シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A2 | 2024 | 秋学期 | 木3 | 法学部 | 礒崎 初仁 | イソザキ ハツヒト | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-016S
履修条件・関連科目等
履修時に法学部3年生に在籍する者
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【テーマの設定】
具体的なテーマは、文献研究を踏まえて、ゼミ生自身が決定することとする。ただ
し、教員がテーマの候補をいくつか提示する。
<過去の研究テーマ>
・地域包括ケアシステムの構築-南砺市・富山市・富山大学を例として(2015 年度)
・学校教育改革の現状と課題-京都市・神戸市等を例として(2016 年度)
・里地里山の保全・各アクターにおける施策・財政・協働の視点から-東京都・八王
子市・枚方市・小豆島町を例として(2017 年度)
・少子化対策と女性活躍社会の実現-福井県・福井市等を例として(2018 年度)
・コンパクト・シティのまちづくり-松山市・福山市等を例として(仮題、2019 年度)
【運営の方針】
①地方自治等に関する理論を踏まえつつ、行政実務や地域社会の現実を正確に把握す
ることをめざす。そのため、夏と秋に実態調査を実施する。
②ゼミ生自身が主体的にゼミを運営することをめざす。そのため、年間の具体的テー
マや調査先は、ゼミ生自身が決定する。
③ゼミ生同士のつながりを重視するとともに、OBOG会などを通じてゼミの卒業生
との交流を図る。
【年間のスケジュール】
①春学期(プレゼミ、春期合宿を含む):文献研究
基本的文献を読んで地方自治や行政の仕組みを学んだ後に、具体的テーマを設定し
て、関連文献等によって準備学習を行う。
②夏季休暇および秋学期:実態調査
特定の自治体や地域を選定して、実態調査(ヒアリング調査)を行う。夏にはゼミ
合宿を兼ねて調査旅行(9月上旬、3泊4日程度)を行い、秋には首都圏の自治体等
の調査(10 月頃、日帰り)を行う。
③秋学期:調査報告書(ゼミ論文)の執筆・刊行
以上の成果を踏まえて「共同論文」として調査報告書を作成・刊行する。
④春期合宿(2月上旬):2年生(新ゼミ生)、4年生に対する研究報告
科目目的
自治体は、福祉、環境、教育などさまざまな政策を実施している。これを支えるの
が首長や議会であり、職員を中心とする行政組織である。この自治体の政策と組織に
ついて、「現場」に学びながら考えていく。
これにより、地域社会の法や政治行政について、専門的な視点や知識を獲得すると
ともに、問題を多面的に分析し、解決策を考える力を養うことを目標とする。また、
ゼミやグループでのディスカッションや実態調査を通じて、多様なコミュニケーショ
ン能力を養うことも目標とする。
到達目標
1 地方自治の制度と政策に関する確かな知識を獲得すること
2 上記の知識をもとに、自治体行政や地域社会の実態を調査し、問題設定できる力を養うこと
3 自治体行政や地域社会の課題に対して、現状を分析し、対策を考える力を養うこと
4 上記2、3について必要な情報を引用しつつ、論文としてまとめる力を養うこと
5 他のゼミ生とともに議論し、共同で調査し、共同で成果をまとめる力を養うこと
授業計画と内容
【後期】
1.実態調査のまとめ
2.後期実態調査の準備(調査先の調査)
3.後期実態調査の準備(質問事項の検討1=試案)
4.後期実態調査の準備(質問事項の検討2=完成)
5.後期実態調査の準備(調査日の調整)
[秋期]実態調査2(首都圏)
6.実態調査のまとめ(記録の作成)
7.実態調査のまとめ(提言の検討)
8.報告書(共同論文)の検討(テーマ・構成の検討1=たたき台)
9.報告書(共同論文)の検討(テーマ・構成の検討2=統合)
10.報告書(共同論文)の検討(テーマ・構成の検討3=完成)
11.報告書(共同論文)の執筆(第1稿・案)
12.報告書(共同論文)の執筆(第2稿・完成案)
13.報告書(共同論文)の執筆(最終稿)
14.総まとめ(班別報告会)
[春期]2月上旬 春合宿(他の学年への報告・交流)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
以下のとおり、毎回の宿題は多くないが、時間外の活動が多くなるので、承知してほしい。
1 ゼミのテーマ・調査先を定める際に、グループごとに情報を集め、提案すること
2 夏期の地方圏調査、秋期の首都圏調査の際は、九゜ループごとに準備を行い、参加すること
3 新ゼミ生の募集、OBOG会、春合宿、卒ゼミ式などの行事の際は、3年生が事務局となって対応すること
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 80 | ゼミには毎回出席すること、グループワークに積極的に参加すること、報告の回には準備することなど、平常点を重視する。 |
その他 | 20 | ゼミ論文(共同報告書)を執筆するため、その分担部分の評価を成績に加味する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
テキスト等の理解度は、確認テストにおいて確認する(答案は添削して返却)
実態調査等は、共同報告書を作成することにより確認し、フィードバックする
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
次のような学修を意識的に行う。
1 グループディスカッション、グループワーク
2 課題の設定、関係する情報の収集・整理
3 各種イベントの準備・運営を通じた協働作業
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
地域課題の設定、論文の検討等の際は、スマホ、PC等を活用する。発表を行うときは、パワーポイントを用いてPC+プロジェクターを用いることがある。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
ある都道府県の職員(事務職)において17年間の実務経験(1985~2001年度)がある。担当分野は、農地転用規制、道路等施設管理、土地政策、介護保険、市町村行政指導など。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキストの理解、実態調査の準備、報告書の作成など、年間を通じて指導助言に反映するはずである。
テキスト・参考文献等
礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『新版 ホーンブック地方自治』北樹出版、2020年、¥2,800
ほかにテーマに即して選定する。
その他特記事項
【注意事項】
①グループワークが多くなるので、共同作業をリードできる意欲的な学生を歓迎する。
②スタートダッシュのために、2年次にプレゼミ(11 月~1月に3回程度)と春季合
宿(2月初旬、1泊2日)を行う。(※なお、2018 年10~11 月のいずれかの土曜日
夕刻にゼミOBOG 会を開催するため、合格者は事務局として出席してほしい。)
③毎週のゼミは木曜日3限を予定。グループワーク等のため100 分以上に及ぶことが
あるため、次の時限(4限)をあわせて確保しておくことが望ましい。
【4年次のゼミ】
4年次(持ち上がり後)のゼミは、個人論文の執筆を目標として相互検討を行う。
論文のテーマは、地方自治または行政に関する課題の中から本人が選定する。
【その他】
新ゼミ生募集のため、3年生が主体となって次のような行事を行う。
・ツイッター等によるゼミのPR・情報提供
・公開ゼミの開催
・入ゼミ試験の審査(面接試験)
・新ゼミ生歓迎会