シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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政治史A2 | 2024 | 秋学期 | 火2 | 法学部 | 中北 浩爾 | ナカキタ コウジ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-PS3-019L
履修条件・関連科目等
政治史A1とあわせて履修することが望ましいです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
政治史Aは、日本政治外交史の講義です。政治史A2では、第二次世界大戦後、現代までの時代を扱います。日本国憲法の制定によって議院内閣制が導入された結果、政党が制度的に政治の中心を担うことになりました。対外関係も交えながら、政党政治を中心に据え、1回1トピックの方法で主要な論点を取り上げます。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の基本科目として位置づけられています。この科目での学習を通じて、学生の皆さんが日本政治史に関する基礎的な知識を習得するとともに、現代日本政治の歴史的な背景に対する認識を深めることを目的とします。
到達目標
皆さんは中学校や高校で日本史を学び、すでに一通りの知識を身に着けていると思います。それを前提として提供されるこの講義には、いくつかの到達目標があります。第一に、過去の歴史的な事実を正しく知り、ネットなどに溢れる誤った情報を峻別できるようになることです。当たり前のことですが、とても大切なことです。第二に、政治学の視角から日本の歴史を捉え、論じられるようになることです。政治史Bで扱う欧米の政治外交史と共通の概念を用いて、日本政治を歴史的に分析できるようになることを意味します。第三に、歴史を単なる過去として論じるのではなく、現在につながる過去として捉えるようになることです。いいかえれば、現在の日本政治が過去の様々な選択の結果として存在することを認識し、現在も未来に向けてよりよい選択を行わなければならない、そういう歴史感覚を身に着けることです。
授業計画と内容
1.戦前・戦時・戦後の断絶と連続
2.日本国憲法の制定と象徴天皇制
3.中道連立内閣と社会民主主義の実験
4.冷戦と講和・安保両条約の成立
5.保革対立と1955年体制の成立
6.対米自立とその限界
7.高度成長と自民党政権の構造
8.野党の連合政権樹立の挫折
9.ポスト高度成長期の自民党政権
10.アジア・太平洋地域の生成と発展
11.冷戦の終焉と日米同盟の再編
12.新自由主義と政治改革
13.政権交代とその挫折
14.政党デモクラシーの変容
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 論述式で行います。日本政治外交史についての基礎知識を理解した上で、歴史的な事象を政治学の観点から説明できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 30 | レスポンを用いて講義への参加と回答の状況を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業中に使用した資料をmanabaにアップします。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特定のテキストはありません。上神佳貴・三浦まり編『日本政治の第一歩(改訂版)』有斐閣、2023年、第1章(中北執筆)、中北浩爾『自民党政治の変容』NHKブックス、2014年、が全体を俯瞰する上で便利です。その他の参考文献は、講義のなかで適宜紹介します。
その他特記事項
■授業の工夫■
レポートは、その当時に執筆された複数の文章を読み、授業の内容も踏まえて書いてもらうことで、受講者の皆さんに理解を深めていただきます。