シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A2/専門演習B2 | 2024 | 秋学期 | 月5 | 法学部 | 山口 亮介 | ヤマグチ リョウスケ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-016S
履修条件・関連科目等
講義科目「日本法制史」を履修済みであるか、今後履修の意思のあること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【演習の内容】
本演習においては、主に日本の近世から近代(江戸時代から西欧法の継受を行い近代法への転換をむかえる明治時代)の移行期について、春学期には①近代法的な「権利」概念の形成、②「裁判所」で「裁判」を行うという(必ずしも自明ではない)システムの形成に関する諸問題、③翻訳などを通じた外国法の移入のあり方、その理解のあり方のいずれか或いは幾つかをテーマとしてテキスト及び関連参考文献をもとに報告を行っていただき、参加者全員で当時の法や制度を社会や思想のあり方とも関連付けつつ、さらに現代や過去の法制との対比を行いながら議論を行っていきます。
また、秋学期には春学期の学習を踏まえ、参加者それぞれが選んだテーマを基に個別報告を行っていただくとともに、学期末までにゼミ論文を執筆・提出していただきます。
科目目的
ある時代や地域において法やそれをめぐる諸制度がどのように成り立ち、またそれらの存立の背景にどのような考え方が存在したのか。東洋・西洋を問わず様々な法と制度の影響を受けて形成されてきた日本の法を考える上で、その歴史的前提に遡って検討を加えることは、現代法をより深く理解するうえで有益な営為であると言えます。
本演習は、日本の近代法形成期の諸法制の形成と展開の過程をテーマとして、現代のわれわれを取り巻く法制を多角的な視点から考察するきっかけを得ることを目的とします。
到達目標
1.「法」というものが国家や社会、個人において持つ意味とその多様性を認識・理解することができる。
2.「法」の各時代のあり方やその歴史的展開についての検討を通じ、そこに現代の日本法とどのような接続あるいは断絶が存在するかを学び取り、その知見を現代法諸科目の学習に活かすことができる。
3.これまでの学習で習得したプレゼンテーションや情報のインプット・アウトプットのための方法論を専門的な学習・リサーチに反映させることができる。
授業計画と内容
【秋学期】
第1回 オリエンテーション(秋学期の進行についての確認)
第2回 各参加者のゼミ論文テーマの確認【ゼミ論文準備会①】
第3回 文献、資料・史料の調べ方についてのおさらい
第4回 プレゼンテーション・質疑応答の留意点についてのおさらい
第5回 各参加者のゼミ論のリサーチ・クエスチョンについての検討【ゼミ論文準備会②】
第6回 各参加者のゼミ論の目次(章節)についての検討【ゼミ論文準備会③】
第7回 各参加者のゼミ論の先行研究についての検討【ゼミ論文準備会④】
第8回 中間総括(現時点での進捗に関する報告および相談)
第9回 各参加者のゼミ論の論拠となる資料・史料についての検討【ゼミ論文準備会⑤】
第10回 ゼミ論「第1稿」の提出とピア・レビュー
第11回 「第1稿」ピア・レビューに基づく意見・情報交換・推敲と修正の実践
第12回 ゼミ論「第2稿」の提出とピア・レビュー
第13回 「第2稿」ピア・レビューに基づく意見・情報交換・推敲と修正の実践
第14回 演習全体のまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 「ゼミ論文」の執筆(および提出)を評価の対象とします。評価にあたっては、成果物としての論文だけでなく、その作成過程(月次レビュー)等を総合的に判断します。 |
平常点 | 50 | 演習における報告、議論への参加の状況を総合的に判断します |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト、参考文献ともに参加者に個別に指示を行います。
その他特記事項
質問・相談は随時受け付けます。
演習を欠席する場合は、必ず担当教員に連絡をしてください。