シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習2 | 2024 | 秋学期 | 木3 | 法学部 | 高橋 和則 | タカハシ カズノリ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-002S
履修条件・関連科目等
演習系科目、および政治学など政治学系の基礎科目を受講していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近年、主要国でも民主政の危機が指摘されています。以前では主要国の民主政ではあまりなかった現象、つまりポピュリズムとも関係しているようです。ポピュリズムとはラテン語のポプルス、つまり人民という言葉から来ています。人民中心の政治と言う意味合いになるように思われますが、となると民主政とはどう違うのでしょう。それが民主政に危機をもたらすとはどういうことなのか。政治学の世界では、翻って民主政とは何かがまた問題とされてきたようです。本演習ではそれを念頭に主要国の民主政について検討していくことにします。まず最初に主要国の政治に関する報道を分析し、何が問題とされているのかを把握します。次に民主政理論についての比較的あたらしい文献を読み、民主政と主要国の現実を理論的に理解します。そして最終的に以上を道具に、ゼミ員に主要国の民主政の現状をプレゼンテーションしてもらい、ゼミ員どうしで討論することとしたいと思います。秋学期は担当国の中間報告を行い、さらに文献の読解をした後、担当国の最終報告をしてもらいたいと思います。
科目目的
①主要国の現代民主政の問題点を理解する
②現代民主政の理論と現実を理解する
到達目標
①ポピュリズムと民主政そして自由主義の関係を説明できる
②日本の民主政を分析する手段と方法を獲得する
授業計画と内容
1 現代イギリス中間報告
2 現代フランス中間報告
3 現代ドイツ中間報告
4 現代アメリカ中間報告
5 ヤン・ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズムとは何か』2章最初から76ページまで
6 ヤン・ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズムとは何か』76ページから2章終わりまで
7 ヤン・ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズムとは何か』3章最初から106ページまで
8 ヤン・ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズムとは何か』106ページから結論まで
9 モンクとミュラーの比較検討
10 現代イギリス最終報告
11 現代フランス最終報告
12 現代ドイツ最終報告
13 現代アメリカ最終報告
14 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
担当国の現代政治に関する報告・プレゼンテーションの準備
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | ゼミへの貢献度 |
その他 | 50 | プレゼンテーションの出来 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テクスト1 ヤシャ・モンク『民主主義を救え!』岩波書店、2019
テクスト2 ヤン・ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズムとは何か』岩波書店、2017
その他特記事項
①グループごとの自由討論形式で行う
②プレゼンテーションは「パワーポイント」を使用する