シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習1 | 2024 | 春学期 | 月3 | 法学部 | 大下 理世 | オオシモ リセ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-001S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では、20世紀のドイツの歴史について、二つの世界大戦とナチズム・ホロコースト、そして第二次世界大戦以降の歴史的展開を中心に検討する。その際、特に、第二次世界大戦後のドイツの歴史認識、特にホロコーストなどナチ時代の「負の過去」との取り組みが中心となる。春学期は、まず、講義を中心に、主にヒトラー独裁政権の誕生とそのもとでのマイノリティ迫害、そしてそれに対する第二次大戦後初期のドイツの取り組みについて学ぶ。次に、受講生による文献報告を通じて、ナチ時代および戦後初期の司法の役割を検討する。秋学期には春学期に学習したことをもとに、1980年代以降のヨーロッパにおけるホロコースト否定論など特定の歴史言説の法的規制についても取り上げる。また、受講生の関心に沿った関連テーマの報告も予定している。
科目目的
世界史に大きな影響を及ぼしたドイツの現代史を題材として、各自テーマに関連する文献報告を担当し、他の受講生と質疑応答を行うことで今後の専門教育に必要なアカデミックスキルを実践的に学んでいく。
到達目標
・文献を通読して自ら問いを立て、担当した文献の報告(一人一回20分程度)を通じてレジュメ作成・プレゼンテーションの方法を身につける。
・ドイツ現代史について基本的な知識を身につけた上で、ドイツの歴史認識の変遷と司法の役割について議論できるようになる。
授業計画と内容
以下の予定は暫定的なもので、扱う文献については適宜参加者と相談して決めていく
第1回 オリエンテーション:自己紹介、春学期の概要
第2回 第一次世界大戦の特徴とドイツの敗戦
第3回 ヴァイマル共和国の成立とナチズムの台頭
第4回 ヒトラー政権の成立とナチ体制の確立
第5回 ナチ体制下のドイツ
第6回 第二次世界大戦とホロコースト/映画鑑賞から見る抵抗運動
第7回 第二次世界大戦が遺したもの
第8回 東西冷戦と東西ドイツの成立
第9回 文献報告①:ヴァイマル憲法から考える共和国の崩壊(受講生A、B)
第10回 文献報告②:ナチ体制下のマイノリティ迫害(受講生C、D)
第11回 文献報告③: ナチ政権に対する抵抗運動(受講生E、F)
第12回 文献報告④: ユダヤ人迫害とホロコースト(受講生G、H)
第13回 文献報告⑤:ニュルンベルク裁判(受講生I、J)
第14回 総括:ドイツ現代史と憲法について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 授業への出席、リアクションペーパーの提出、議論への積極的な参加(質問やコメント)を評価する。 |
その他 | 50 | 学期に一度、担当する文献に関する報告を行う。主に発表の形式(レジュメの作り方など)を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは適宜配付し、参考文献は毎回の授業で紹介します。
その他特記事項
■授業の工夫■この科目は演習と講義の組み合わせです。講義の回では受講生の皆さんの反応・理解度の向上を目的としてリアクションペーパーを配布し、その内容を次回以降の授業に反映する予定です。