シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習1 | 2024 | 春学期 | 火4 | 法学部 | 市田 真理 | イチダ マリ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-001S
履修条件・関連科目等
特になし。報道(テレビ・新聞・ラジオ等)に関心をもつことが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日々のニュース・出来事に目を向けることから始めます。
「平和」「安全」「平等」といった言葉が発するイメージと対置概念について、報道、映画、絵本、文学などから読み解き、グループ研究や討論します。
テレビドラマやCM、広告、日常における因習や常識、道徳観のなかにも、立場や属性によっては不快を感じ、いわれなき差別を受ける場合もあります。そのような身近なこと、自分たちを取り巻く日常について気づくこと、さらに核兵器に代表される国際緊張や直接的暴力、ジェンダーバイアス、環境問題など具体的なニュースや表現から問題点を考察し、発表することでメディアリテラシーを身につけていきます。
科目目的
構造的暴力の仕組みを理解し、表象や現象、私たちをとりまく文化から、身近に潜む「暴力」の構造を見出すこと、見出す習慣を身につけることを目標とする演習です。他者との価値観の違いなどに気づくことで、異文化理解を深めます。
到達目標
身近なところに潜む「暴力」について気づけるようになることが最大の目標である。報道、統計資料、ネットメディア等の活用方法を習得し、先入観や既存の価値観を見直すリテラシー能力を身につける。
授業計画と内容
春学期
第1回 ガイダンス 演習の目的と目標の確認
第2回 構造的暴力の概念を学ぶ① 平和学の系譜と暴力の発見
第3回 構造的暴力の概念を学ぶ② 平和教育
第4回 構造的暴力の概念を学ぶ③ 直接的暴力
第5回 構造的暴力の概念を学ぶ④ 文化的暴力
第6回 課題発表/広告にひそむ暴力
第7回 課題発表/ジェンダーを考える
第8回 課題発表/映像にひそむ暴力
第9回 課題発表/ポピュラーカルチャーと暴力
第10回 課題発表/アートと暴力
第11回 課題発表/コミックと表現の自由
第12回 課題発表/報道と暴力
第13回 課題発表/労働と暴力
第14回 討論とまとめ(秋学期の共通研究テーマの検討)
春学期の課題発表(各自の研究発表)によって各回のテーマは変化していきます。
共通の問題意識を見出し秋学期の演習につなげていきます。
必要に応じてフィールドワークや調査等も行います。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
新聞、雑誌、テレビ、広告、ネットメディア等で時事問題・ニュースに関心を持つ。演習前にその日のニュースに目を通して授業に臨むことが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 調査発表および期末レポート |
平常点 | 50 | 調査発表および授業中の積極的な姿勢等 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
都立第五福竜丸展示館学芸員として教育普及のほか一次資料のアーカイブ等を担当。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
公共の社会教育施設を管理する業務及び広報を通して得られる実務経験と、核に特化した特殊な博物館の資料や関係者への取材を通じて、当該授業のテーマを深める。
テキスト・参考文献等
レジュメ、新聞切り抜き等、適宜資料を配布する