シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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論理学1 | 2024 | 春学期 | 木1 | 法学部 | 古田 裕清 | フルタ ヒロキヨ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HO1-009L
履修条件・関連科目等
特になし。この授業は、授業趣旨と評価基準の関係で、スポーツ推薦入学者(体連の諸君)に対する特別対応ができかねます。日頃の出席がかなわない人は、履修をご遠慮いただくことを勧めます。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
論理的思考力をアップさせましょう。
科目目的
論理トレーニングにより皆さんの(日常的・学問的)思考をブラッシュアップし、より鋭敏にすること。同時に、2018年度ロースクール入試まで課されていた適性試験(および、これと類似の公務員試験の判断推理問題ならびに現代文問題、のみならず国家総合職や大企業で課される論文試験)の設題趣旨解説を行い、法学部生に求められる論理的能力を自覚していただき、対応能力を身につけてもらうこと。
到達目標
授業で解説する論理的思考力をしっかりと身につける。これにより、法学部における勉強全般のみならず職業的将来において、更に日常生活の全般においても、事実を的確に認識して評価する能力、物事を合理的に考えて判断する能力が涵養される。
授業計画と内容
野矢茂樹『新版 論理トレーニング』を教科書として授業を進めます。この教科書だけでは足りないので配布物も大量に使います(紙媒体でなくmanabaにアップします)。ロースクール適性試験(2018年から休止中)で出題される問題パターンに習熟するため、例題や練習問題を解いていただきます(1000題近く提供します)。
第1回 イントロ(教科書を事前に予習してくる必要はありません)
第2回 教科書序論・第1章
第3回 教科書第2章、長文読解(新聞社説の論理、マスコミによる世論の洗脳について)
第4回 教科書第3章、長文読解(続) 適性試験第3部
第5回 教科書第4章
第6回 教科書第5章、推測の諸側面
第7回 推測の諸側面(続)
第8回 教科書第6章、ルールに従う
第9回 教科書第7章、分析力
第10回 分析力(続)、適性試験第2部
第11回 教科書第8章
第12回 教科書第9章
第13回 論証の型
第14回 適性試験第1部、第2部(まとめ)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
■準備学習について■
教科書の練習問題、そしてほぼ毎回manaba上に出す練習問題を、予習時に自力で解いてみること。でないと学習効果が得られない。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | ロースクール適性試験(現在、休止中)と類似するスタイルの試験問題を課す。 |
成績評価の方法・基準(備考)
ロースクール適性試験スタイルの期末試験でよい成績を取るには、たくさん問題を解いて慣れを形成することが必要。たった14回の授業で十分な効果が得られない人も出てきます。期末試験がふるわなかった人のために、レスポンで出席確認等を行って日ごろの取り組み状況を把握し、それに応じて成績上乗せする予定です。まじめに努力した人にはそれなりの成績を出してあげます。履修登録完了(4月末)までは対面授業でなく録画配信形式としますから、履修登録が遅れた人は、GW中に録画閲覧してレスポン入力すること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業期間中、コースニュースやマナバ掲示板を定期的にチェックすること。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
法職講座で長年、ロースクール適性試験と未修者小論文試験の受験指導を担当していました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
その経験をそのまま活かした授業をします。
テキスト・参考文献等
教科書は野矢茂樹『新版 論理トレーニング』産業図書2006年刊。なお、この教科書には旧版(『論理トレーニング』産業図書1997年)があり、古本屋などで今も出回っているが、絶版となっている。授業では旧版でなく新版を使用するので注意してください。
また、参考文献として特に薦められるもの(授業では直接使用しない予定)としては、この『論理トレーニング』旧版、および同じ著者による『論理トレーニング101題』産業図書の2冊。各自自習してレベルアップしていっていただきたい。野矢さんはこれ以外にも論理トレーニングに関係する本をいくつか書いておりそれぞれ良書なので、手に取ってみることをお薦めします。他の参考文献は、授業が進む中で必要な範囲で適宜指示します。
なお、皆さんの中には数理論理学に関心をがお持ちの方がおられると思います。そういう方は古田にご質問を。数理論理学の教科書類をアドバイスします。
また、皆さんの中には哲学・思想的な観点から論理学に関心をお持ちの方もおられると思います。そういう方にはまた別の参考文献が紹介できます。いろいろあるので古田に声掛けしてください、オーダーメイドで参考文献をお示しします。古田は2020年に『西洋哲学の基本概念と和語の世界 法律と科学の背後にある人間観と自然観』(中央経済社)という本を出しました。論理が哲学や科学、法律との関係でどういうものなのか、歴史を踏まえながら書きました。関心のある方は手に取ってください。質問は大歓迎です。
その他特記事項
この授業はmanabaを活用して進めていきます。manaba上の本講座のページは毎回、更新していくので、毎週必ずチェックしていただくことになります。