シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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入門演習 | 2024 | 後期 | 月3 | 経済学部 | 近廣 昌志 | チカヒロ マサシ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
EC-AD1-01XS
履修条件・関連科目等
特別な条件はありません
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
利益の概念だけでも奥深く,簿記会計でいうところの「利益」だけが利益ではありません。現代社会は株式会社を中心とする企業によって生産活動を行っています。この株式会社の仕組みと歴史を世界的に知ることは重要ですが,特に,株式会社を取巻く経済・経営の思考やルール等を知ることが肝要です。
この授業では,関連する著作・論文・資料を次々に見つけ出し,自分で見つける能力の育成にも力を注ぎます。この入門演習で,自分が活躍できる分野を探してみてください。
科目目的
経済社会の基本である株式会社の仕組みおよび世界の代表的な株式会社の歴史について,会計の側面から捉えることにより,現代社会の構図を理解することを,この演習科目の目的とします。
ただし会計学ではありませんから,会計を専門とする予定のない受講者でも全く問題なく受講可能です。
株式会社の発明は日本ではありませんから,世界に目を向けなければなりません。
善し悪しではなく,株式会社や簿記会計をはじめ,経済社会の仕組みを発明した発想はとても素晴らしいものです。
人間行動の結果が現実の経済ですから,経済と人間との関りについても理解することも本演習の目的と一つとします。
これから経済学を修めようとする学生さんに基礎的な経済学的思考を含めた演習内容を提供します。
到達目標
到達目標は以下の項目を設定します。
(1)資本主義のメインプレーヤーである株式会社の世界的軌跡が理解できる
(2)利益を学問的かつ多角的に捉えることができる
(3)何が優秀な株式会社なのか,自分の考えを述べることが出来る
(4)簿記会計の基本原理を理解することができる
授業計画と内容
第1回 大学生の学びについて(担当教員の大学生生活の経験を含めて)
第2回 簿記という発明(バンコとバランスシート)
第3回 会計の意義
第4回 会計の歴史(イタリア)
第5回 会計の歴史(オランダ)
第6回 会計の歴史(イギリス)
第7回 会計の歴史(アメリカ)
第8回 株式会社と証券取引
第9回 決算書と情報公開
第10回 利益の計算(減価償却の仕組み)
第11回 多様な利益(原価計算の仕組み)
第12回 多角化経営
第13回 会計の進化
第14回 経済学に会計を活用する方法
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
レジュメ担当者は報告資料を,それ以外の方は予定報告内容に関わる論文等,関連資料を入手してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | テキストの輪読状況と担当する発表内容をもってレポートとして評価の対象とします |
平常点 | 30 | 討論内容による |
成績評価の方法・基準(備考)
レポート内容については,以下の点を評価基準として点数化し評価する。
・要求された内容に対して要点と分量が適切であるか
・付随する情報を入手出来ているか
・反証や異なる意見や情報等も考慮しているか
・快適に読めるかどうか
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
インターネットに接続できる端末をお持ち下さい。スマートフォンやタブレット端末で十分です。
一部の回では,演習時間に「Respon」を活用する他,質問等でも同アプリを利用します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
・田中靖浩『会計の世界史』日本経済新聞出版社,2018年,ISBN:978-4-532-32203-8
【参考文献】
・翁 邦雄『人の心に働きかける経済政策』岩波書店(岩波新書),2022年,ISBN:978-4004319085
・國貞克則『ストーリーでわかる財務3表超入門』ダイヤモンド社,2011年,ISBN:978-4-478-01561-2
・斎藤静樹『企業会計入門』有斐閣,2014年,ISBN:978-4-641-16451-2
・その他,演習の内で紹介・指示します
その他特記事項
将来,私のゼミナール(専門分野:金融論・貨幣論)への入門を検討してくれる可能性を持つ方,前向きに勉強できる方,特技のある方が積極的に履修してくださることを願います。