シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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比較法文化論 | 2024 | 秋学期 | 木1 | 法学部 | 佐藤 文彦 | サトウ フミヒコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL1-013L
履修条件・関連科目等
特に定めない。
ただし、「法学基礎演習A1」が履修済みであり、「法学基礎演習A2」を並行履修し、それぞれの授業で学修の基本的技法を身につけつつあることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
何らかの問題につき、異なる判断が示されることがある。
そうした判断の相違を乗り越えるためには、まず、自らの判断の根拠を客観的に示すとともに、異なる判断の根拠を理解しなければならない。そのうえで、いずれの立場にも共通する判断の基準をもって、いずれの判断が優先されるべきであるのかを決定していく必要がある。
このような思考過程を身につけてもらうことが、この科目のテーマである。
科目目的
「比較法文化論」は、法的紛争に至る前の水面下の事象に着目しつつ、差異を認識し、その差異が生じる原因を把握し、複数の行動様式を地球規模でいかに調整するかを考えていくことを目的として開講されるものである。
到達目標
国際社会で必要とされる異文化間コミュニケーション能力を、法律学の視点から体得できるようになってもらうことが、到達目標となる。
授業計画と内容
1.ガイダンス
2.法文化とは何か
3.比較とは何か
4.比較法文化の実践(婚姻と氏(1) 基本概念の確認)
5.比較法文化の実践(婚姻と氏(2) 検討)
6.比較法文化の実践(代理出産(1) 基本概念の確認)
7.比較法文化の実践(代理出産(2) 検討)
8.比較法文化の実践(同性婚(1) 基本概念の確認)
9.比較法文化の実践(同性婚(2) 検討)
10.比較法文化の実践(生命、自殺、安楽死、尊厳死)
11.比較法文化の実践(平等の意義)
12.比較法文化の実践(逆差別とクォータ制)
13.比較法文化の実践(ヘイトスピーチと文化盗用)
14.課題と展望
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
まず、「考える」とはどういうことかを、静かに考え続けてもらいたい。また、関心をもてるようなテーマについて、自分自身で情報を収集し、思索を続けてもらいたい。ただ知識を得るのではなく、日々、自分で考えることの積み重ねが重要である。
予習よりも、復習及び自主的な発展的学修を重視してもらいたい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 設問に対し、考えられる複数の解に、それぞれ判断基準及び形成基準を示し、比較の第三項を示しているとき、合格とする。各種基準の論理的整合性、合理性の程度により、評価は上下する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業中に書いてもらうリアクションペーパーや、manaba等を通じて寄せられた質問やコメントは、基本的に評価要素としてない(提出したから加点、しなかったら減点、ということはない)。
ただし、これらの質問やコメント、リアクションペーパーで、特に見るべきものがある場合には、期末試験の結果に対し、合計で100点を超えない範囲で、最大20点を加点する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
講義時間中の提出してもらうリアクションペーパーは、manabaを通じて提出してもらうので、PCまたはタブレットを教室に持参してもらいたい。スマホでも可とする。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
特に指定しない
【参考書】
グロスフェルト『標と数の法文化』中央大学出版部
グロスフェルト『比較法文化論』中央大学出版部
山内惟介『比較法研究 第1巻』中央大学出版部
山内惟介『比較法研究 第2巻』中央大学出版部
山内惟介『比較法研究 第3巻』中央大学出版部
その他特記事項
■授業の工夫■
大教室ゆえに実施は困難であるが、講義内では、学生との「対話」に心がけて進めていきたいと考えている。知識だけでなく、論理と思考の筋道を共有できるようにしたい。
そのため、特にmanabaで寄せられた質問に対しては、できるだけ講義中にコメントを付すようにしたい。