シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習1 | 2024 | 春学期 | 木2 | 法学部 | 大野 新 | オオノ アラタ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-001S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
フィールドワークとは、さまざまな学問分野で使用されている研究方法です。対象とする事象が起こっている現地を訪問して、当事者に取材をしたり、データを収集することにより、研究を深めていきます。
この授業では、学部が新たに設置された東京都心や地方都市(広島)を対象地域として、フィールドワークの手法や意義について学ぶことを目的としています。
東京は日本の中心として発達してきた大都市です。その機能はさまざまありますが、実際に街を歩くことで、実態に迫ることが期待できます。また、地方都市の事例として広島を対象とします。広島市は中国地方の中心都市として発展してきましたが、第二次世界大戦末期には原爆による惨禍にさらされました。それぞれの都市を比較するとともに、さまざまな視点からフィールドワークを行うことにより、地域理解を深めることを目的としています。
春学期は身近な地域を歩くとともに、夏季に実施する広島でのフィールドワークにむけて、基礎知識の習得をはかります。秋学期は、フィールドワークで得た知見をもとにして、受講生による発表や討論などを行い、最終的にフィールドワークを作ることを目的とします。
科目目的
この授業は、大学で学ぶ知識と現場で学ぶ知識を融合することで、社会科学の基本的な探究手法を学ぶことを目的とします。また、広島を学ぶことで、核兵器や平和に関する知識の再構築をはかることも目的とします。
到達目標
1.フィールドワークから地域に生きる人々の営みを科学的にとらえることができる
2.歴史や地理を学ぶ上で、フィールドワークの手法を取り入れることができる
3.被爆地広島の過去と現在をとらえることができる
授業計画と内容
第1回 導入 自身の経験からフィールドワークの意義を考える
第2回 フィールドワークに必要なツールや準備は何か
第3回 具体的に大学周辺を歩いてみる(前半)
第4回 具体的に大学周辺を歩いてみる(後半)
第5回 フィールドワークの成果をまとめる
第6回 グループワーク発表&広島学習イントロダクション
第7回 広島を学ぶ(1)近代以降~戦争まで
第8回 広島を学ぶ(2)原爆投下への道
第9回 広島を学ぶ(3)『空白の天気図』から
第10回 広島を学ぶ(4)戦後復興
第11回 フィールドワークの計画をたてる(1)場所選定
第12回 フィールドワークの計画をたてる(2)事前準備
第13回 フィールドワークの計画をたてる(3)行程づくり
第14回 最終確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 学期末(事前学習)レポートの作成 |
平常点 | 40 | 授業への積極的参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
コロナの状況にもよりますが、フィールドワークへの参加を成績評価の前提としています。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
[参考文献]
柳田邦男『空白の天気図』文春文庫
志賀賢治『広島平和記念資料館は問いかける』岩波新書
井伏鱒二『黒い雨』新潮文庫
大江健三郎『ヒロシマ・ノート』岩波新書
重松清『赤ヘル1975』講談社文庫
その他特記事項
フィールドワークに際して,交通費,宿泊費,入館料がかかります。
夏季休業中(9月9日~12日)に広島市内で3泊4日のフィールドワークを実施する予定です。
現地集合,現地解散の予定です。