シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A2/専門演習B2 | 2024 | 秋学期 | 木4 | 法学部 | 安藤 浩一 | アンドウ コウイチ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-016S
履修条件・関連科目等
・ミクロ経済学1を履修済みであること(必須)。及び、ゼミと並行して金融論又は企業財務論又は経済政策を履修すること。
・マクロ経済学1も履修済みであることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
・経済や金融にかかる活動は人の活動の一部ではありますが、かなりを占めるもので
す。選択行動の全般と捉えると、ほとんど全ての活動をそうした活動と見なすことが
出来ます。とりわけ広い意味で生産を担う企業の行動は、経済全体の動き、すなわち
景気や経済成長といった経済動向の基礎を担うものです。個々の企業の活動はもとよ
り、産業ないし業界の動き、企業グループの動き、国内外の関係者を巻き込んでの競
争など、興味深いテーマの多い分野です。それらの調整機能を果たす政策も重要です。
これから社会に巣立っていく皆さんがすぐに関わっていく事柄でもあります。
・本演習ではこれらのテーマを相手に、幅広いアプローチを許容しつつ進めたいと思
います。経済学のロジックを理解し応用実践することや、経済統計や投資理論の活用
に加え、企業や金融業、政策機関を分析する上での会計数値の理解や読み解きも視野
に入れたいと思います。時には論理的な、時には数理的な、時には定量的な思考を用
いること。文献を読み解きつつ、そうしたトレーニングも行います。
科目目的
主に経済や産業、金融や金融技術について学び、考えることを内容とします。企業
行動や経済政策もテーマとして含めます。自主的・自発的にものを考えて研究を進め
るトレーニング及び実践の場と考えてください。
到達目標
・経済や企業の今を理解し、課題を発見し、解決策を模索すること、自らの関わりを
考えることを最終的な目標とします。うまく表現出来ることも必要です。
・以上は社会に出るまでに、学生として身につけるべきこととも言えますし、学生で
あるが故に出来ることとも言えます。貴重な時間を大切に過ごしましょう。
授業計画と内容
・秋学期 各自が決めたテーマに沿って、個別研究を行い深める。(以下の
キーワードは、発表内容の例である。各回予定も目安で、変更はあり得る。)
第1回 各自の個別研究テーマを確認
第2回 発表1巡目(総論)問題意識や予備調査、途中経過などを発表。
第3回 発表1巡目(経済・金融系1 日本経済・国際経済)
第4回 発表1巡目(経済・金融系2 金融業・金融機関)
第5回 発表1巡目(経済・金融系3 経済・産業)
第6回 発表1巡目(企業・政策系1 企業経営)
第7回 発表1巡目(企業・政策系2 経済政策)
第8回 発表2巡目(総論)コメントを踏まえ深化した発表を行う。
第9回 発表2巡目(経済・金融系1 少子高齢化・国際化の影響等)
第10 回 発表2巡目(経済・金融系2 金融事業の収益性・将来性等)
第11 回 発表2巡目(経済・金融系3 サービス化・ICT とAI の活用等)
第12 回 発表2巡目(企業・政策系1 企業のリスク管理、コンプライアンス等)
第13 回 発表2巡目(企業・政策系2 金融政策・財政政策の維持可能性等)
第14 回 総括、レポート完成・提出
・各参加者には、自らテーマを見つけプレゼンすることを求めます。私からは議事進
行やテーマ設定など、交通整理をしながら、チームとして成果が高まって行くよう、
手助けをしていきます。
・各回の形式は、①発表担当者が自ら準備してきた材料をプレゼンします。②参加者
はそれに対して質問やコメントをする義務を負い、③担当者はそれに答える義務を負
います。重要テーマと考える事象を抽出し、それについて説明すること、面白さ・重
要性を伝えること、共に考えることを目指します。仲間達と大いに議論してください。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
輪読テキストの該当範囲を予習してくること、担当部分の発表準備をすること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 発表内容やそれを巡る議論 |
その他 | 50 | 発表レジメ |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを通じた情報共有
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
政策金融機関における融資業務・調査業務等
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
経済と金融の関わりの実際について、文献では掴みにくい点を伝える。
テキスト・参考文献等
・上期は以下の書籍等からいくつかを輪読するのが一つの案です。参加者の興味や関
心に応じて、相談して決めます。金融論や、政策論が中心的話題です。
草野耕一『数理法務のすすめ』(2016年、有斐閣)
伊藤隆敏・星岳雄『日本経済論』(2023年、東洋経済新報社)
Jonathan Berk, Peter DeMarzo『コーポレートファイナンス 第2版』
(丸善出版、2014 年、久保田敬一・芹田敏夫・竹原均・徳永俊史訳)
・下期は特にテキストを定めませんが、各自にあった文献を紹介するのが一案です。
その他特記事項
・自ら学ぶ、共に学ぶということを重視します。それ自体に価値もあるのですが、む
しろ効率性の観点から言っても、自ら興味の持てるテーマを見つけ出し、それを仲間
に伝え仲間を増やし、共に知見を育てていくということが、非常に効果的です。努力
や忍耐もよいですが、興味が湧き楽しいことが進歩を早めます。
・毎回の出席は当然のことと考えて下さい。やむを得ず欠席することは構いませんが、
連絡や事情説明は最低限求めます。4年次には3年生の指導を行いつつ、それを通じ
て自らも学ぶこと。