シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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入門演習 | 2024 | 後期 | 月2 | 経済学部 | 亀井 伸治 | カメイ ノブハル | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
EC-AD1-01XS
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、グループワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
主題:批評テキスト読解の方法、論文・レポートの作成、研究発表についての学習。
内容:経済学に限らず、どんな分野の研究でも、テクストの解釈やデータの分析には何らかの理論的な方法や、それを用いるための技術が必須です。同じ対象でも別の方法によって分析すれば、それぞれに違う様相や問題点が見えてきます。
この演習では、そうした点に留意しながら、具体的な文化批評テキストを用いて、その読み方の方法、そして、論文やレポートの書き方を学ぶと共に、その作成に必要な文献検索の仕方や Word の基本を習得します。加えて、データの整理やゼミなどでの研究発表に活かせるよう Excel と PowerPoint の基礎も学びます。
科目目的
大学における学術的な考察とは如何なるものか、その方法を学び、大学生としての研究の基本姿勢を身に付けることを目指します。
到達目標
2年次からのゼミナールでのプレゼンテーションや論文作成の基礎となる、学術批評における思考の方法・技術を習得します。
授業計画と内容
前半には、レポートや論文の作成方法についての基礎的な知識や技術について学習します。
第1回:イントロダクション(この演習の目的と概要)
第2回:学術的なレポートや論文の作成方法について
第3回:図書館講習(大学図書館を利用した文献など資料の検索方法の学習)
第4回:Word(レポートや論文を作成に用いる)の基本的な使い方についての講習
第5回:PowerPoint(プレゼンテーションに活用する)の基本的な使い方についての講習
第6回:Excel(データの分析に用いるグラフの作成)の基本的な使い方についての講習
後半では、何かひとつテーマを設定し、研究の仕方についての具体的な練習を行います。
今年度のテーマは「外国人が見た日本」です。これまでに外国人が日本について書いた有名な評論やエッセイを読むことで、自らの国や民族を客観的に分析する手がかりを得ることができます。採り上げるテクストは、明治時代から20世紀後半に書かれたものですが、主たる内容は日本と日本人の普遍的な性質についての批評で、いまの日本にも当て嵌まる部分が多くあって古びていません。この演習では、そうしたテクストを講読し、その内容に対するディスカッションなどを行います。
第7回:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン Lafcadio Hearn)についての説明。
第8回:小泉八雲の著作の講読。
第9回:フランスの詩人アンリ・ミショー Henri Michaux による第二次大戦前のアジア旅行記『アジアにおける一野蛮人』"Un barbare en Asie"(1933)— 著者などについての説明。
第10回:ミショー『アジアにおける一野蛮人』のテクスト講読。
第11回:ミショー『アジアにおける一野蛮人』のテクスト講読とディスカッション。
第12回:米国の駐日大使だったエドウィン・O・ライシャワー Edwin O. Reischauer による日本論『ザ・ジャパニーズ』"The Japanese"(1977)— 著者などについての解説と講読。
第13回:1980年代に日本に駐在していた各国の記者たちが、比較文化の観点から、主に飲食をテーマにして書いた文化批評を集めた『比較文化の眼 — 欧米ジャーナリストによる飲食エッセイ集』(1982)に収載のエッセイの講読。
第14回:全体のまとめと補足
学期末には、今回のテーマについて、自身でさらに調べたり考えたりしたことの報告としてレポートを提出してもらいます。
(採り上げるテクストの順番や演習の内容を変更することがあります。)
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定のテクストのみならず、演習の主題に関する他の参考文献なども自主的に読み、それらの中で言及されているさまざまな知識について自分で充分な下調べをしておくことが重要です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 学期末に、今回のテーマに沿ったレポート課題を出します。 |
平常点 | 50 | 授業における意見表明やディスカッション、および、オンライン講習への積極的参加、そして、学習に対する自律的な取り組みの姿勢などから総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業内容に関するテキストや資料をプリントや manaba を通じて配付します。
参考文献については、適宜、指示します。
その他特記事項
経済のみならず、社会・文化事象全般に広い関心を持つ学生諸氏の参加を期待します。