シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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実定法基礎演習B | 2024 | 秋学期 | 月2 | 法学部 | 山本 高子 | ヤマモト タカコ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-LA2-005S
履修条件・関連科目等
刑法各論を並行して履修していることが望ましいですが、履修していない場合であっても、刑法に関心がある学生であれば歓迎します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
1人の研究者の体系書を通読することにより、
刑法各論の問題領域をきちんと理解できることを目標とします。
毎回担当者にレジュメを作成・報告してもらい、
疑問点や考えたことなどを受講生全員で議論することとします。
科目目的
1人の研究者の体系書を丁寧に通読することにより、その体系的な思考を身につけることを目標とします。最終的に、刑法各論における問題点について、矛盾のない結論を導くことができ、判例などの事例を説明できるようになってほしいと思います。また、刑法総論との関連も意識してほしいです。
また、少人数での演習になりますので、他の受講生の報告をきちんと理解し、疑問点を指摘することができるようになることにより、その後の進路に向けた選択の幅を広げてほしいと思います。
到達目標
刑法各論の基本書を読むことができるようになること、
レジュメを作成し、発表することができるようになること、
他の人の意見を聞いて、自分の考えを深めることができるようになること
を、目標としています。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス、顔合わせ、担当者決め
第2回 刑法各論とは、個人的法益に対する罪・総説、刑法による生命の保護、
第3回 刑法による身体の保護、生命・身体に対する危険犯
第4回 身体的内密領域に対する罪、自由に対する罪
第5回 個人の私的領域を侵す罪、社会的活動の主体としての人の保護
第6回 財産犯総説
第7回 窃盗罪と不動産侵奪罪強盗罪、強盗罪
第8回 詐欺罪と恐喝罪、横領罪と背任罪
第9回 盗品等に関する罪、毀棄・隠匿の罪
第10回 社会的法益に対する罪・総説、騒乱の罪、放火およびその周辺の罪、往来を妨害する罪
第11回 偽造の罪・総説、通貨偽造の罪、文書偽造の罪有価証券偽造罪
第12回 支払用カード電磁的記録不正作出の罪、印章・署名偽造罪、不正指令電磁的記録に関する罪、風俗に対する罪
第13回 国家的法益に対する罪・総説、内乱に関する罪、外患に関する罪、国交に関する罪、
公務の執行を妨害する罪
第14回 逃走の罪、犯人蔵匿および証拠隠滅の罪、偽証の罪、虚偽告訴の罪、職権濫用の罪、賄賂の罪
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回、テキストの予定された部分を必ず読んできてください。
関連する判例にも目を通すようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 作成されたレジュメの内容や議論に積極的に参加することなど授業への参加度により評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕 井田良『講義刑法学・各論【第3版】』(有斐閣、2023年)
〔参考文献〕 佐伯仁志・橋爪隆編『刑法判例百選Ⅱ〔第8版〕』(有斐閣、2020年)
その他特記事項
■授業の工夫■
分からないところ、自分が考えたことなどを積極的に発言するようにしてください。
他の人の考えを聞き、自分の考えを伝えることができるように、自由に発言ができるような授業を心がけたいと思います。