シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A1 | 2024 | 春学期 | 水2 | 法学部 | 山崎 望 | ヤマザキ ノゾム | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-015S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近年、自由民主主義の危機が指摘されています。このゼミでは、世界的に著名な論客であるヤシャ・モンクの著作を検討し、その原因として新自由主義とポピュリズムに着目します。とりわけ新自由主義がもたらす民主主義の危機に焦点をあてて、議論をしていきます。毎々、事前に決めた報告者に文献を要約したレジュメをもとにプレゼンテーションをしてもらい、議論すべき点について参加者全員で議論を行っていきます。
科目目的
本演習では、自由民主主義の危機と呼ばれる現象を分析し、その要因をめぐる先行研究を輪読することで理解を深め、レジュメと私見の作成・プレゼンテーション・議論を行っていきます。それを通じて社会に生きる人間として求めらえる、批判的・創造的な考え方の基礎を作っていくことが目的です。秋学期以降のゼミ(専門演習A2、山崎担当)で行う、各自の問題意識に即した論文執筆につながるように、知識や理解の共有を行っていきます。
到達目標
到達目標は以下の三つです。
1.文献の購読と理解、文献の的確な要約、自分の考えの整理、相手に内容を適切に伝えるプレゼンテーション、ゼミ生全員の議論を通じて異なる考え方を知り自分の考えを再検討できる力を身に着けること
2.民主主義の危機と言われる現象についての知識と理解を深め、それに対する代替構想を考えること
3.秋学期以降に取り組む、各自の演習論文執筆の準備作業をすること
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 文献購読+議論:自由民主主義の危機(1)
『民主主義を救え!』序・1章(自由民主主義の危機:前半)
第3回 文献購読+議論:自由民主主義の危機(2)
『民主主義を救え!』2・3章(自由民主主義の危機:後半)
第4回 文献購読+議論:自由民主主義の危機(3)
『民主主義を救え!』4~6章(危機の起源)
第5回 文献購読+議論:自由民主主義の危機(4)
『民主主義を救え!』7章~終章(対処法の提案)
第6回 文献購読+議論:回帰する封建制?(1)
『新しい封建制がやってくる』第Ⅰ部(封建制の復活)
第7回 文献購読+議論:回帰する封建制?(2)
『新しい封建制がやってくる』第Ⅱ部(寡頭支配層)
第8回 文献購読+議論:回帰する封建制?(3)
『新しい封建制がやってくる』第Ⅲ部(有識者)
第9回 文献購読+議論:回帰する封建制?(4)
『新しい封建制がやってくる』第Ⅳ部(ヨーマン)
第10回 文献購読+議論:回帰する封建制?(5)
『新しい封建制がやってくる』第Ⅴ部(新しい農奴)
第11回 文献購読+議論:回帰する封建制?(6)
『新しい封建制がやってくる』第Ⅵ部(新しい封建制の地理学:前半)
第12回 文献購読+議論:回帰する封建制?(7)
『新しい封建制がやってくる』第Ⅵ部(新しい封建制の地理学:後半)
第13回 文献購読+議論:回帰する封建制?(8)
第14回 総合討論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
報告担当回には、課題文献を要約したレジュメと私見の作成が求めれます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 議論への参加および報告(レジュメと私見の作成、プレゼンテーション)を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを利用して、レジュメの配布などを行う予定です。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
課題文献は以下の通りです。
ヤシャ・モンク、『民主主義を救え!』、岩波書店
ジョエル・コトキン、『新しい封建制がやってくる』、東洋経済新報社
※講義開始前に購入もしくは図書館などから借りて準備しておいてください。