シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国政治論1 | 2024 | 春学期 | 火2 | 法学部 | 李 廷江 | リ テイコウ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-IN3-009L
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
日本語 / Japanese
授業の概要
激動の中国政治を歴史と国際環境の視点から、考察し、理解することである。できれば、法律、社会と文化も考慮すべきであろう。
科目目的
今の中国は、歴史的にも大きな変化をしつつある時代であり、また大きなジレンマと課題を抱える時代でもある。さて、中国とはなにか、また中国はこれからどこへ行くのか?このことは、決して中国だけの問題ではない。今や、中国を知ることは、もはや急速にグローバル化しつつある世界を知るもっとも必要なことといえよう。
本講義では、中国政治(中華人民共和国)の実態をできるだけ多面的な理解すべく、歴史と文化、社会と経済、また国際関係と民族問題等を踏まえて複合的な視点から説明していく試みである。受講者のみなさんが、少しでも中国への理解を深めれば、幸いである。
到達目標
方法論として、激動の中国を歴史、国際関係、政治、経済、社会と文化の複合的な視点から考察し、現在の中国を客観的に理解するヒントと基本的な知識を粉につけることとする。
具体的に
1 現実の中国をより冷静に自分なりにみる、判断する自覚をもつこと。
2 多面的に中国を勉強する意欲をもちながら、一つの現象なり、一つの問題に対しより深く考えること
3 現実の中国が日本との対比やアメリカなど世界諸国との関係に留意すること。
授業計画と内容
1 イントロー政治伝統と現代社会
2 帝国末期の政治世界
3 「洋務運動」と「中体西用」
4 「救国」と「啓蒙」の間
5 清末改革と孫文革命
6 辛亥革命の政治遺産
7 政治指導者の誕生―蒋介石の場合
8 政治指導者の誕生―毛沢東の場合
9 「戦時外交」の確立と「安内攘外」の政治
10 統治仕組みとしての「党国体制」
11 統治仕組みとしての「大衆動員」
12 社会文化―教育と啓蒙
13 社会構造―「階級」と「階層」
14 社会構造―農村と都市
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業の内容をよりよく理解するには、参考として天児慧他編『岩波 現代中国事典』岩波書店、1999年と野村浩一他編『現代中国研究案内』岩波書店、(岩波講座現代中国別館2)、1990年をお勧めします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 理解力 |
期末試験(到達度確認) | 20 | 分析力 |
レポート | 20 | 文章力 |
平常点 | 30 | 出席率を含む授業での態度 |
成績評価の方法・基準(備考)
基本的に多面的に成績を評価する。
中間試験、期末試験、レホートと゛平常点です。
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【教科書】
特に定めない。
【参考書】
1久保亨・土田哲夫『現代中国の歴史』東京大学出版会、2008年。
2胡縄・章開源『辛亥革命―中国近代化の道程』早稲田大学出版部、1986年。
3 J.K・ファバンク著『中国の歴史―古代から現代まで』大谷敏夫・大田秀夫訳、
ミネルゥア書房、1966年。
4毛里和子『現代中国政治』名古屋大学出版会、2012年。
5 李廷江『日本財界と辛亥革命』御茶の水書房、2003年。