シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習2 | 2024 | 秋学期 | 火2 | 法学部 | 昼神 洋史 | ヒルガミ ヒロシ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-002S
履修条件・関連科目等
春学期の学習成果を踏まえた上で、第二次世界大戦後の日本のナショナリズムの特徴について、政治、経済、文化など様々な観点から、自分なりの輪郭を描いておいてください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ナショナリズムは"間欠泉"です。常日頃はどこかに姿を隠していて、探そうとしても見つからない。それでいて、何かの拍子に体の奥深くから噴き出してきます。ナショナリズムは、私たちを"陶酔感"で包んでくれます。その陶酔感が、日常生活の中では経験できない一体感を、私たちに与えてくれることもあります。ナショナリズムは、"はしか(麻疹)"です。ひとたび流行り出すと、瞬く間に人から人へと伝染していき、なかなか治りません。ナショナリズムは"劇薬"でもあります。それを飲むと、自分たちの文化や精神の固有性についての感覚がムクムクと湧き上がり、異質なものに対する寛容さが失われます。そして、ナショナリズムは理屈や論理よりも"感情・情緒"を好む習性があります。とくに、政治の空間では、その習性が我が物顔で闊歩します。
春学期の学習成果を踏まえ、このようなナショナリズムの特質についての理解をさらに深めたいと思います。
科目目的
この科目は、ナショナリズムについて可能な限り幅広い観点から考えることを通じて、「学位授与の方針」で示されている「自立した地球市民として必要な批判的・創造的考え方ができる」能力を修得することを目的としています。
到達目標
ナショナリズムが「なぜ、どのようにして起こるのか」ということについての考察を深めることを通じて、皆さんが国際社会における日本の役割や課題を構想できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
《秋期》
第1回 授業のグランドデザイン
第2回 戦後日本のナショナリズム(1):民主化と非軍事化をめぐる動向
第3回 戦後日本のナショナリズム(2):経済大国化をめぐる動向
第4回 戦後日本のナショナリズム(3):外交政策をめぐる動向
第5回 安全保障政策の変遷(1):日米安全保障条約の成立
第6回 安全保障政策の変遷(2):日米安全保障体制の強化
第7回 安全保障政策の変遷(3):冷戦終結後の安全保障体制の動向
第8回 憲法改正論の動向(1):55年体制下
第9回 憲法改正論の動向(2):55年体制崩壊後の動向
第10回 憲法改正論の動向(3):各党の憲法改正案の比較
第11回 日本文化とナショナリズム(1):近代化と伝統回帰の相克
第12回 日本文化とナショナリズム(2):文化相対主義の落とし穴
第13回 戦後日本の「かたち」(1):「豊かな社会」の光と影
第14回 戦後日本の「かたち」(2):「平和国家」の理念と現実
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 戦後日本のナショナリズムの特徴について、基本的な視点や知識を習得できたかどうかを確認します。 |
平常点 | 40 | 授業への参加、貢献度、受講態度(意見表明など)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
★「レポート」について
学期末に1回、提出してもらいます。課題は、提出期限のほぼ1か月前にアナウンスします。
★評価の前提条件について
・出席回数が10回を下回る場合は、原則として単位認定の対象とはなりません。
・レポートを提出しなかった場合は、単位認定の対象とはなりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
★テキスト
・原彬久『戦後日本を問い直す』(ちくま新書)※変更の可能性もあります。
★自学用参考文献
・清水幾太郎『愛国心』(ちくま学芸文庫)
・姜尚中『愛国の作法』(朝日選書)
その他特記事項
・あらかじめ報告者を決め、テキストの担当部分のレジュメを作成してもらい、それを素材にして議論を行います。
・報告者とは別に、あらかじめコメンテイターを決めておき、自分なりの論点整理や意見表明などを行って
もらいます。
・連絡の必要がある場合は、下記のアドレスにメールしてください。
beard-h@jcom.zaq.ne.jp