シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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現代企業論2 | 2024 | 秋学期 | 木5 | 法学部 | 内堀 敬則 | ウチボリ ヒロノリ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-CK2-002L
履修条件・関連科目等
「現代企業論1」を学修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
国際企業関係法学科の学びの目標に「企業活動の国際化に伴う問題解決に必要な法律・経済・文化すべての面にわたる国際感覚を養う」が掲げられているように、現代の企業の行動を理解するために、グローバル化が企業経営にもたらす影響を考察することは欠かせない。国内市場の成熟化や、新興市場の急速な拡大などの経営環境の変化により、企業の規模や業種を問わず、国境を越えた事業活動、すなわち国際経営の重要性はこれまでになく高まっている。
本講義では「現代企業論1」で提示した国際経営の基本的な枠組みを踏まえたうえで、研究開発(R&D)や企業合併・買収(M&A)、提携、国際マーケティングなどの具体的な戦略についての解説を行う。こうした企業レベルのミクロ的な戦略ツールに焦点を当てながら、「多国籍企業が市場で持続的に成長するための方策」について考察する。
科目目的
さまざまなデータや事例を取り入れながら、科目内容についての理論と実践の両面についてバランスよくとらえることができるような展開を行い、就職活動における企業研究だけでなく、社会人になってからも役に立つ知識の習得となることを狙う。授業の水準は「上場企業の管理職が国際経営について常識として知っておくべきこと」を目途に設定する。
到達目標
国際経営の体系ならびに関連する専門用語を理解しながら、具体的な企業の動きの背景を説明できるようになる。
日本経済新聞や経済専門誌の関連記事を読みこなし、国際経営をめぐる課題や最新動向を把握できるようになる。
授業計画と内容
1.イントロダクション
2.グローバル組織戦略
3.国際人的管理戦略
4.グローバルイノベーション戦略(1)―イノベーションをめぐる諸理論―
5.グローバルイノベーション戦略(2)―多国籍企業のR&Dの実態―
6.グローバルアライアンス戦略(1)―多国籍企業のM&A動向—
7.グローバルアライアンス戦略(2)―戦略提携による事業展開―
8.CSRと企業倫理
9.国際マーケティング戦略の基本―標準化-適応化フレーム―
10.国際マーケティング戦略の展開(1)―国際製品戦略と国際価格戦略—
11.国際マーケティング戦略の展開(2)―国際チャネル戦略と国際プロモーション戦略—
12.産業別にみるグローバル化戦略の実態―製造業とサービス業の比較—
13.日本企業のアジア戦略
14.総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
以下の予習・復習サイクルを基本とする
指定した参考書の該当箇所に目を通し、キーワードを調べて整理すること。新聞や経済誌などで企業経営や国際経営に関する興味ある記事に目を通すこと。
レジュメを振り返り、講座で扱った事例・キーワードを自分なりに調べ、整理しておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 85 | 集合型の期末試験を行う。 |
レポート | 10 | 提示された課題に対し、適切なデータ分析を行い、専門用語を正しく用いていること。11月にレポート課題について案内するので、期日までに提出すること。 |
平常点 | 5 | 授業において質問に対し積極的に発言した者は加点対象とする。該当者は授業終了後に名簿に名前を記入すること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
受講者がアクティブに学ぶことができるよう、様々なデータを用いながら問いかけを行ない、双方型で考察する機会を多く設ける。また、より深い理解を得ることを狙い、講義終了後にリアクションペーパーの提出を課し、その内容・質問に対し翌週の講義の冒頭にフィードバックを行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
民間シンクタンクにおける海外駐在や国際調査、産業調査のリサーチ実務経験
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
上記経験を踏まえ、豊富な事例やデータを紹介しながら企業が直面している国際経営上の課題に迫りたい。
テキスト・参考文献等
授業でレジュメを配布するため、テキストは指定しない。
参考文献は以下の通り。
諸上茂登・深澤琢也・鈴木仁里「新版 国際マーケティング講義」(同文舘、2024年)
江夏健一・太田正孝・藤井健「国際ビジネス入門」(中央経済社、2013年)
竹田志郎「新・国際経営 新版」(文真堂、2011年)