シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
専門演習A1/専門演習B1 | 2024 | 春学期 | 火4 | 法学部 | 石島 博 | イシジマ ヒロシ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-015S
履修条件・関連科目等
本専門演習は、3年生と4年生が合同で毎週火曜日4限の1コマ、ゼミ形式で行います。ファイナンスに興味をもって取り組めることを履修条件とします。
・3年生は、春学期にA1、秋学期にA2を履修します。
・4年生は、春学期にB1、秋学期にB2を履修します。
石島ゼミの選考方法に関する最新情報は、オリジナルのゼミサイトにアクセスしてください。石島ゼミURL: https://ilabfe.jp/index.php/about-us/seminar-information
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本専門演習は、「ファイナンス」のゼミです。
専門演習A1・A2の概要
3年生はテキストを輪読します。担当箇所を熟読し理解した上で発表資料を作成し、ゼミで発表します。
また、数名のグループごとに、2つのプロジェクトに取り組みます。
専門演習B1・B2の概要
4年生は1つのプロジェクトに取り組みます。数名のグループごとに、プロジェクトに関連する文献や資料を収集・精読しつつ、調査や分析を実施し、議論します。
プロジェクト発表会の概要
専門演習A1・A2、B1・B2どちらにおいても、プロジェクトの成果を発表するプロジェクト発表会を行います。論理的な説得力や明快な仮説・検証を備えたスライド(PowerPoint)とスプレッドシート(Excel)を準備の上で、プレゼンを行います。
科目目的
本専門演習は、3年生と4年生が合同で毎週火曜日4限の1コマ、ゼミ形式で行います。毎回のゼミはセッションA、 B、Cより構成されます(詳細は、「授業計画と内容」欄を参照してください)。
3年生は、就活で確実に成功する準備を目的として、ファイナンス基礎知識を身につけるとともに、4年生とOB/OGから話を聞いて、業界分析・企業分析・自己分析を行います。
4年生は、就活を確実に成功させることが春学期の目的です。秋学期は、「4つの要素:ファイナンス×ICT×英語×ESG投資」を掛け算として修得することに磨きをかけます。
このゼミでは、勉強は一生であること、そして、生き残るためにはどのような勉強をすべきなのか、社会に出てから自ら考えられる力を、学生のうちに身につけます。
勉強では、座学はもちろん必要です。
加えて、自分の力が最も発揮できるポジショニング(立ち位置)やピボティング(作戦変更)を見出し、自分のキャリアをインスパイアしてくれるネットワーキングをどのように構築するのか、といった観点からの勉強も必要だと考えます。
そして、SDGsやESG投資の時代にあって最も重要なことは、一緒に仕事をしたくなるような人間性です。これをゼミの仲間・教員・OB/OGとの活動を通じて学ぶことを目的としています。
到達目標
石島ゼミでは、1999年の創設以来、「3つの要素:ファイナンス×ICT×英語」を修得することを具体的な目標とし、「その他特記事項」欄に記載するように、各分野で世界的に活躍する多くの人材を輩出してきました。その目標を20年ぶりに改訂し、
「4つの要素:ファイナンス×ICT×英語×ESG投資」
を掛け算として修得し、2050年のカーボンニュートラルが達成される世界に向けて活躍することを目標にします。学年ごとの目標は以下の通りです。
3年生向けの専門演習A1・A2の目標:
〇 ファイナンスの基礎理論、および会計の基礎を修得する。
〇 自分の問題意識に従い、参考文献などを調査する力を養う。
〇 論理的で分かりやすいプレゼンテーションを行うスキルを身につける。
4年生向けの専門演習B1・B2の目標:
〇 各自の問題意識に従い、関連・先行研究を調査する能力や、ビジネスプランを立案する能力を養う。
〇 独創性・有用性・論理的説得力を備えた論文、または明快な仮説・検証を備えたビジネスプランに関するレポートを作成する。
〇 自分の考えを分かりやすくプレゼンテーションするスキルを身につける。必要に応じて、短時間で明快に自分のアイディアを提案するピッチのスキルを磨く。
〇 3年生を先導する役割を担う。
授業計画と内容
本専門演習は、3年生と4年生が合同で毎週火曜日4限の1コマ、ゼミ形式で行います。
毎回のゼミはセッションA、 B、Cより構成されます。テンポよく効果的に楽しくファイナンスの実践力を養います。
以下の記載に現れる丸数字①から⑭は授業回数を表します。
★セッションA:3年生が担当する
