シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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文学D | 2024 | 春学期 | 水2 | 法学部 | 長島 佐恵子 | ナガシマ サエコ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HO3-024L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
文学を読み、批評するとはどのような営みなのかを学び考える授業です。文学作品は常にそれが書かれた社会、そして読まれる社会と密接に関わっています。作品を批評的に読むための視座を獲得することは、作品が社会の中で持つ力を理解することにつながります。
この授業では、主に英米の批評理論を紹介しながら、文学作品と時代との関わりを確認し、ときに現実社会の課題とは別個のものとして理解される 「文学」や「批評」を社会的・歴史的な文脈に置きながら読解してみます。前半では一般的なテキスト読解の技法を確認し、後半は特にジェンダーと文学の関わりを考えてみたいと思っています。
講義の中ではできるだけ実際の文学作品(短編小説や長編からの抜粋)を読み、そこから批評的な読みの実践へとつなげることを試みます。
*遠隔授業設定の講座ですが、作品読解を共有する回では一部教室での面接授業も行いますので、それらの回は教室で出席する必要が生じます。
科目目的
総合教育科目として、文学という学問領域についての基本的な理解を得て、社会との関わりの中で文学作品とその批評を読み解く力を養うことが目的です。
到達目標
(1)文学作品を批評的に読み解くために有用なツールとしての批評の技法に触れ、それを意識して文学作品を読解できるようになる。
(2)文学と社会の密接な関わりについて学び、文学批評の社会的意義についても理解を深める。
(3)ジェンダー/セクシュアリティという概念の基本を学び、文学と社会の分析につなげる。
授業計画と内容
1. ガイダンス
2. 文学テクストとは何か(1) 導入
3. 文学テクストとは何か(2) 構造分析
4. 文学テクストとは何か(3) 語りの分析
5. 構造主義的読解と脱構築(導入)
6. 構造主義的読解と脱構築(作品読解実践)
7. ここまでのまとめ
8. 文学と社会(1) ポスト植民地時代の文学(概説)
9. 文学と社会(2) ポスト植民地時代の文学(作品読解実践)
10. 文学と社会(3) フェミニズム、ジェンダー論と文学(概説)
11. 文学と社会(4) フェミニズム、ジェンダー論と文学(作品読解実践1)
12. 文学と社会(5) フェミニズム、ジェンダー論と文学(作品読解実践2)
13. 文学と社会(6) フェミニズム、ジェンダー論と文学(まとめ)
14. セメスターのまとめ
この授業計画はあくまで予定であり、受講者の人数や興味に応じて変更する可能性があります。扱う文学作品は様々ですが、主に短編作品を予定しています。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業ごとに次回までに読んでくるべき文献を指定するので、それを必ず読んでおくこと。その他指示された課題に取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 授業で扱った文学作品に関する基本的な知識や、文学作品の分析手法・理論が身についたかどうかを評価します。 |
レポート | 20 | 中間レポートで、授業の理解およびそれに基づく考察を確認・評価します。 |
平常点 | 30 | 各回ごとのリアクションペーパーで評価します |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業に関する連絡事項はmanabaを通じて伝達します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
配布資料を中心に授業を進めます。参考書籍については初回授業時に説明します。
その他特記事項
■授業の工夫■ この科目は遠隔授業の設定ですが、一部の授業回は面接授業として行うことで、受講生の質問に答えたり講義の内容についての理解度を確認したりする機会を設けます。また、受講生の理解度の確認と向上を目的としてリアクションペーパーを課し、授業に反映させていきます。