シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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アントレプレナーシップ論 | 2025 | 秋学期複数 | 月5,月6 | 商学部 | 伊藤 智久 | イトウ トモヒサ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-MN3-31XL
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
第1回目から第4回目までの授業は、アントレプレナーシップの概要について理解する。第5回目から第8回目までの授業では、多様なアントレプレナーについて理解する。第9回目から第10回目までは、本科目が特に焦点を当てる破壊的イノベーションについて理解する。第11回目から第22回目までの授業では、破壊的イノベーションに向けたアントレプレナーシップのそれぞれの要素やプロセスについて理解を深める。第23回から第24回目では、アントレプレナーの成長戦略と出口戦略、さらにアントレプレナーを取り巻く起業のエコシステムについて理解する。第25回と第26回は、本科目の内容に関わるゲスト講師を招き、講演とパネルディスカッションを行う。
授業中は、クイズ、グループディスカッション、クラス内発表等のアクティブ・ラーニングを、随時、実施する。授業内容の理解度を確認するために、各回の授業内容に関する小テストを行う。また、授業内容の理解度を確認するために、レポートを課す。
科目目的
この科目は商学部分野別専門科目経営系に位置付けられている。
破壊的イノベーションに向けたアントレプレナーシップに関わる基礎的な理論や概念に対する認識を学生が深めることを通して、特にベンチャー企業やスタートアップ、既存企業内の事業創造の運営・管理や維持・発展について分析するために必要となる理論や技法の修得を目的としている。
到達目標
・アントレプレナーシップの概要について、説明できる。
・多様なアントレプレナーのタイプについて、説明できる。
・破壊的イノベーションに向けたアントレプレナーシップの要素とプロセスについて、説明できる。
・アントレプレナーの成長戦略と出口戦略について、説明できる。
・アントレプレナーシップを支える起業のエコシステムについて、説明できる。
授業計画と内容
授業計画は、次の通りである。
第1回 ガイダンス、アントレプレナーシップの基礎理論
第2回 アントレプレナーシップの意義と現状
第3回 アントレプレナーシップとイノベーション
第4回 アントレプレナーシップの要素とプロセス
第5回 多様なアントレプレナー(1):アカデミック・アントレプレナー
第6回 多様なアントレプレナー(2):ソーシャル・アントレプレナー
第7回 多様なアントレプレナー(3):コーポレート・アントレプレナー
第8回 多様なアントレプレナー(4):ファミリー・アントレプレナー
第9回 起業機会の認識と評価(1):起業機会の発生と認識
第10回 起業機会の認識と評価(2):破壊的イノベーションの理論
第11回 起業機会の認識と評価(3):技術中心イノベーションと人間中心イノベーション
第12回 起業機会の認識と評価(4):起業機会を掴むためのアイデア創出
第13回 ビジネスモデルの探索と確立(1):ビジネスモデルの概要
第14回 ビジネスモデルの探索と確立(2):ビジネスモデルデザインの事例
第15回 ビジネスモデルの探索と確立(3):リーンスタートアップの概要
第16回 ビジネスモデルの探索と確立(4):リーンキャンバス
第17回 ビジネスモデルの探索と確立(5):革新会計
第18回 ビジネスモデルの探索と確立(6):仮説検証のプロセス
第19回 経営資源の獲得と管理(1):ビジネスプランの役割と表現
第20回 経営資源の獲得と管理(2):起業チームのジレンマ
第21回 経営資源の獲得と管理(3):資本・損益・キャッシュの管理
第22回 経営資源の獲得と管理(4):ベンチャーキャピタルと投資家のジレンマ
第23回 成長戦略と出口戦略の実行
第24回 起業のエコシステム
第25回 ゲスト講師の講演
第26回 ゲスト講師とのパネルディスカッション
第27回 アントレプレナーのスピーチ動画の視聴とディスカッション
第28回 印象的な授業内容に関するディスカッション
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・授業時間外に必要な活動として、授業内容の復習と文献等による発展的な学習を想定している。
・学習したことを深く理解し、定着させるためには、実際に活用することが有効である。ゼミナール、サークル活動、アルバイト、インターンシップなどにおいて、学んだことを実際に活用して欲しい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 各回の授業後に課されるレポートによって評価する。レポートは、授業内容の理解度・考察の深さ・文章表現等で評価する。 |
平常点 | 28 | 授業中に実施する演習の参加率と演習内容によって評価する。 |
その他 | 42 | 各回の授業後に実施する小テストの正答率によって評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
・28回の授業のうち、10回以上を欠席した場合は、成績にかかわらず単位修得不可となる。なお、欠席回数は授業中の演習の提出状況で把握する。本授業は2回分の授業を同日に行うため、その日の授業中の演習すべてに適切に回答しなければ、出席としてカウントしない(演習内容が一部でも不適切な場合は、2回分の欠席となる場合がある)。
・公欠を希望する場合は、manabaの個別指導ページで、可及的速やかに書類をアップしよう。書類を確認の上、配慮を検討する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業中の演習ではmanabaを活用するため、スマートフォン等の携帯端末の持参を求める。なお、授業中の演習以外の時間帯における携帯端末の使用は認めない。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員は、経営コンサルタントとしてアントレプレナーの支援や新規事業開発に関連する実務を兼務している。また、アントレプレナー支援組織であるNPOを経営している。また、ベンチャー企業の経営顧問を兼務している。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験をふまえ、具体的な事例の紹介や実践時の注意点等の解説を行う。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
テキストは用いず、授業時に配布する資料等を教材として用いる。
【主な参考文献(その他の参考文献は授業中に紹介する)】
ウィリアム・バイグレイブ&アンドリュー・ザカラキス(2009)『アントレプレナーシップ』日経BP.
エリック・リース(2012)『リーン・スタートアップ』日経BP.
ジェフリー・ティモンズ(1997)『ベンチャー創造の理論と戦略』ダイヤモンド社.
忽那憲治・長谷川博和・高橋徳行・五十嵐伸吾(2022)『アントレプレナーシップ入門 新版』有斐閣.
新藤晴臣(2015)『アントレプレナーの戦略論』中央経済社.
中村寛樹(2019)『はじめてのアントレプレナーシップ論』中央経済社.
安岡寛道・富樫香織・伊藤智久・小片隆久(2024)『ビジネスフレームワークの教科書』SBクリエイティブ.
山田幸三・江島由裕編著(2024)『1からのアントレプレナーシップ 第2版』碩学舎.
その他特記事項
・授業中にディスカッション等の演習を複数回行うため、授業中の睡眠や私語は認めない(グループメンバーに迷惑がかかるためである)。また、演習以外におけるスマートフォン等の携帯端末の使用は認めない。授業中に行うディスカッション等の演習には、積極的に参加して欲しい。それらのルールを遵守できる学生のみ、履修をして欲しい。
・授業内で特別なソフトウェアは使用しない。