シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A2/専門演習B2 | 2024 | 秋学期 | 木3 | 法学部 | 新田 秀樹 | ニッタ ヒデキ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-016S
履修条件・関連科目等
特にありませんが、①日本の社会保障制度に何らかの興味・関心を抱いていること、②社会保障法の講義も受講することを期待します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
春学期に社会保障制度に関する基本的文献や比較的最近の重要判例等を読むことを通じて制度の基本的仕組み・現状・課題等を理解した上で、秋学期に皆さんが関心を持ったテーマについての分析・考察を進め、年度末にそのテーマについて掘り下げた論文を作成することをめざします。最終的にはゼミ論文集としてまとめたいと考えています。
毎回の演習は、担当報告者(グループも想定しています)による報告とそれに対する質疑・討論が中心となりますが、演習の進め方の詳細については、合宿、施設・機関見学、ゲスト講師などのことも含め、できる限り皆さんと相談して決めていきたいと思います。ただし、新型コロナウイルス感染症の流行状況によっては、合宿の実施等は見送ることもあり得ることをお含み置き下さい。
科目目的
医療保険、年金保険、介護保険、労働保険、社会福祉、生活保護などをその中核的内容とする社会保障制度は、個々の国民の日常生活に広くかつ深く関わっているだけでなく、その規模の巨大さや政治的重要性ゆえに、日本の経済社会全体の在り方にも大きな影響を及ぼしています。
しかし、日本の社会保障制度は、その骨格が高度経済成長期までに形づくられたため、①少子化・高齢化の進行、②経済の低成長と財政の深刻化、③グローバリゼーションの圧力の下での産業構造と就業構造の変化といった日本の経済社会の基幹的変化に対応しきれず、制度疲労が生じて破綻の危機に瀕していると言われています。
そこで、本演習では、そうした制度疲労が具体的にどのような形で現れているかを分析し、それを社会保障制度の現代的課題として捉え考察することを通じて、①物事を多面的かつ論理的に考えられる力、②社会保障制度・政策を批判的に理解できる力、③適切と考えられる社会保障制度・政策を企画できる力を養うことを目的とします。
到達目標
自身が関心を持った日本の社会保障制度の課題と今後の在り方につき、自分なりの見解を論文としてまとめることをめざします。
授業計画と内容
以下のような手順で、論文の作成に取り組んでいきたいと考えています。
① オリエンテーション
② 夏休み中の調査研究成果の報告
③ 論文作成方法の確認
④ 論文の構成(目次)の報告
⑤ 研究テーマに係る法制度についての報告・その1(制度の沿革)
⑥ 研究テーマに係る法制度についての報告・その2(制度の概要)
⑦ 研究テーマに係る法制度についての報告・その3(制度の運用)
⑧ 研究テーマに係る法制度についての報告・その4(制度の課題)
⑨ 研究テーマに係る法制度についての報告・その5(課題への対応)
⑩ 研究テーマに係る法制度についての報告・その6(制度の総括)
⑪ 論文の全体構想の最終確認
⑫ 論文概要の報告会・前半
⑬ 論文概要の報告会・後半
⑭ 秋学期のまとめ ⇒ 論文集作成についての打合せ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 75 | レポートのテーマに係る法解釈学的論点・法政策学的論点につき、客観的な資料に基づき論理的に説明できているかどうかを評価します。なお、ここでのレポートには最終成果である論文も含みます。 |
平常点 | 25 | 授業への参加・貢献度、受講態度(報告内容、意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
原則として面接授業ではありますが、レジュメや資料の閲覧・確認等に使用するため、PC・タブレット等の持参を求めます。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは特に指定しません。参考文献・資料等については授業中に適宜指示します。
その他特記事項
授業はもとよりそれ以外のゼミ活動に対する積極的な取り組みを期待しています。