シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報処理論B1 | 2024 | 春学期 | 木4 | 法学部 | 原田 一義 | ハラダ カズヨシ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OI3-007P
履修条件・関連科目等
教室定員のため、履修者数の上限を60人とし、希望者数がそれを超えた場合には抽選となる場合がある。
履修者は、文字入力(タイピング)と(携帯電話ではなくPCの)電子メールの取り扱いに慣れていることを前提とする。
また、プログラミングの中で数学の三角関数のsin、cosを使用するので、sin、cosの意味が理解出来ている必要がある(ただし、三角関数の難しい公式を暗記している必要はなく、sin、cosの意味が理解出来ている、というレベルでよい)。
法律・政治以外の知識を身に付けて卒業したい学生に履修してもらいたい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、Processingというプログラミング言語を用いて、特にコンピューターグラフィックスに関連するプログラミングの基礎を学ぶ。
授業時間100分のうち、20~60分程度を、学生本人が手を動かしてプログラミングをするための時間に当てる予定である。
毎回、授業中に小課題を出す(授業中に消化できなかった場合は宿題とする)。
科目目的
本科目は、法学部総合教育科目の情報・数学分野のカリキュラムに位置付けられている。
本科目の大きな目的は、法学部で学ぶ者に求められる教養としての「批判的・創造的態度」(既存の学問的成果を習得しつつも、真摯な批判的態度をもって学び、新たな創造に向かうことができる能力)を身につけること、である。
具体的には、コンピューターグラフィックスに関連するプログラミングの基礎を学習する。
本科目では、コンピューターグラフィックスに関して、美術的な側面からではなく、数理的な側面からのアプローチを試みる。
到達目標
「科目目的」欄に書いたように、本科目は、法学部総合教育科目の情報・数学分野のカリキュラムに位置付けられており、「批判的・創造的態度」(既存の学問的成果を習得しつつも、真摯な批判的態度をもって学び、新たな創造に向かうことができる能力)の涵養を大きな目的として設定している。
そこでまず「既存の学問的成果を習得」という意味で、たとえば、条件判定・繰り返し処理・メソッド・クラスといったProcessingでのプログラミング一般に必須の概念や考え方、文法について学習する。
ただし、Processingの文法や書式は全部暗記しなくてかまわない(プログラムは資料を見ながら書ければ十分である)。
その上で「新たな創造」につながる応用として、コンピューターグラフィックスに関連するプログラムをいくつか作成する。
授業計画と内容
以下のような内容で全14回の授業をおこなう予定である:
1.ガイダンス(授業の進め方など)
2.プログラミング環境の準備
3.マルチメディアに関する概説
4.変数・繰り返し
5.文字・長方形・条件分岐
6.繰り返し・乱数・ぼかし・不透明度
7.色の指定・簡単なアニメーション
8.簡単なアニメーションの続き
9.マウスとキーの状態を読み取る
10.配列・クラス
11.画像の読み込み・加工(輪郭抽出の原理)
12.前回の続き(輪郭抽出プログラムの作成)
13.インターフェース(マウス操作)の評価実験
14.総括および期末課題の質問対応
ただし、以上はあくまでも予定であって、実際の授業の進み具合によって順序や内容を多少変更することもあり得るので、その際は臨機応変に対応されたい。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
小課題が授業時間内に消化できなかった場合は宿題とする。
授業中に理解できなかった事柄については、きちんと復習をすること。
また、教員が予習するように指示した時は、必ず予習をして授業に臨むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 期末課題として応用的なプログラミングの課題を課す。<評価基準>授業で学んだプログラミングの技法が身に付いているか、それらを自在に応用できるかを問う。また、現実世界の現象を数理的に記述できる能力も問う。 |
平常点 | 50 | 各授業回で基礎的なプログラミングの課題を課す。<評価基準>授業で学んだプログラミングの技法が身に付いているかを問う。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末課題を未提出の場合は不合格とする。
期末課題を提出したが、平常点との合計点が60%に達しなかった場合も不合格とする。
また、過去に、期末課題において、インターネット上で検索して見つけた他人のプログラムをあたかも自作したプログラムであるかのように装って提出した人がいたが、それは盗作であり、試験におけるカンニングに相当する不正行為であるから、厳に慎まれたい(当該学生は不合格にする)。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業時間内の質問は教室で口頭で、授業時間外の質問は全学メールで対応する。
件数の多い質問についてはmanabaで全員向けにフィードバックを行うこともある。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
各授業回の演習課題では、履修者に内容を考えてもらいながら課題作成を行ってもらう。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
本科目は茗荷谷キャンパス3階の情報処理教室にて授業を行う。
授業で使用する資料やデータはmanabaに掲載する予定である。
双方向授業のためにRespon, Webex, Zoomなどを用いることがある。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書は指定しない(資料を授業中に配布する)。
インターネット上で検索して見つけた他人のプログラムを盗用して提出するのは論外の行為であるが、プログラミング言語の定義や用例をGoogle等で検索するのはとても有効な勉強方法なので、検索をうまく活用して欲しい。
その他特記事項
■授業の工夫■
知識やプログラミング技術を定着させるため、また新しく学んだ事柄や領域に対しての興味や視野の拡大・展開を促すために、毎回の授業で演習課題を課す。
■その他特記事項■
法学部情報処理教室のWindows PCにはProcessingのプログラミング環境を用意しないので、Processingのプログラミング環境をインストールするために、UBSメモリーかノートPCを用意すること。
この授業のためには、USBメモリーの空き容量は2GBもあれば十分だが、もし新規に購入するならば、現在、32~128GBくらいの商品が手頃である。
ただし、あまり安い物を買うと、読み書き速度が遅くて作業時にイライラすることになるので、ある程度読み書き速度が速い有名メーカーの製品を選ぶことを勧める。
なお、ProcessingはWindows、Mac、Linuxで動作するので、ノートPCを持ち込む場合はWindows、Macのどちらでもよい。
そのUSBメモリーまたはノートPCを持参し忘れるとその日の授業で何も作業ができないことになるので、毎回絶対に忘れずに持ってくること。
本科目は第1週の授業から通常の講義を実施し、USBメモリーに関しての詳細は第1週の授業で説明する。
2020年度より新型コロナ感染で欠席した人の便宜のために授業録画を公開してきたが、最近は新型コロナ感染で欠席する人が減ってきたので、2024年度はもう授業録画を公開しないことにする。