シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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法曹演習 | 2024 | 秋学期複数隔週開講 | 土3,土4 | 法学部 | 瀬戸 仲男 | セト ナカオ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-LA1-003S
履修条件・関連科目等
(1) 休まずに参加できること(但し、病気等の場合は別)。
(無断欠席は言語道断!)
(2) 積極的に発言し、議論に加わること。
(3) 発表の担当者になった時は、手を抜かずに、事前にシッカリと調べて、ゼミに臨むこと。
(4) 同じ班のゼミ員と合議し、グループとしての行動ができること。
(5) 法律学は「条文」が基本である。六法全書の条文は細かい文字で書かれているが、この細かい文字を根気よく読むことができること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
取り上げる法律は「憲法・民法・刑法」の基本三法である。
基本三法をきちんと学ぶことで、いわゆる「リーガル・マインド」(法的思考力)を身に付けるよう努力されたい。
科目目的
◆条文・判例を正確に読み、理解できるようになること。
(読書の習慣が無い人は、これを機会に読書習慣を身につけると良い。)
◆基本原理・原則の視点から思考する能力を身に付けること。
(個別の論点にとらわれずに、法律の体系に気を配り、大きな視点から考えること)
◆具体的に妥当な結論を導くことができるようになること。
(法律学は「人間学」である。人間社会のルールが法律である以上、人間社会の「常識」や「妥当性」から離れた議論は有害無益である。ここが、自然科学とは異なる点である。)
到達目標
上記の「科目目的」記載のとおり、「自分の頭で、基本から考えることができるようにする」ことが目標です。
授業計画と内容
以下の方法で授業を行う。
参加者を複数の班にグルーピングし、事前に担当する事例を指示する。
担当班のゼミ員は互いに協力して、事前に色々調べて発表する。
発表内容の巧拙よりも、どれだけ熱心に調べたか、そのプロセスが重要である。
ゼミでは、発表者もその他のゼミ員も積極的に発言するように。
講師または発表者からの質問に対しては、何を見て答えても構わない。
疑問点や付随事項・参考事項などについて発言することは大歓迎である。
自分の脳をフル回転させて、色々な角度から考えて、切り込むことが大切。
なお、都合により、内容・方針を変更することがある。
【各回の内容予定】
第1回 法解釈学の基本的考え方、リーガルマインドとは?
第2回 民法学習の注意点、意思表示理論の基礎、177条の客観的要件論
第3回 177条の主観的要件論、背信的悪意者排除論
第4回 担保物件の本質的理解、抵当権の基礎知識
第5回 370条の付加一体物の解釈論、家族法の基礎
第6回 憲法学習の注意点、外国人の人権
第7回 外国人の参政権、国民主権論
第8回 議員定数不均衡の問題の基礎的理解
第9回 議員定数不均衡の判例研究
第10回 刑法学習の注意点、実行の着手論
第11回 故意論、錯誤論
第12回 間接正犯論
第13回 間接正犯の道具性の錯誤論
第14回 法律学習の注意点、法を通した各自の目標
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習・復習を十分にして授業に臨むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 出席状況を勘案して成績評価を行う。 ゼミ中の参加姿勢も考慮することがある。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
弁護士、および、不動産営業実務
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
法曹演習は、現役の法律家が中大の後輩のために、ほぼボランティアに近い形で指導するゼミです。
研究者の方々とは異なる現場実務の経験に裏打ちされた話もして、受講生の人間形成の一助となるようにしたいと思っています。
テキスト・参考文献等
特に指定するテキストはない。
なるべく新しい六法全書(有斐閣『ポケット六法』など)を持参するように。有斐閣ジュリスト別冊『判例百選』も有意義である。
その他特記事項
【参加を希望する学生】
1.積極的に発言するよう努力する学生(受動的で黙っているのはダメ!)
2.自分で考えるよう努力する学生(覚えることしかできないのはダメ!)
3.明るく元気に活発に参加できる学生
4.ゼミのルールを守り、責任を持って真面目に主体的に参加できる学生
5.特に"我が日本国の歴史・伝統・文化を大切に思う学生"の参加を歓迎する。
略 歴
中央大学法学部法律学科卒業
大学卒業後不動産会社勤務
平成5年 司法試験合格、翌年司法研修所入所(48期)
平成8年 弁護士登録(東京弁護士会)
平成10年 独立「瀬戸綜合法律事務所」開設
平成15年~ 事務所名を「アルティ法律事務所」に改称
平成8年~平成16年 日本大学司法研究所講師(民法)
平成10年~平成26年 中央大学法職講座講師(憲法・民法・刑法)
平成16年 亜細亜大学法学部客員教授(民法)
自己紹介
我が国の歴史・伝統・文化を大切にすることを心がけ、先人の奮闘努力の恩恵を受けるだけでなく、それに報いるよう心掛けております。