「3年生による会計基礎テキストの輪読」を行う。新学期開始後、第3回目授業から行う。
テキストは、永野則雄『ケースブック 会計学入門 第4版 (新世社)』を予定。
Ⓐ会計とは何か Ⓑ会計の仕組みと規則 Ⓒ財務諸表の作成原理 Ⓓ棚卸資産の会計
Ⓔ固定資産の会計 Ⓕ金融資産の会計 Ⓖ負債の会計 Ⓗ純資産の会計
Ⓘ収益・費用・税金の会計 Ⓙ連結の貸借対照表と損益計算書 Ⓚその他財務諸表
★セッションB&C:BとCは連動して各回①~⑭のテーマに取り組む。
セッションB:教員によるファイナンス基礎のレビュー。
セッションC:グループごとに、プロジェクトへ向けたディスカッションと作業。
【財務分析】
①ビジネスと財務 ②ビジネスとキャッシュフロー ③財務諸表の要約
【市場分析】
④リターンとリスク ⑤ポートフォリオと資産運用
【プロジェクト1発表会:企業分析と評価】
⑥前半の3グループ ⑦後半の3グループ
【ESG投資】
⑧ESG投資の3つの本質
⑨気候変動と抑止、二酸化炭素(温室効果ガス)
⑩二酸化炭素、企業財務、株価
⑪企業の目的とガバナンス
⑫ESGレーティングとESG企業価値評価
【プロジェクト2発表会:ESGレーティング】
⑬前半の3グループ ⑭後半の3グループ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
このゼミでは、特に、自学自修に力を入れて欲しいと思います。教員や先輩ゼミ生は、新しいこと・流行っている研究テーマ(ビジネス)が大好きです。体系立てたテキストや日本語資料がない場合もあります。そうした新しい流行りを自ら進んで勉強して欲しいと考えています。
【参考】授業時間外の学修の実績。
・ゼミ合宿@北海道大学(2023.9.12-14): 2泊3日でファイナンスの特定テーマ「企業分析と評価」「ESG投資」について集中的に学ぶとともに、就活対策を行いました。
・先輩に聞く: ビジネスで活躍し成功している石島ゼミOB/OGにゼミ生がインタビューする企画です。過去のインタビュー記事: https://ilabfe.jp/index.php/networking
・学会運営: JAFEE-ISM International Symposium(2023.8.18-19)や第26回アジア不動産学会2022 年東京国際大会(2022.8.4-7)を準備・運営しました 。
詳細は「その他特記事項」欄を参照のこと。
・Bloomberg (金融情報サービス会社)等のセミナー参加。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 20 | ★注意:20%(3年生)、0%(4年生) ★3年生はテキストの輪読を行い、その出来を「レポート」として20%評価します。 |
平常点 | 60 | ★毎回、「実教室で参加」することを原則とします。授業中の発言や質問、ディスカッションへの参加などを、平常点として60%評価します。なお、就活や教育実習などによって出席ができない場合には、救済措置を設けています。 |
その他 | 20 | ★注意:20%(3年生)、40%(4年生) ★数名のグループごとに、2つのプロジェクトに取り組みます。 ★4年生はリーダーシップを発揮して3年生を育て、3年生は4年生に学びます。 ★その貢献度を「その他」として、3年生は20%評価、4年生は40%評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
輪読やプロジェクト発表会では、その場で、教員とゼミ生が口頭でコメントします。
輪読で3年生が個別に作成する資料や、3年生と4年生がプロジェクトで作成するスライド(PowerPoint)やスプレッドシート(Excel)については、教員がmanabaや電子メールにより、コメントをフィードバックします。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業においては必ずPCを利用します。
Excel演習やPowerPointスライド作成を、個人・グループで行います。
石島ゼミでは、「4つの要素:ファイナンス×ICT×英語×ESG投資」を掛け算として修得し、2050年のカーボンニュートラルが達成される世界に向けて活躍することを目標としています。この4つの要素は、金融でも非金融でも、金融のうちフロント・ミドル・バックでも、どの職種においても必須のスキルです。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員の石島は、情報処理推進機構(IPA)の未踏クリエータ(2003)です。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
