、政治過程論の知見、考え方、技法を用いて自ら考察し、自分なりに説明できるようになることが目標です。たとえば、報道や選挙運動などを目にした際、それについて感想を抱いたり、非難する前に、なぜそのような事実が生じたのか背景を考察し、関連する制度や歴史を想起し、その現象を合理的に説明することが求められます。
授業計画と内容
第1回 政治過程を分析する重要性
第2回 選挙制度と政党制1―学説
第3回 選挙制度と政党制2―日本
第4回 政党と政治家
第5回 国会と内閣
第6回 世論と投票行動
第7回 中央と地方
第8回 55年体制下の選挙と政党間競争
第9回 現代日本の選挙と政治1―有権者の時代の幕開け:1989年~
第10回 現代日本の選挙と政治2―自民党一党優位の終焉:1995年~
第11回 現代日本の選挙と政治3―自公連立の定着と構造改革路線:2001年~
第12回 現代日本の選挙と政治4―拒否される自民党政治:2006年~
第13回 現代日本の選挙と政治5―政治から遠ざかる有権者:2012年~
第14回 現代日本の選挙と政治6―制度と歴史から考える日本政治の今後
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
配布資料の再読
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 学期末に試験を行います。この講義で学習した内容を理解しているか、応用できるかを評価します。論述式の問題の配点が過半を占めます。 |
平常点 | 10 | アンケート、確認テストなどを随時実施予定です。これらを通じた講義参加の度合いも評価の対象とします。 |
その他 | 30 | manabaによる小テストを複数回実施します。指定範囲の講義内容の知識習得を確認します。選択式、短答式の問題がほとんどを占めます。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを利用した小テスト等を実施するため、授業にはノートPCやタブレット端末を持参してください。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
この講義では特定のテキストは用いません。事前に資料をアップロードして配布します。
【参考文献】この授業の一部の回は、下記文献の内容を基にする予定です。
菅原琢「政治――再生産される混迷と影響力を増す有権者」小熊英二ほか編著『平成史【完全版】』河出書房新社、2019年
その他の参考文献については、各回の配布資料に記載します。
その他特記事項
■授業の工夫■
小テスト、確認テストを随時行い、講義内容の理解度を確認できるようにします。