シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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政治思想史B1 | 2024 | 春学期 | 木3 | 法学部 | 青木 裕子 | アオキ ヒロコ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-PS3-016L
履修条件・関連科目等
「政治思想史B2」と併せて受講することが望ましいです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
今日の世界において、リベラリズムとデモクラシーの重要性を疑う人はほとんどいないと言っても過言ではありません。しかしながら、このことは両概念の意味内容がますます多義的に、曖昧になっていることにも起因しています。また、リベラリズムとデモクラシーとをかけ合わせたリベラル・デモクラシーについても同様です。リベラル・デモクラシーとはリベラリズムとデモクラシーとはどのように違い、どのような社会を目指しているのかといった問題について、リベラリズムとデモクラシー両概念の理解が曖昧なままだと考察を深めることができません。
本講義では、リベラリズムの基本的な知識を得て、リベラル・デモクラシーについて考察し議論できるようになる地力をつけていきます。(*後期にはデモクラシーの基本的な知識を得ることを目指します)
科目目的
「政治思想史B1」」の目的は、リベラリズム(自由主義)について理解を深め、リベラリズムの今日的課題を探ることにあります。「リベラリズム」や「リベラル」という言葉は多義的で、様々に使われています。授業では、リベラリズムを17世紀イギリスから時代ごと、思想家ごとに検討し、最終的には、1.今日におけるリベラリズムはどのようことを問題にしているのか、2.様々な形のリベラリズムがあるもののそれらを一括りにリベラリズムと称することができるのは何故なのか、3.自由で公正な社会とはどのような社会なのか、を皆さんと考えてみたいと思います。
到達目標
到達目標は、小テストと課題で60%以上の得点をとることにあり、それによって単位取得に必要なリベラリズムについて基礎的な知識を身につけ、今日における問題を論じられるようになることです。
授業計画と内容
次の計画にもとづいて授業を進めたいと思いますが、受講生の人数などによって変更することもあります。
第1回:授業の進め方、成績評価の方法について; リベラリズムとは?
第2回:自然権のリベラリズム:トマス・ホッブズ
第3回:自然権のリベラリズム:ジョン・ロック
第4回:経済的自由主義のリベラリズム:アダム・スミス
第5回:功利主義のリベラリズム:ジェレミー・ベンサム
第6回:人格発展のリベラリズム:J.S.ミル
第7回:人格発展のリベラリズム:トマス=ヒル・グリーン
第8回:社会有機体論とリベラリズム:スペンサー
第9回:社会有機体論とリベラリズム:フェビアン主義
第10回:社会有機体論とリベラリズム:ニューリベラリズム
第11回:福祉国家とリベラリズム:ケインズとハイエク
第12回:正義論とリベラリズム:ロールズ
第13回:正義論とリベラリズム:ロールズへの批判
第14回:現代の自由論とリベラリズム
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 学期末最終課題レポート(50点)。 |
その他 | 50 | 小テストを数回、マナバの小テスト機能を使って実施します。(各回10~20点満点;計50点満点) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業内でグループに分かれてのディスカッションなどを実施します。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを活用し課題へのコメントをします。また、状況に応じてWebexを利用することもあります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〇教科書は指定せず、レジュメ等資料を配布する他、適宜資料を紹介します。
〇参考文献
青木裕子(2010)『アダム・ファーガスンの国家と市民社会』勁草書房。
古賀敬太編(2013)『政治概念の歴史的展開 第5巻』晃洋書房。
押村高編(2015)『政治概念の歴史的展開 第7巻』晃洋書房。
アダム・ファーガスン(2018)天羽康夫・青木裕子訳『市民社会史論』京都大学学術出版会。
青木裕子・大谷弘編(2020)『「常識」によって新たな世界は切り拓けるか』晃洋書房。