シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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民法概論・総則A | 2024 | 春学期 | 月3 | 法学部 | 冷水 登紀代 | シミズ トキヨ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-CI1-001L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
民法は、市民生活を規律する私法の一般法であり、「第1編総則」には、第2編から第5編に共通するルールが定められている。この【民法総則A】の講義は、今後民法を学んでいくうえで必要となる基礎的な知識・制度を概観したうえで、「第1編総則」のうち、人(法人を除く)、権利能力・意思能力・行為能力、法律行為と意思表示、法律行為の制約、民法の基本原則と修正、民法と特別法との関係に関する解説を行う。
「第1編総則」の分野は、民法の他の分野につながるルールを定めているだけでなく、私法のみならず法全般に共通するルールとなる重要な制度であり、一般に抽象的なものが多いため、初学者には取っつき難いといわれることも多いが、できるかぎり、初学者の理解につながるような具体的な設例を用いて解説をするつもりである。
科目目的
民法の導入的知識と民法総則に関する知識の伝授と、その知識を用いて具体的な問題に取り組み、妥当な解決策を導き出す能力の涵養を目的とする。
到達目標
民法の導入的知識と民法総則に関する知識を修得し、その知識を用いて具体的な問題に取り組み、妥当な解決策を導き出す能力を養うことがこの講義の目標である。
授業計画と内容
①ガイダンス・民法とは、私法と公法、実体法と手続法、民法の基本原則とその修正
②民法の基礎①―債権を中心に
③民法の基礎②-物権を中心に
④人―権利能力・意思能力
⑤行為能力
⑥意思表示と法律行為
⑦心裡留保・通謀虚偽表示①
⑧通謀虚偽表示②
⑨錯誤
⑩詐欺・強迫
⑪第三者との関係
⑫強行法規と任意法規。取締法規違反、公序良俗違反
⑬民法と特別法。消費者契約法、約款
⑭まとめ・総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義で扱った内容に関して、択一問題や事例問題を解いて確認すること
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 科目の到達目標に照らし、基本的な概念・制度に関する正確な知識を修得しているか、それをもとに具体的な事例の処理ができるかを確認する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
この講義の初回で、参考となる文献を紹介します。
講義の際は、小型のものでいいので、六法を持参してください。
その他特記事項
はじめて法律を学ぶ方が多い講義となるかと思います。民法は、初学者には取っつき難いと言われていますが、これまでの常識にとらわれず、法律用語に慣れ、法の考え方を理解することが重要です。
事例問題を通して、できるかぎり、具体的に分かりやすく解説をする予定ですので、根気よくより組んでください。