シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A1 | 2024 | 春学期 | 木4 | 法学部 | 青木 裕子 | アオキ ヒロコ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-015S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この「専門演習A1」は、「政治思想史」のゼミです。
本ゼミの目的は、政治思想史上の重要な概念(デモクラシー(民主政治)、リベラリズム(自由主義)、全体主義、正義(正しさ)、平和、人権など)について学び、それらを歴史や今日起きている様々な問題と結びつけて考察することにあります。また、論理的な説明能力と柔軟な思考力を高めることも目的としています。
政治思想史上の重要な概念は、政治学の他の全ての科目に関わります。また、幅広く深い教養と洞察力を要する政治思想史の学びと、論理的に話し書く能力、他者の意見を謙虚に聞いてディスカッションする力は、皆さんが大学卒業後どのような道に進むにしても必要な力です。
この目的のために、文献資料を精読することによって読解力を高め、ディスカッションとプレゼンテーションを行うことによって論理的な説明能力のみならず、他者の意見を聞き柔軟に思考する力も高め、視野を広げます。
また、毎回ゼミの冒頭で、一人の学生が関心をもったニュースの内容を報告し、それにもとづき全員でディスカッションします。
社会人や専門家も招き、刺激を受けたり、将来について考えたりする機会を持つ予定です
四年生との合同演習、夏のゼミ、秋か冬のゼミ合宿を予定します。
2023年度の専門演習では、「暴力、騒擾とデモクラシー」、「「非暴力革命である名誉革命と暴力革命であるフランス革命の比較検討」、「スコットランド啓蒙思想のアメリカ思想への影響」、「アメリカのリベラリズムと保守主義の思想(今日のアメリカの様相およびアメリカを取り巻く世界)」といったテーマについて検討する予定ですが、ゼミ生の興味・関心を見ながら選定していきます。そのために、古代ギリシア・ローマ、イギリスの思想も学びます。と関連付けて考察していきます。
科目目的
この「専門演習A1」は、「政治思想史」のゼミです。本ゼミの目的は、政治思想史上の重要な概念(デモクラシー、リベラリズム、全体主義、正しさ/正義、平和、人権など)について学び、それらを歴史や今日起きている様々な問題と結びつけて考察することにあります。
また、この講義の目的は、「話すこと」「書くこと」、「読むこと」「聞くこと」、を通じて、
①他者の考えを理解し吟味する力
②自分の考えを明確にし、他者に言葉で説明する力
③他者と話し合う/議論する力とマナー
を身につけることにあります。
到達目標
専門演習A1の到達目標は、主に次の5つです。
1.政治思想史の重要な文献の内容をしっかりと読み解き、内容を論理的に説明する能力を身につける こと。このために、ゼミ生全員で読む文献について、各自が自分の担当部分について、レジュメやパワーポイントを用いて他のメンバーにわかりやすく要点を説明できるようにします。
2.毎回のゼミで行われる学生によるニュース報告や、ディスカッションやディベートに参加することによって、論点や争点となる部分について自分の意見を説得的に説明できるようになること。
3.他者の意見を聞いて柔軟に思考し広い視野を持つことができるようになること、
4.議論の司会を担当することによって、他者の意見を適確に要約しながら多様な意見をまとめて方向性を定めて議論を進めていく力を培うこと、
5.率直に自分の考えを述べながらも、相手を尊重するマインドと、マナー/礼儀を身につけること。
授業計画と内容
第1回目:授業の概要;成績評価の方法;自己紹介;ゼミ長選出
第2回目:学生によるニュース報告とディスカッション;論文・レポートの書き方など
第3回目:学生によるニュース報告とディスカッション;学生による文献資料1の内容説明(レジュメ要約)とディスカッション
第4回目:学生によるニュース報告とディスカッション;学生による文献資料2の内容説明(レジュメ要約)とディスカッション
第5回目:学生によるニュース報告とディスカッション;学生による文献資料3の内容説明(レジュメ要約)とディスカッション
第6回目:次回(「社会人または専門家を招き話を聞く1」)の事前勉強。
第7回目:社会人または専門家を招き話を聞く
第8回目:学生によるニュース報告とディスカッション;学生による文献資料4の内容説明パワーポイント)とディスカッション
第9回目:学生によるニュース報告とディスカッション;学生による文献資料5の内容説明(パワーポイント)とディスカッション
第10回目:学生によるニュース報告とディスカッション;学生による文献資料6の内容説明(パワーポイント)とディスカッション
第11回目:学生によるニュース報告とディスカッション;学生による文献資料7の内容説明(パワーポイント)とディスカッション
第12回目:学生によるニュース報告とディスカッション;学生による文献資料8の内容説明(パワーポイント)とディスカッション
第13回目:四年生との合同ゼミ
第14回目:今学期の総括と夏休みの課題と来学期のについて
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ディスカッションを充実させるためにも、文献資料にもとづく予習復習の課題を出します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | ニュース報告;課題報告;レジュメ、パワーポイント;議論への参加度 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
プレゼンテーションや課題レポートに対しては、良かったところや改善できることなどをコメントする他、文章については添削します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
WebexやZOOMも利用して、社会人や専門家をゼミに招きたいと思います。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〇テキスト
・青木裕子(2010)『アダム・ファーガスンの国家と市民社会』勁草書房。
・アダム・ファーガスン(2018)天羽康夫・青木裕子訳『市民社会史論』京都大学学術出版会。
〇参考文献(参考文献は、「青木ゼミ推薦図書・文献」の中から、受講生の関心を見ながら決めていきますが、参考までに挙げておきます。)
・会田弘継(2016)『追跡・アメリカの思想家たち<増補改訂版>』中央公論新社。
・坂本達哉(2014)『社会思想の歴史―マキアヴェリからロールズまで― 』名古屋大学出版会。
・ルイス・ハーツ(1994)有賀貞訳『アメリカ自由主義の伝統』講談社。
・リチャード・ホーフスタッター(2003)田村哲夫訳『アメリカの反知性主義』みすず書房。
・森本あんり(2016)『反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体』新潮社。
・森本あんり(2019)『キリスト教でたどるアメリカ史』KADOKAWA。
・『政治概念の歴史的展開』晃洋書房。(第1巻から第10巻)
(古典文献)
・アリストテレス『政治学』
・プラトン『国家』
・マキアヴェッリ『君主論』
・デイヴィッド・ヒューム『市民の国について 』
・アダム・スミス『国富論』
・アダム・スミス『道徳感情論』
・モンテスキュー『法の精神』
・カール・シュミット『政治的なものの概念 』
・ハイエク『隷属への道』