石島ゼミの4つの要素の一つであるICTスキルの獲得を効果的に進めます。
テキスト・参考文献等
〇専門演習A1・A2のテキスト(3年生)
永野則雄『ケースブック 会計学入門 第4版(新世社)』、または同レベルの入門テキスト。
石島博『バリュエーション・マップ: 企業価値評価の科学と演習(東洋経済新報社)』
〇専門演習B1・B2の参考書(4年生)
各自の興味とテーマに沿った文献を最低1.5冊精読します。
〇その他
石島博『ファイナンスの理論と応用1:資産運用と価格評価の要素(日科技連出版社)』
石島博『ファイナンスの理論と応用2:正規分布で解く資産の動的評価(日科技連出版社)』
石島博『ファイナンスの理論と応用3:資産価格モデルの展開(日科技連出版社)』
その他特記事項
石島ゼミはこれまで、慶應義塾SFC(1999-2003)、大阪大学(2006)、青山学院(2012)にて、ファイナンスのゼミを運営してきました。その後、コロンビア大学ビジネススクールでの研究成果(2018-2019)を携えて、2019 年度秋学期より中央大学法学部にて学部ゼミを復活しました。
石島ゼミは、上場企業CEO(1名)、上場企業CFO(3名)、エンジェル投資家、ファンド経営者、ビジネスローヤー(国内最大手法律事務所・企業法務弁護士・パートナー2名)、公認会計士(法学部在学中合格)、IMFシニアエコノミスト、研究者(博士5名)をはじめ、金融機関・行政機関・メーカー・不動産など、様々な分野で活躍するOB/OGがいます。学内・学外でのネットワーキングも積極的に行い、就職やキャリア形成にも強いゼミを目指します。
★石島ゼミの活動やゼミ生によるブログ:
URL: https://ilabfe.jp/index.php/about-us/about-ishijima-seminar
★4月19日には日本経済新聞電子版「就活探偵団」に就活に強いゼミとして紹介されました:
URL: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC034I40T00C23A4000000/
★石島ゼミの募集・選考(レポート・面接)に関する最新情報は、以下のホームページへアクセスしてください。
URL: https://ilabfe.jp/index.php/about-us/seminar-information
石島ゼミの2021-2023年の成果は以下の通りです。
【2021-2023年の石島ゼミ・研究活動実績】
★学術国際会議の準備・運営: 石島ゼミがJAFEE-ISM International Symposium(2023.8.18-19)や第26回アジア不動産学会2022 年東京国際大会(2022.8.4-7)を準備・運営しました 。
URL 1: http://www.jafee.gr.jp/01rally/jafee_30th.html
URL 2: https://jarefe.com/index.php/asres
★石島ゼミでは、プロジェクトの一部として、「ESGスコア」の構築にも取り組んでいます。数名で構成されるチームごとに、日本企業のESGスコアを評価しており、その成果は以下の学術研究論文発表と受賞に結実しました。
〇 大川恭平, 中村幸太朗, 栗木理緒, 石島博 “炭素調整後PER導入によるカーボンニュートラルの実現,”日本不動産金融工学学会 (JAREFE) 2022 定期大会 2022年2月26日.
URL: https://www.jarefe.com/index.php/blogs/2022-2-26_annual_meeting_3
〇 Bloomberg社主催, ESG投資コンテスト ファイナリスト入賞(2021.12), 中央大学「しまうま」チーム,
URL: https://www.bloomberg.co.jp/company/stories/esg_investment_contest_2021/
参考URL
〇石島博の連絡先Email:hiroshi.ishijima.77b@
※連絡先Emailにはアットマーク@以降に、g.chuo-u.ac.jpを付けてください。
〇石島ゼミURL(選考方法・入ゼミレポート提出フォーム): https://ilabfe.jp/index.php/about-us/seminar-information
〇Instagram(ゼミ生運営): https://www.instagram.com/ishijima_finance_/
〇Twitter(ゼミ生運営): https://twitter.com/ishijima_lab
〇担当教員ホームページ
HP1: https://researchmap.jp/hiroshi.ishijima
HP2: https://ilabfe.jp