シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A2/専門演習B2 | 2024 | 秋学期 | 木4 | 法学部 | デルナウア マーク |
デルナウア マーク |
3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-016S
履修条件・関連科目等
民法総則、物権総論、債権総論、債権各論(契約法・法定債権)を既に履修して、
又は勉強していること。商法、会社法、知的財産法等、その一部の授業を既に受けた
ことは望ましいが、条件ではない。
授業で使用する言語
英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
法律の基本ともいえる民法と、その他の企業法実務において重要な特別私法の分野における重要な判例(英語の翻訳や要約)を一緒に読んで、分析して、それによってそれぞれの法分野の基礎知識を勉強することは授業のコンセプトの一つの側面である。
又、特に大企業に就職して、その法務部や知的財産部に任務をする人は、仕事の一部として外国企業との取引、外国での知的財産権の出願及び外国での訴訟の準備・遂行することがある。そのときに、(日本及び外国の)法律事情について英語で説明・議論できることは不可欠である。この授業では、法律の専門知識と共に法律英語を勉強することができる。それがこの授業のもう一つの側面である。
それぞれの法分野の基礎知識及びその最も重要な英語の法律用語を勉強した後では、それぞれの法分野の関係がある日本の判例の英語訳・要約を一緒に読んで分析・議論する予定である。各判例では、最初に履修者の一人はその内容を報告してもらい、その内容について議論を行う。
前半(春学期)及び後半(秋学期)には、毎週に民法、知的財産法等に関連する重要判例の一つ又は関係法律分野の文書を一緒に分析・議論して、又は関係法律分野の法律英語の練習をする予定である。履修者は交代に事例・文書報告の担当者にしてもらう。ゼミのプランは、基本的に以下の通りにしたいと考えているが、授業の内容はその進行次第に調整することがある。また、具体的には授業の面談の上に決めることにする。
授業をなるべくゆっくり話して完全に英語で行うことを目指している。必要なときには日本語の説明を加える。
なお、報告の担当者は原則として担当したい事例・文書を選択してもらうと考えている。
科目目的
判例を通じて、(日本の)民法、商法・会社法、知的財産法等のビジネス法関連の分
野を勉強しながら、法律英語の能力を高めること。英語に自信のない学生諸君も是非
チャレンジしてみることが期待される。
到達目標
履修者には基本的に次の2種類の課題が与えられる。
1)日本のビジネス法関係の英語の文書(判例解釈等)を読んだ上で、その文書についてレジュメを作成して授業で報告すること(該当文書の担当者の課題)、又は、その文書の内容について授業で議論に参加すること(担当者以外の履修者)。
2)日本のビジネス法関係の法律英語の練習をすること。
履修者は自分の英語能力に応じてなるべく良いパーフォーマンスをすることを要求する。
授業計画と内容
【秋学期】
1 事例1(商法・会社法):Business Judgment Rule
2 事例2(商法・会社法):組織変更の問題点
3 事例3(商法・会社法):会社の買収と役員・株主の権利義務
4 知的財産法の基本知識及び法律英語、それに関連する練習
5 事例4(知的財産法・特許法):特許権侵害と特許権消尽等の抗弁、特許法の基本知識
6 事例5(知的財産法・特許法):特許権の均等侵害論
7 事例6(知的財産法・特許法):職務発明
8 事例7(知的財産法・商標法):商標権の機能及び種類、商標法の基本知識
9 事例8(知的財産法・商標法):商標権侵害及び類似判断
10 事例9(知的財産法・商標法、意匠法):3D 商標権の問題、意匠法の基本知識
11 事例10(知的財産法・著作権法):著作権の内容や限界、著作権法の基本知識
12 事例11(知的財産法・著作権法等):応用美術の保護
13 事例12(知的財産法・不正競争防止法):偽物の問題
14 事例13(国際私法・国際管轄・特許侵害):外国の特許侵害
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 報告に関連するレジュメ等、報告のパーフォマンスと一緒に判断する。その他の課題。 |
平常点 | 40 | 授業の出席、対論への貢献。 |
成績評価の方法・基準(備考)
報告・レジュメの内容60%、平常点(対論への貢献及び出席を含む)40%。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
数年間ビジネス法関係(日本法を含む)の事案を(ドイツ)弁護士として担当した。依頼人は主に日本、米国及びヨーロッパの企業であったので、依頼人とのコミュニケーションや依頼人に対するアドバイスはほとんど英語で行った。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
法実務の観点で法律問題、判例等を説明する。
テキスト・参考文献等
開講時に指示する。
その他特記事項
開講時に指示する。