シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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外交と国際法1 | 2024 | 春学期 | 木2 | 法学部 | 尾﨑 久仁子 | オザキ クニコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-IL1-007L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
国際法は多数の主権国家が並立する国際社会のルールであるとともに、各国が自国の国益を追求する外交の重要なツールである。したがって、国際情勢を適切に理解するためには、国際法の諸原則とこれが現実の外交や国際問題にどのように適用されるかについての知見が不可欠である。また、グローバリゼーションの進行に伴い、国際法は、国内法を通じ、あるいは、直接に、国民生活に強い影響を及ぼすようになっており、国内の政治的経済的社会的事象を正しく理解するためにも国際法の基本的な知識が必要である。
春学期においては、国際法の基本的な構造、外交と国際法の相互作用、日本外交と国際法、国際法主体、管轄権、法源などについて講義し、その上で、秋学期において、武力紛争、貿易・金融、環境問題、テロ、人権問題などの主要な国際問題/外交課題について取り上げる。
科目目的
国際社会の法構造、外交と国際法の関係について理解し、様々な国際課題について自ら分析・評価し、意見を持つことができるようになることを目的とする。
到達目標
2年次、3年次における専門科目の履修に必要な基礎的知識、論理的思考能力、調査能力、記述能力等を身につける。
授業計画と内容
1.近代国際社会と国際法の基本構造
2.国際法の歴史
3.日本外交の歴史と課題
4.日本外交の仕組みと国際法
5.国際法の効力と国家責任
6.国家とは何か
7.国家管轄権
8.外交・領事関係
9.条約法
10.領土、領空
11.海洋法(内水、領海、接続水域)
12.海洋法(公海、排他的経済水域、大陸棚)
13.国際組織
14.まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回指定した教科書の該当部分を事前に読み、授業後は必ず復習を行い、次回授業に備えること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 講義内容を理解し、これを出題に的確に適用し、表現する能力があること。 |
平常点 | 30 | 随時行う到達度確認のための小テストに適切に対応できているか |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
外務省に在籍(授業内容との関係では、1982年から1986年まで条約局法規課勤務、1993年から1995年まで国連代表部一等書記官、1999年から2001年まで人権人道課長、2004年から2006年まで在ウィーン国際機関代表部公使)
法務省に在籍(授業内容との関係では、1995年から1998年まで刑事局付、1998年から1999年まで難民認定室長)
国際連合薬物犯罪事務所条約局長(2006年から2009年)
国際刑事裁判所裁判官(2001年から2019年)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
条約の起草、批准、適用について、外務省における実務経験に基づいて授業を行う。
国際人権法について、外務省、法務省及び国際刑事裁判所在籍時の実務経験に基づいて授業を行う。
国際刑事法の適用について、法務省、国連薬物犯罪事務所及び国際刑事裁判所在籍時の実務経験に基づいて授業を行う。
国際裁判所の判例について、国際刑事裁判所在籍時の実務経験に基づいて授業を行う。
テキスト・参考文献等
テキスト:加藤信行ほか編著『ビジュアルテキスト国際法(第3版)』有斐閣、2022、 ISBN978-4-641-04692-4
条約集(出版社は問わないが最新のもの。新たに購入する場合には岩沢雄司編集代表『国際条約集』有斐閣)
参考書:岩沢雄司『国際法(第2版)』東大出版会、2023
その他特記事項
授業の工夫
春学期の授業においては、外交と国際法についての基本的な知識の習得が目的となるので、受講生の理解度確認のために、随時manabaにおいて小テストを実施します。