シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習1 | 2024 | 春学期 | 火2 | 法学部 | 鈴木 明子 | スズキ アキコ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-001S
履修条件・関連科目等
家族の問題に興味を持ち、日々のニュースに関心を寄せること。社会状況にもよるが、授業の一環として学内外で実施する企画に参加することが求められる。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
厚生労働省の発表によれば、2020年の婚姻件数は52 万 5507 組、2017年の約60万7千件から8万件減少している。離婚件数は、2017年の19 万 3251 組からほぼ変わらず、2020年は19 万 3253組にのぼっている。約3組に1組以上が離婚している計算になる。2020年の離婚件数のうち、未成年の子がいる離婚件数は約11万1千件で、全体の6割となっている。こうした現状において、子どものいる一人親家庭の貧困問題も取り沙汰されている。このような現象が起こる理由として、協議離婚や単独親権の問題などが指摘されており、法務省では、議論が続けられており、本演習が始まるころには、法改正が決まっているかもしれない。
日本の家族の現状について、「離婚」と「親権」を中心とした問題について、法を学ぶ者として、また身近で起こる可能性を持つ問題として捉え、現状と課題、理想について議論してもらう。
個人またはグループで、現状・歴史・世界の動向について調べ、発表し、最終的に受講生の考える理想について全体でまとめて発表してもらう。
科目目的
家族問題を通して日本を知り、世界を知る。家族問題を通して世界を知り、日本を振り返る。「家族論」の中で、とくに「離婚」と「親権」の問題を通して、歴史の中の現代を知り、世界の中の日本について考えていきます。
到達目標
個人として:考えをまとめ・発表するとはどういうことかを知り、その能力を高める。
集団として:司会や議論、グループワークを通して、話し合いによって物事を決め、作業し、まとめる能力を高める。
以上の作業を踏まえて、自分の考えや集団での考えを、文章やレジュメとして表現する力を養う。
授業計画と内容
1 ガイダンス 演習の目的と目標について 自己紹介
春学期は、日本の現状と歴史的な変遷について議論していく
2 歴史的な家族を読み解くための文献資料の紹介(古代~江戸時代)
3 現代の家族を読み解くための資料紹介(明治初期~現代)
4 古代~江戸時代
5 明治初期~昭和戦前期 明治民法と家父長制
6 第二次世界大戦後の状況 日本国憲法と民法改正
7 高度経済成長期~男女共同参画時代
8 中間討論
9 日本の現状について、社会状況について問題点を抽出していく
10 日本の現状について、制度について問題点を抽出していく
11 現在の問題について発表 A
12 現在の問題について発表 B
13 現在の問題について発表 C
14 まとめ:春学期全体での討論
授業計画は以上の通り。今年度は家族法改正の歴史を目の当たりにする瞬間となる可能性もあるため、時事に応じて変更する可能性があります。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
発表資料作成のための資料探索に十分時間をかけること。
また学生同士で討論すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 様々な資料を分析し、自分なりの見解をまとめることができるかどうかが、成績評価の基準となる。 |
平常点 | 70 | 発表準備・内容、討論、リアクションペーパー、各企画への出席などで総合的に評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
少人数のため、欠席者が多いと演習の運営に支障を来すため、毎回の出席を必須とし、出席率が80%に満たない者は単位を認めないため、注意のこと。
小レポート30%、各企画への出席、発表準備・内容、討論、リアクションペーパーなどの平常点70%で評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
今後の社会状況にもよるが、授業資料の配付と授業内課題の回収は、manabaの利用も予定している。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
『全国民事慣例類集』国立国会図書館デジタルアーカイブhttps://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/786945
高木侃『三くだり半』平凡社選書 1987年
ガイダンス時に参考資料目録を配布する。
また必要に応じて資料を配付する。
参考文献は、講義時に適宜紹介する。